千年血戦篇
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幼い、若い
幼い頃、少女漫画を
若い頃、夢小説を
読んでいた頃は、純粋に信じていた。
好きだと言われたならば、安心してその胸に飛び込めるものだと。
しかし、現実は臆病な私が邪魔をする。
嘘や
騙されたんか
そんな考えが頭を過ぎって仕方ない。
緊張だけではないのだ、私の喉に詰まっているのは。
平子隊長がそんな人でないことだって、分かっているのに。
平子隊長は、意地悪だとしても酷い人ではないことくらい理解しているのに。
どうしても、私は。
「で、平子隊長。その手に持っているのは何ですか?」
平子隊長の手にあるのは綺麗に
一歩近付けば仄かに甘い餡の香りがする。
「饅頭らしいで? 五席がさっき持って来よったんや」
「はぁ」
機嫌の良さそうな平子隊長は懐紙をサッと開いて一口に御饅頭を食べてしまった。
「お。美味い……」
美味い、と言い終わるか終わらないか。
平子隊長の姿がみるみる執務机の向こうへ消えて行く。
「……ひ、平子隊長?」
嫌な予感がする。
そう言えば、あの紅色の懐紙は涅隊長も持っていなかっただろうか。
思案する私を余所に"ゴトリ"と、おそらく平子隊長は椅子から落ちた。こちら側から執務机の向こうは見えないが、他に音のする原因は見当たらない。音の発生源は平子隊長で先ず間違いないだろう。
「ひ、平子隊長……?」
恐る恐る歩を進め、執務机の裏へと回る。
「え……」
目に飛び込んできたのは金髪。
「何見てんねん、ボケ」
長い金髪に、小さな
「平子隊長」
そう、夢小説によくある若返りイベントが来てしまったようだ。