千年血戦篇
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覚束無い
ギンちゃんと乱ちゃんはここ数年、御昼によく見かける。
あんまり仲良さそうに御飯を食べているものだから、
「仲良しだねぇ」
と声を掛けると、決まって二人とも顔を背けて
「そんなことありませんよ!」
「そないなことあらへんよ!」
なんて口を揃えて言うので毎度毎度からかいたくなってしまう。
ふわふわとそこまで考えて、思い浮かぶのは平子隊長のアレ。
何と平子隊長からの告白を受けて早三年経つのだ。
そして、目の前には執務机で筆を執る隊長。
「あの、」
そろそろ、返事をせねばなるまいと思った。
書類を抱く腕に力が籠るのが自分でもよく分かる。
「ひ、平子隊長! わ、わわわ私は平子隊長が、すっ」
「阿呆」
返事をするだけなのに馬鹿みたいに裏返った声の私に、
告白されているとは思えない程に落ち着いた声の隊長。
そして頭に慣れ親しんだ痛み。
御馴染みの手刀だった。
「な、何で」
やっと私が覚悟を決めたというのにこの人は。
「慣れんことすな」
「でも、」
「……俺は、今のまんまもそう悪うないと思てる。せやから、」
頬杖をついた平子隊長は、私の苦手なあの意地悪な目をして、執務机から私を見上げた。
「もうちょい待ったるわ」
手刀の次はデコピン。
私のデコを何だと思っておられるのか。
「分かりました……」
不服に思いつつも赤くなった私の顔を、隊長はふっと鼻で笑った。
喉元を締め上げるような想いは、やんわり
ならばすることは、言うことは
多分、只一つ。
それが素直に出来るなら、苦労はしてないのだけれど。
只の一つが、この口から容易には