尸魂界篇
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現世の休日
「浦原さぁあああん、何故起こしてくれなかったんですかぁあああ」
起きたら夜中だったため、十二番隊に報告の電子書簡を入れ、朝イチは藍染に電話を入れ、と慌ただしかった。
自己責任、といえば自己責任である。
「いやぁ、あんまり気持ち良さそうに寝てたもんで。それに、あの時にもし起こしてても多分帰れる状態じゃなかったッスよ?」
うぐ。
「ええ……仰る通りで御座います……」
項垂れる私ににやりと笑う浦原さん。
「それで? 尸魂界の方は大丈夫そうッスか」
少しだけ真面目な声音で聞いてくる。
取り敢えず、朝イチの電話で藍染には
「普段そんなに現世に行く機会もないだろうし、今日は非番で良いから現世を見て回ってくると良い」
と言われたので、後出しではあるが書類さえ出せば滞在超過は免れるだろう。
「確認したら、今日はもう非番で良いそうです」
「義骸、要ります?」
現世を見て回るなら、と浦原さんは聞いてくれたが、特に買い物もする予定はない。
「もし気が向いたらまた借りに来るので、今はいいです」
「そッスか。では、良い休日を〜」
お互い手を振って、私は浦原商店を後にする。
「さて、どこ行こう」
それからしばらく。
当てもなく歩くうちに、レコードショップを見つけた。
そういえば、平子隊長はジャズが好きだっけ。
懐かしさを感じて入店すると、丁度ゆったりとしたジャズが流れていて、御洒落な雰囲気に、少しそわりとする。
人間には姿が見えないと分かっていながらも、どうにも気恥ずかしく、奥の棚へ移動して座り込んだ。
嗚呼、なんだか落ち着く。
「まだ眠いや……」