最終章 ~未来へ向かって~
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わらの家が壊れ、そして木の家も壊れてしまうと、中にいた子ブタたちは一目散に逃げ出します。
『あ、待って!』
オオカミが声をかけましたが、子ブタたちはそれを無視して走り去ってしまいました。
『あ~あ、まただ。オレは子ブタと仲良くなりたかっただけなのに……』
オオカミはため息をつきました。
『何を間違えてしまったんだろう。どうしたら子ブタと仲良くなれるのかな?』
家の残骸を見ながら、オオカミは必死に考えました。
『そうだ! いきなり会おうとして家を壊してしまったのがいけないんだ。まずはプレゼントを持っていって【こんにちは】と言えば、きっとドアを開けてくれるはず』
オオカミは名案名案! といって、プレゼントの中身を考えました。
『子ブタが好きなもの……くだもの、麦、トウモロコシ……いやいや、どれもありきたり。もっと価値のあるものを渡さないと…』
オオカミはさらに考えました。
考えて、考えて、頭が痛くなるくらい考えました。
『そうだ! くだものも麦もトウモロコシも、育てるには【太陽】の光が必要だ。太陽をプレゼントすればきっと喜ぶぞ』
オオカミはすぐに【太陽】のところに行きました。すると【太陽】はオオカミを見て、キラキラと光を放ちました。その光は足元に小さな影を作ります。
オオカミは【太陽】に事情を話し、一緒に来てもらうことにしました。
オオカミは嬉しそうにレンガの家に向かいます。ところが、そんなオオカミに太陽が言いました。
『ちょっと待ちなさい、オオカミさん。くだものや麦を作るには、私だけでは無理よ。もっと必要なものがあるじゃない』
『もっと必要なもの?』
オオカミは何だろう、と小首を傾げました。
『それは【風】よ。風が無くてはタネを飛ばせない。花粉を運ぶミツバチだって、遠くに連れていけないの。
タネが飛び、花粉が運ばれなくちゃ美味しいものを増やせないわ』
太陽の話を聞いて、オオカミは『なるほど!』と思いました。
さっそく【風】に事情を話し、一緒に来てもらうことにしました。
オオカミは嬉しそうにレンガの家に向かいます。ところが、そんなオオカミに風が言いました。
『ちょっと待ちなさい、オオカミさん。くだものや麦を作るには、僕と太陽だけでは無理だ。もっと必要なものがあるじゃない』
『もっと必要なもの?』
オオカミは何だろう、と小首を傾げました。
『それは【水】だよ。水が無ければ作物はみんな枯れてしまう。くだものも麦もトウモロコシも、何一つ育たないよ』
風の話を聞いて、オオカミは『なるほど!』と思いました。
さっそく【水】に事情を話し、一緒に来てもらうことにしました。
オオカミは嬉しそうにレンガの家に向かいます。
ところが、そんなオオカミに太陽と風と水が言いました。
『ちょっと待ちなさい、オオカミさん。突然みんなで押しかけても、子ブタたちは驚いてしまうと思うわ』
『言われてみれば、確かにそうだ。どうしよう。やっぱりオレは子ブタたちと仲良しになれないのかな』
オオカミは、とうとう悲しくなって泣き出してしまいました。
『そんなことないさ、僕達にいい考えがあるよ』
風はオオカミを慰めるように言いました。
『いい考え?』
オオカミは泣きながら問いかけます。
『ああそうさ。僕達も手伝うから、君がくだものや麦やトウモロコシを育てたらどうだろう。
僕の家から丘が見える。その丘を越えると畑があるんだ』
風がそう言って太陽を見ました。
太陽は小さくうなずいて、光で指し示します。
『ほら、この方角よ』
すると今度は水が言います。
『畑にはボクの故郷もあってね。作物を作るにはもってこいさ。
君が一生懸命作った作物は、他のどんな物より価値がある。それを持って訪ねて行ったら、きっと喜んでくれるよと思うよ』
『本当に⁉』
オオカミは泣くのを止めました。そして太陽と風と水に手伝ってもらって、一生懸命作物を育てました。
秋になって、たくさんの作物を手に、オオカミがレンガの家に向かいます。
トントントン
『こんにちは。オレはオオカミ。君たちと友達になりたいんだ』
オオカミはたくさんのくだものと、麦と、トウモロコシを手渡しました。
