過去篇
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休憩とは
「藍染副隊長」
静かな執務室。
只管、かさりかさりと紙の音。
「なんだい、犀峰さん」
斜め前には藍染惣右介。
「何故、以前に御手伝いさせて頂いていた時より私の仕事量が増えているのでしょうか」
右側には山と積まれた書類。
「それはね、平子隊長だけでなく市丸君も"休憩"から帰って来ないからだよ」
……。
何となく分かってはいたんだけど……。
「サボリが増えただけじゃないですか……」
今まで私は、平子隊長がサボった分、遅れそうな書類処理に駆り出されていただけだった筈なのに。
三席であるギンちゃんまでサボリとなると、最早非常勤ではなく常勤である。
何が楽しくて藍染惣右介と執務室に
「……申し訳ないね……犀峰さん」
「いえ、悪いのはあの二人ですから。幾ら何でもこの量を副隊長にだけ任せるのは心苦しいですし」
裏で何をやっていようと仕事は仕事。
それにもし、これが身代わりのスキンヘッドの
ま、自分が鏡花水月の始解見たかどうかすら覚えてないんだけど。
「有難う、助かるよ」
書類から目を上げずとも分かる。
今、この藍染は例の"女性を魅了する
私はそれが非常に苦手なのでやめて頂きたい。
「隊長と三席が帰って来たら椅子に縛り付けましょう、そうしましょう」
「ははは……良いね、そうしよう」
はい、黒い藍染副隊長降臨。
こっちの方が少しはマシだ。
その後も終わる気配の無い書類処理と格闘しながら、本当に藍染は平子隊長をツルッパゲにするのだろうか? と下らないことを考えていた。