過去篇
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「御待たせ致しました、どうぞ」
来客用の
「お、玉露か」
そこまで言って平子隊長は
「オマエの分はどこやねん」
「あー……」
返答に困った所で、タイミング良く伝令神機が鳴った。
「すみませんが、虚討伐に行って参ります。君坂五席、どうぞごゆっくり」
休憩くらいしたってバチは当たらんで〜、と言う平子隊長と君坂五席に静かに一礼して執務室を出る。
正直なところ、
一人での任務だったが、虚討伐は思いの外さっくりと終わった。
だが、まだ帰るには早い。さて、どうしたものか。
「お、紫游やんけ」
手持ち無沙汰に瀞霊廷内をぶらぶらしていたところにひよ里さん、よし、これは行き先は甘味処になりそうだ。
「ひよ里さん、大福食べません?」
「ええなァ! 行こか〜!」
ひよ里さんと並んで近所の甘味処への道を歩く。
今でこそ、一緒に甘味処に行ったりする関係だが、始めの頃は随分嫌われていた。
何故かと言うと、私が余り素直な質ではないからだ。
初対面で「貼っ付けたよォな気味悪い顔で寒気がするわ!!」と言われたのを未だに覚えている。
ひよ里さんは良くも悪くも、本当に素直だ。
「ひよ里さん、大好きです」
「何や急に、気持ち悪ゥ!! 大福に何か盛る気やないやろなァ!?」
そういうところが好きです。