第1章 ~運命の再会そして…~
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
赤井は一瞬頭が真っ白になった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
気付いた時にはぐったりしているりおと、呼吸を乱した自分。ふたりとも汗だくになっていた。
我を忘れて快感を追い求めてしまった事に、少々罪悪感を感じる。思わずりおの顔を覗き見た。りおも肩で息をしていたが、その顔は紅潮し蕩けている。愛おしさで再び抱きしめた。
りおの頬に目元に唇に…キスをする。
乱れた髪をかき上げてやり、潤んだアンバーの瞳を見つめた。だいぶ乱暴に抱いてしまったものの、ようやく愛するものを手に入れた幸福感に赤井は酔いしれた。
りおは力の入らない腕を懸命に上げて赤井にしがみ付く。そして幸せそうに微笑んで赤井を見上げた。
その顔を見て、りおを抱きしめる赤井の腕に力が入る。
(後戻りできないのは俺の方だ)
もう認めよう。これ以上自分の心を偽れない。
「りお、愛してるよ」
ずっと言えなかった想いを言葉にした。
「私も……私もあなたを愛しているわ」
少し掠れていたが、りおの口からハッキリと聞こえた。
驚いて体を離し、顔を見る。りおも驚いた顔をしていた。
数週間ぶりに聞いたりおの声は、
『愛してる』だった。
**
夕飯の支度が済む頃、昴のスマホが着信を知らせた。昴が持っていたお皿をりおがスッと受け取り、目でどうぞと合図する。
昴はスマホを手に取ると、チョーカーのスイッチを切って電話に出た。
「どうだ、何かわかったか?」
どうやらジョディになにか調べ物を頼んだらしい。詳しく内容を聞いたあと、
「助かったよ。それだけ分かれば十分だ」
昴はそう伝えると電話を切った。
「どうやら昼間の狙撃事件は、特に我々とは関わりがないようだ」
スマホをジャケットの胸ポケットにしまう。
(昼間の狙撃事件、ジョディさんに調べさせてたのか…)
りおは可哀想に…と思ってしまった。発生したばかりの事件だ。いくらFBIでも休暇で来ていることになっているジョディに、情報を簡単に漏らすはずがない。調査中だと言われるのが関の山だ。にも関わらず、情報を得て赤井に報告が行くってことは…
(情報源は高木さんかな…)
人が良すぎて、ついついジョディやコナンのおねだりに弱い彼…。警視庁捜査一課の高木刑事の顔が浮かんだ。