死神代行消失篇
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胸がいっぱい
退院後初の出勤で先ず受けた衝撃は、五席のタックルである。
「犀峰隊長ぉぉぉおおお……!」
平子隊長の
「今は俺が隊長やろ!?」
の声も完全に無視して、私の肋を折る勢いで抱き締めて……いや、寧ろ締め上げてきている。
涙ながらの抱擁を止めるのは無粋かと思いもしたが、流石に限界を感じて五席の肩を軽く叩こうと
「紫游さぁぁああああん!!」
したところ、やんわり手を持ち上げかけた私を襲ったのは二つの柔らかな球体。
というか乱ちゃんの胸だ。
まともに顔で受けてしまい、割と本気で息が出来ない。
「さ……そ……」
あ、駄目だ。
酸素が……入らない。
退院した矢先に、死ぬ。
死因:おっぱい
字面が余りにも宜しくない。
どうにかして回避したいと思い、男性陣へ目だけ向けて助けを求める。
「ええなァ、俺も乱菊チャンのおっぱいに潰された……」
「射殺せ、"神鎗"」
「いやいやいやいや! 洒落にならんやん!? 冗談やんけ!!」
意識が遠退く私を他所に、やいのやいのと盛り上がる男性陣。
盛り上がるというか"生きるか死ぬか"の追いかけっこだけれども。
いや、止めろや……。
何で私、あの人を好きなんだろう……。
ギンちゃんは……まぁ、乱ちゃんの事だし仕方がないか……。
胸がいっぱい、酸素は無し。
「……も……
「……た……隊長……?」
五席のその言葉を最後に、私の意識はなくなった。
これで本当に死んだらどうしよう。
おっぱいで死ぬなんて予定になかったぞ。
せめて、日番谷くんがこの場に居たら良かったのに……。