尸魂界篇
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目が覚めたら俺は四番隊のベッドの上だった。
「目が覚めたかい」
ベッドの
「俺は気絶したのか」
「そうだよ。頭蓋骨に少しヒビが入っていたらしいから、まだ起きない方が良い」
そうか、と返事をすると、弓親が躊躇いがちに口を開く。
「あの一瞬に、何があったんだい?」
「さあな……俺にもよく分からねえ。ただ、」
弓親に話しながら、俺が犀峰の骨を折った後を思い出す。
あの時、それまで淡々としていたアイツは、微かに苛立った様子を見せた。
その後は見たまま。
急に霊圧が上がり、木刀を持ち替えた弾みを利用して半回転。あっ、という間に一撃食らってこのザマ。
「苛立った?」
「ああ、眉間に皺寄せてな。アレは確かに痛みとかで苦しむ顔じゃなかった、ムシャクシャした奴がする顔だ」
折られた事に苛立ったのかとも思ったが、おそらく違う。
例えるなら、気に食わない事を思い出して反射的に物に当たる様な……。
そう、まるで八ツ当り。
刹那ではあったが、殺意さえ感じた。
しかし、何故か打ち込む直前、手を緩めた。
「アイツがあのまま打ち込んでたら、ヒビくらいじゃ済まなかっただろうよ」
打ち合う前は唯のぼんやりした奴にしか見えなかったのに。
「まぁ、負けちまったもんはしょうがねえ。アイツは強えよ」
「"だが、次は負けねえ"、でしょ? 四ってのは美しくないけど、面白い子かもね。犀峰さんは」
人の台詞を取った弓親は、フッと笑う。
「あァ、そうだな」
それに、どうせムシャクシャしてんなら、俺が自分を鍛えるついでに、犀峰のストレス発散に付き合ってやるのも悪くねえ。