尸魂界篇
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只今、
斑目一角との打ち合いの後、四番隊のベッドにいた私は、意識が急速に浮上するのを感じていた。
深い水槽で
「はぁ、いい加減に息しなきゃ本当に死んじゃうかと思ったわ……」
にしても、戻れたきっかけが肩の骨折とか笑えない。
どれだけ骨折が印象に残ってんだ私は。
溜息を吐きながら病室を見渡す。
百年を経て、やっと自分自身の実感を持って見る世界は、やはりあの人の居た景色で。
そこにない金色に少しだけ切なくはなるけれど、それでも綺麗だった。
長い長い、虚との内在闘争。
通常であれば仮面が出現するのが先なのだろうが、あの日の私は精神の内にある水槽に逃げ込んでしまっていた。
それは、私の居た世界では
強い精神的ストレスやそれに準ずる一連の事柄に対する防衛反応。
これは自らの意思では行えない。
私は
しかし、それを知らない藍染は私を丁度良い虚化のサンプルにしようとした訳だ。
内なる虚が出現したのは勿論、私が居た水槽の中。私はそこに自分自身と内なる虚を閉じ込めたまま内在闘争を行った。
結果、肉体としての私には何も起こらず、ひたすらにぼんやりとした状態を維持し続けたのである。
「運が良かったのか、悪かったのやら」
とか言って、さらりと回想しているが私にも何が何だかよく分からない。
専門家じゃあないからネ。
百年続けて辛勝な訳ですが、一応勝ってはいても浦原さんに抗体を貰いに行くべきか。
そうなると現世任務を受けるしかない、が。
今の五番隊隊長は腹黒眼鏡……。
現状が奴にバレるのも不味いだろうし、出来る事ならば不自然な接触は控えたい。魂魄自殺の危険を承知で任務が来るまで待つしかないのか。
「……苺大福食べたい」