第2話(side炎柱)
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なぜ
俺はこんなにも彼女が気になる?
「兄上…?もしかして、」
「うん?どうかしたか!!!」
もしかして、とは?その少し頬を染めた顔はなんだ千寿郎!!!
「よもや厠か!!!」
「違います!!!」
なんだ違うのか。
その間にも彼女は他の席の客の注文をとっている。
笑いかけている。
横顔でみただけで顔がカッと熱くなる。
胸がキュッと掴まれたように苦しい。
笑顔。
客商売であれば普通のことだ。
愛想も大事なことだ。
わかっている。
わかっているが、
できれば、その笑顔の先にいるのは俺でありたい。
笑顔を向けてほしい
その瞳に、紅い瞳に、
俺を写してほしい。