千年血戦篇
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甘味と子ども隊長
「オマエ誰や。それにココどこやねん」
記憶が御有りにならない。
そこで久々の脳内弾幕が開始した。
このまま小さい平子隊長に懐かれたり夢小説よろしく口説かれたりして戻った頃には照れた平子隊長に御対面なんてことにいや口説かれたらどう返事をしたら良いのか今まさに悩んでいるのだからそれは困るどうしよう可愛いめっちゃ可愛い平子隊長ロングな幼少期なのかポニテするか? おっ? お?
「おい、オマエに聞いてんねんぞ、ブス」
……。
「わんもあぷりーず?」
「オマエや、ブス」
あ、口悪くていらっしゃる。
ちょっとばかし期待してしまった甘いイベントなど、やはりそう起こるものでは無いようで。
私は大人しくしゃがんで自己紹介をすることにした。
「私は犀峰紫游と申します……」
「ほーん。で、ココどこや」
「護廷十三隊、五番隊隊舎、執務室に御座います」
そこまで会話すると、小さい平子隊長はサイズの合わない死覇装を
「あの、御召し物御用意致しましょうか?」
私の問う声には振り返らず、「頼むわ」とだけ言って書類棚やら来客用机やら菓子棚やらグルグルと見て回り続けている。
癖だけは大きかろうと小さかろうと変わらないようで、その仕草はいつも平子隊長を思い起こさせる。
目を離して良いものか。
「平子隊長、御菓子食べます?」
「ほな、饅頭がええ!」
先程までの興味なさげな風からは想像出来ない無邪気な笑顔で振り返り、"饅頭"と言う。
そんなに饅頭が好きなのか……。
首を捻りつつも饅頭と煎茶を用意して、来客用机に平子隊長が座ったのを確かめた後、替えの着物を用意するために私は隊首室へと向かった。