過去篇
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饅頭
今日は朝から虚討伐の指示を受けて流魂街へ。
「と言っても、まさか一人とは……」
そう、一人で任務なのだ。
大抵の場合は席官を中心に平隊士を率いた小隊を組んで事にあたるのが一般的だが、今回は違うらしい。
席のない平隊士を連れて行くには都合が悪く、いきなり席官が連れ立って行くのは大袈裟過ぎるため
と説明を受けて来たところである。
「これが藍染の罠だったらうっかり死んじゃったりして」
有りもしない状況を思い浮かべてクスリと笑った。
今日は昼前から君坂が差し入れを持って来た。
「今日は御饅頭にしてみました」
惣右介にヤイヤイ言われながら溜まった書類を片付けていたところだったため、不意に出来た休憩する口実にニヤリとする。
「おー、おおきになァ! 折角やし早よ食お!」
いつもの様に惣右介の溜息が聞こえたがそんなことは気にしない。
「ん? 紫游は何処や」
室内を見回す。
いつもなら惣右介の溜息に続いて紫游が「それでは御茶を」と言うとこだ。
「ああ、犀峰さんなら朝から十二番隊に呼ばれて……確か昼前には
ほ〜ん。
それなら、とそのまま箱から饅頭を
が妙に紫游の顔がチラつく。
なんや、嫌な予感がする。
「惣右介、あと任した」
「は? あの、隊長……」
胸騒ぎは止まず。
霊圧を探りながら、斬魄刀を手にそのまま執務室を飛び出した。
ホンマに瀞霊廷内に霊圧はない。
何処や。
「任務ならちゃんと隊長に言うて行け、ボケが……!」