第3話
名前変換
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煉獄さんが初めて店に来た日から、一月程経った。
彼はあの日、私がテーブルまで注文の品を届けると
「俺は煉獄杏寿郎という!!!」
「えっ、あ、高城美音と申します…」
名乗られたから反射的に名乗り返してしまった。突然のことにびっくりした。
再び私の方を向いてくれている。
向いてはいるが、視線が合っているのかわからん…
でも先ほどとは違い口許は笑っている。
「美音、と呼ばせてもらっても?」
「え、突然ですね」
「俺のことも名前で呼んでほしい!!!」
いや、ほんと突然ですね!?
てかそんな恐れ多い…!!!
「は、」
「ん?」(ニコニコ)
「……恥ずかしいので無理です…」
「…!無理だ!!!」
異性を名前呼びなんて…!
前の世界は当たり前のようにみんな名前呼びだったし、ファミリーネーム好きじゃなかったし…。
なによりやっぱりかっこよすぎるし、私の中では煉獄さんで定着していてとてもじゃないけど無理…!
「兄上、急いではだめですよ」
「わかっている!!」