神創系譜 外伝:『蛍火、闇を穿つ』

姉の背中を追い、一人「朝焼けの街」で手がかりを探し続けていた若き日のリリスティア。まだ聖騎士としての覚悟も技術も持たぬ彼女は、ある夜のトラブルの中で、異国の武器「刀」を操る寡黙な男・昴に救われる。

「強くなりたい」――。少女の必死な願いに応え、昴は期限付きの稽古を承諾する。河原で過ごす穏やかな時間、共に眺めた蛍の光。リリスティアにとってそれは、失われた家族の温もりを埋めるかのような、かけがえのない日々だった。

しかし、昴が街を去るその日、平穏は突如として現れた「悪魔」によって打ち砕かれる。初めて実戦に身を投じたリリスティアが、その刃で生命を断った瞬間に見せた「無慈悲な一面」。
彼女の才能と危うさを察した昴は、ある「重い言葉」と一振りの刀を託し、静かに姿を消す。それが、後に世界を揺るがす「ヴァイスの王」の物語へと繋がる、始まりの記憶であった。

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