第六話「神鉄の裁定、蒼き風に散る」

広大なヴァイス平原を舞台に、ついに両軍の主力が激突する。
最前線で指揮を執る者たちの前に立ちはだかるのは、かつての自分を知る者、そして断ち切れない過去の「影」だった。刃を交えるたびに浮き彫りになる残酷な血脈と、守るべき矜持。戦場は、個人の想いを飲み込みながら激しさを増していく。

だが、その熱戦を冷酷に冷ますかのように、戦場に異質な魔力が漂い始める。
突如として空を割る、慈悲なき白い輝き。それは、敵も味方も、積み上げた策も一瞬で無に帰す「絶対的な力」の顕現だった。

混乱する戦地で、ある少女だけがその破滅の予兆に戦慄する。
「二度と、あんなことは起こさせない」
彼女がその瞳に捉えた、絶望の先にあるものとは――。

続きを読む

閉じる

スキ

ページ一覧

スキ