尸魂界篇
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死神嫌い
「それで……。アンタ、ホントにそこで良いのかよ……」
流魂街の爺様の家の、屋根の上に私は腰を下ろしている。
「良いの良いの〜。多分、私が居ると更にややこしくなる客人が来る気がするの〜」
というか、来る。
岩鷲くんの猪暴走族が。
「ま、良いけどよ。後でちゃんと話し聞かせてくれよ」
仕方ないとばかりに溜息をついて、オレンジ色の頭が屋内へ引っ込む。
よく考えたらまた名乗ってないや。
「ま、いっか〜」
思い切り伸びをして、屋根に寝転がる。
のんびりのびのびと屋根の上で昼寝……いや、夜寝も良いだろう。
そう目を閉じた瞬間に届く霊圧と微かな振動。
すぐに大きな振動になり、下で土埃が舞う。
「早っ」
猪暴走族はもう御出ましのようで。
極力霊圧を消して屋根の下を伺う。
「自称十四年間ナンバーワン!!」
「ぶっ……くくく……」
そこだけ聞き取れて思わず噴き出す。
全部自称なのである。
岩鷲くん結構凄いのに、こういうこと言うから……。
やっと家の外に出て来て喧嘩が始まった。
こっそりと見物するのもなかなか楽しい。クセになりそうだ。
「沈めェ!!」
砂になあれ!!
これ楽しそうなんだよな〜。
「良いなぁ〜」
「なーにが、"良いなぁ"じゃ。早よ止めんか」
いつの間にか夜一さんが御隣に。
「止めませんよ。これもまた経験、です」
こうした小さな経験も含めて黒崎一護は強くなる、そういう物語なのだから。
「おぬしは呑気じゃのう……」
「果報は寝て待て、ですよ」
そうこうしているうちに、賑やかな喧嘩は岩鷲くんのアラームで御開きとなった。