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「勘違いしているのは、お前の方だ。お前といつまでも、ただの教師と生徒という関係であることにうんざりしていたのだ」
「へ…?」
目を開くと、あごを持ち上げられて視界がスネイプ教授で満たされた。
唇に柔らかなものが触れている。
頭の中が、真っ白にーー。
「……きょ、教授…!」
「なんだ、ミス・フラム。キスを知らないのかね?」
「えっ、いやその、だから、えっと……」
「キスをするときは、目を閉じるものだ」
再び、教授の顔が近付いてくる。
思ったより長いまつげ、白い肌はいつもより生気を感じた。
唇が触れ合う瞬間、教授の教え通り目を閉じて教授の胸に手を当ててみる。
鼓動の速さが掌を伝わって、私の心臓も大きく高鳴った。
最初はついばむようだったキスも、感情の高ぶりに比例して濃厚なものへと変わっていく。
吐息は全て飲み込まれ、酸欠のせいか夢のような時間のせいか、頭の中がおぼろげだ。
酸素を体内に取り入れる頃には、表情も体も全てとろけてしまっていた。
「ハッ、ハァ……教授……」
「……セブルスだ、ナエ。愛している」
「セブ、ルス……私も、好きです…!」
包み込まれる温もりと愛しさに、私達は時が経つのも忘れて抱きしめ合っていた。
この瞬間が、永遠に続くようにと願いながら……。
後日。
「教授! 改めてプレゼントを持ってきました!」
「ほう、いい香りだ。コーヒーかね」
「はい、ロンドンで人気ブランドのコーヒーです!」
「ついでだ、私からも贈る物がある」
「あ、マグカップですね。ありがとうございます! でも、いいんですか? 教授の誕生日なのに」
「ナエのためにミルクも用意しているんだ、当然だろう。毎日使うのだから、自分で洗うように」
「!……はい!」
「最高の誕生日プレゼントを、ありがとう」
「教授に出会えて、私も最高に幸せですよ」
いつもの机 いつものソファ
前とは少し違う芳ばしい香り
色違いのマグカップ
相対的なコーヒーの色
浮かぶ表情は前よりも明るく
甘さを含んでいた