破面篇
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開始の報せ
実際に隊を空けてみて分かった。
これ、意外と楽しい!!
隊長職に就いている人が自由人な理由が少し分かる。
部下を困らせるのは存外楽しい。
いや、他隊は別の理由かもしれないが。
「ちょっと甘味処行って来るね〜」
「いや、隊長! おやつなら買って来ますから、書類御願いします!」
「これ、来週までじゃないか……。今じゃなきゃ駄目?」
「だ! め! で! す!」
こういう何気無い遣り取りがなんとも平和で幸せに思えるというか。
なんか困らせたくなるんだよなぁ。
とはいえ、忙しい時期でもある。
午後はみんなで鍛錬をする予定だし、おやつは任せてなるべく書類を片付けておこう。
「隊長! 苺大福御持ちしました」
「わーい! 大福……おもち……おもふぃ」
「隊長……大福頬張りながら無理な駄洒落はやめて下さい……」
呆れた顔の五席。
ん、平和だ。
束の間でも平和は楽しまなくては。
と、いっても……もう終わりだ。
「失礼します! 緊急の伝令です!」
霊圧を捉えてすぐに執務室に現れた隠密機動。
「うん、緊急の隊首会だよね。今から行く。有難う」
返答を受けて、伝令を持って来た彼は来た時と同じ様に、すぐ執務室から出て行った。
「て、事で一番隊に行って来るよ」
おそらく昨夜、現世に
「残りの苺大福はみんなで分けて食べて良いよ。足りなかったらこれで買って来て御茶の時間にでもして〜」
折角買って来て貰った大福だが、美味しいうちにみんなに食べてもらおう。
離叛し、新たな隊長の就いていない二隊の隊長を除いた、全員が揃う一番隊舎。
「皆、急の招集ではあったが、良う集まってくれた。此度の隊首会は昨夜、現世に破面擬きが出現したことについてじゃ」
束の間の平和を終わらせる総隊長の言葉。
そして後日、続け様に破面が現れ、当然の如く、日番谷先遣隊が現世に派遣される運びとなった。