第5話
名前変換
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冨岡さんは、こちらを向き木に身体を預け腕を組みながら、その綺麗な青い瞳で私を見る。
「そのかわり、」
「さっきの歌をもう一度聞かせてくれ」
そう言われるとは夢にも思っておらず、びっくりして固まってしまった。
え、私の歌なんて聞きたいの?うまくないよ?
一応音律士でもあるけども。
「…だめか」
「…いえ、そんなことでいいんですか。耳汚しですよ?」
「それはない」
ずっと、聞いていたいんだ。
最後の言葉を皮切りに、目を閉じ聴く体勢に入る冨岡さん。
なんていったか聞こえなかったけれど、本人がそれでいいというなら…。
でも恥ずかしいな…
ええいままよ!!
すっと目を閉じ、手を組む。
開いた口からは旋律が奏でられる。
トゥエ レィ ズェ クロア リュォ トゥエ ズェ …ーーー
こうして大譜歌を歌った。