平子真子逆トリ(仮)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
平逆トリ3(仮)
腹いっぱい食べてから礼を言って出てこうとする俺を女は止めた。
よくよく話を聞くと、どうやらここは俺のおった世界と別の世界らしい。俺のいた世界が本として売られとるそう。現物も見せてもろォたし本間のことなんやろう。謎の状況過ぎるが、どうりでひより達はおらんし虚の気配もないわけや。
せやけど、参った。ずっとここにおらしてもらう訳にもいかんやろうし、どないして戻るんかも分からんし。
俺が目を閉じて唸っていると、死覇装の袖が遠慮がちに2度引かれた。
「平子さんさえ良ければ戻る方法が見つかるまでうちにいてください」
またとない提案、渡りに船。
しかし、や。
「ええ歳した
いくつか知らんけど見た目の年格好は俺とそう違わん。妙齢の女がやってええことと違う。
「でも他に行く場所有りませんよね。この世界のお金も持ってない訳ですし」
さらりと言い切られて言葉に詰まる。
相手に気ィを使こてられるほど余裕のある状態やないのも確かなことやった。
「……」
「……」
お互い無言で睨み合う。
しばらくして先に根負けしたんは俺。
仰る通り、宿無し金無し。
渋々頭を下げた。
「ドーゾ、ヨロシューオネガイシマスー」
棒読みなのはせめてもの反抗。
「はい、よろしくお願いします」
勝者はにっこりと笑って深々とお辞儀をしてくれた。
名前も知らんコイツがちょっとばかし憎らしい。
「改めて、俺は平子真子や。オネーサンは?」
泊めてくれる相手にアンタもオマエもなんや失礼な気ィがして出来るだけ無難な呼び方を選んだ。
今まで名乗ってなかったことに今気付いたんか、目を真ん丸にして口がアッと開く。
「申し遅れました、犀峰紫游と申します。紫游でいいですよ」
オネーサン、もとい紫游はさっきよりも更に深々と丁寧にお辞儀して名乗った。
「と、いうことでなんですけども。まず明日最低限服買ってきますね。多分Mサイズで余裕だと思うので」
176cm、60kg。Mサイズで余裕のよっちゃんである。多少の心配というと裾の長さがたまに短いズボンがあるかもなぁ、ということくらい。
「あとは好みもあると思うので後日一緒に行きましょう」
「……ありがとうな」
少し申し訳なさげにお礼を言う平子さん。
良いのだ、構わないのだ。
私はとっくのとうに決めていた。
明日以降、これまで溜まりに溜まった有給を全て使ってやるのだと。
3/3ページ
