平子真子逆トリ(仮)
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平逆トリ27(仮)
昨日は擽られてげっそりしたまま眠った。
ある意味でぐっすり眠れました。
有給も一旦これで最終日です。
何をして過ごそうかな。
平子さんはまだ隣で静かに眠っている。本当に静かに寝るな、と思う。
すやすやと眠る顔に垂れてきている髪を掬って戻せば、眉根がきゅっと寄った。
おっと、唐突にときめきが供給されました。
危ないですね。躱しきれませんでしたよ。
湧き出る色々な感情を噛み締めてしまい、顔がギュッと真ん中に寄った気さえする。
毎日可愛いなこの御方。
ずっと眺めていたい。
少しの間惚けていたのだろう、短いバイブ音で我に返る。
開くとまた母だった。この間から何度も何度も届く、催促の連絡。胃液が迫り上がるのを感じ、唇をグッと噛み締めた。
噛み締めるのは幸せだけでいいのに。
父と母を見ていると、愛に疑問しか感じない。愛ってそんなものだっけ? 搾り上げるような、引きずり回すような、叩きつけるような。そんなものだっけ?
縋るように平子さんの寝顔を見ると、薄っすらと開いた榛色の瞳と目が合った。
やっぱり、多分違うと思うんだ。
眉を下げてこちらを見る平子さんを見て、そう思った。
起きてすぐに様子のおかしい紫雨と目ェが合うた。
今にも泣き出しそうな気ィがした。
どないしたったらええか分からんくて、分からんまんま頭を撫でたらぼろぼろ泣き出しよって、やっぱしまたどないしたったらええか分からんなった。
宥め方は知識として分からんでもないが、"紫雨"に対してどないしたったらええんかだけ、スッと浮かんでこん。とりあえず記憶の中の知識をなぞるように、抱き寄せた。何の抵抗もなく腕の中に納まる。窺うように背中を撫ぜるとよりいっそう強くしゃくりあげた。
抱え込むように紫雨の頭頂部に顔を寄せると、さらりと髪が滑り落ちていく。いつものシャンプーの香りがして眠気を誘うた。当然、寝る訳にはいかんけど。
しばらく撫でとったらしゃくりあげとったんがだんだん静かンなっていつの間にか寝とるようやった。
これは流石に俺も寝てええやろか……。
多分紫雨の仕事の休み最後の日やけど、寝て過ごすんも悪ゥないやろ。……なんて、起きたら寝すぎて焦るかもしらんけど。
まア、それも悪ゥない。そう思お。
そんで俺も眠気に任せて目ェを閉じた。
