尸魂界篇
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仕事仕事仕事
あれから手が空けば夜一さんのところへ食べ物を届けに行き、残りの時間は書類の振り分けや隊士への指示と目まぐるしく忙しい。
あ、これ……隊長でなければ処理出来ない書類だ……。
じゃあこれは、右。
書類を執務机の上で左右に振り分ける。
作業に没頭していると、開け放したままの執務室の扉から三席が。
「犀峰四席! 十番隊の日番谷隊長が、五番隊で手が回らない書類を引き受けてくださるそうです!」
あ、そういえばそんなことあったっけ。
結構忘れてるな……。
「報せてくれて有難う御座います。ではこちらが隊長の印が必要な重要書類なので、十番隊に届けて頂いても良いですか?」
結局、私が五番隊に戻った日の夜に石田くんはマユリさんと戦ったらしい。
あれやこれやとしていてあまり情報は入って来ないが、流石に疋殺地蔵の卍解は遠くからでも見える。
無事かどうか確認したいが、三席一人ではどうやっても回りきらない仕事量。四席である私はここを離れるわけにはいかない。
物語をただ見るでもなく、私だから出来る事は今ここにある。
「はい、纏めたので宜しく御願いします」
綺麗に均して、幾らかに分けて帯を締め、運びやすくした書類を、三席に手渡す。
三席はその束と机にある束を見比べて眉を下げる。
「日番谷隊長は全部でも構わないと仰ってましたよ?」
思わず溜息を吐きそうになった。
そうでなくとも、これから隊長格は皆忙しい。日番谷くんは桃ちゃんの隊だからしてあげたいのだろうが、言われたことを鵜呑みにして仕事を任せるのは駄目だ。
「全部任せて、それで私達は何をするんです? 隊長を煩わせてただ御茶を啜るわけにはいかないでしょう?」
だから兎に角、仕事をする。
毎日、仕事と遊び場の往復。
時間感覚もあやふやな中。
届いた伝令は朽木ルキアの処刑が明日だという報せだった。