オオカミの後ろでは太陽と風と水がニコニコしながら見守っています。
『こんにちは、オオカミさん。ぼくたちの為にこんなに作ってくれたの? ありがとう! ぜひ中に入って! たくさんお話をしよう!』
子ブタたちはオオカミを家に招き入れてくれました。
『うん! ありがとう!』
オオカミは嬉しそうに礼を言いました。
外では太陽と風と水が優しく微笑んでいます。
丘の上からは早い冬の訪れを知らせる、優しい鐘の音が聞こえてきました。
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わらの家が壊れ、そして木の家も壊れてしまうと、中にいた子ブタたちは一目散に逃げ出します。
『あ、待って!』
オオカミが声をかけましたが、子ブタたちはそれを無視して走り去ってしまいました。
『あ~あ、まただ。オレは子ブタと仲良くなりたかっただけなのに……』
オオカミはため息をつきました。
『何を間違えてしまったんだろう。どうしたら子ブタと仲良くなれるのかな?』
家の残骸を見ながら、オオカミは必死に考えました。
『そうだ! いきなり会おうとして家を壊してしまったのがいけないんだ。まずはプレゼントを持っていって【こんにちは】と言えば、きっとドアを開けてくれるはず』
オオカミは名案名案! といって、プレゼントの中身を考えました。
『子ブタが好きなもの……くだもの、麦、トウモロコシ……いやいや、どれもありきたり。もっと価値のあるものを渡さないと…』
オオカミはさらに考えました。
考えて、考えて、頭が痛くなるくらい考えました。
『そうだ! くだものも麦もトウモロコシも、育てるには【太陽】の光が必要だ。太陽をプレゼントすればきっと喜ぶぞ』
オオカミはすぐに【太陽】のところに行きました。すると【太陽】はオオカミを見て、キラキラと光を放ちました。その光は足元に小さな影を作ります。
オオカミは【太陽】に事情を話し、一緒に来てもらうことにしました。
オオカミは嬉しそうにレンガの家に向かいます。ところが、そんなオオカミに太陽が言いました。
『ちょっと待ちなさい、オオカミさん。くだものや麦を作るには、私だけでは無理よ。もっと必要なものがあるじゃない』
『もっと必要なもの?』
オオカミは何だろう、と小首を傾げました。
『それは【風】よ。風が無くてはタネを飛ばせない。花粉を運ぶミツバチだって、遠くに連れていけないの。
タネが飛び、花粉が運ばれなくちゃ美味しいものを増やせないわ』
太陽の話を聞いて、オオカミは『なるほど!』と思いました。
さっそく【風】に事情を話し、一緒に来てもらうことにしました。
オオカミは嬉しそうにレンガの家に向かいます。ところが、そんなオオカミに風が言いました。
『ちょっと待ちなさい、オオカミさん。くだものや麦を作るには、僕と太陽だけでは無理だ。もっと必要なものがあるじゃない』
『もっと必要なもの?』
オオカミは何だろう、と小首を傾げました。
『それは【水】だよ。水が無ければ作物はみんな枯れてしまう。くだものも麦もトウモロコシも、何一つ育たないよ』
風の話を聞いて、オオカミは『なるほど!』と思いました。
さっそく【水】に事情を話し、一緒に来てもらうことにしました。
オオカミは嬉しそうにレンガの家に向かいます。
ところが、そんなオオカミに太陽と風と水が言いました。
『ちょっと待ちなさい、オオカミさん。突然みんなで押しかけても、子ブタたちは驚いてしまうと思うわ』
『言われてみれば、確かにそうだ。どうしよう。やっぱりオレは子ブタたちと仲良しになれないのかな』
オオカミは、とうとう悲しくなって泣き出してしまいました。
『そんなことないさ、僕達にいい考えがあるよ』
風はオオカミを慰めるように言いました。
『いい考え?』
オオカミは泣きながら問いかけます。
『ああそうさ。僕達も手伝うから、君がくだものや麦やトウモロコシを育てたらどうだろう。
僕の家から丘が見える。その丘を越えると畑があるんだ』
風がそう言って太陽を見ました。
太陽は小さくうなずいて、光で指し示します。
『ほら、この方角よ』
すると今度は水が言います。
『畑にはボクの故郷もあってね。作物を作るにはもってこいさ。
君が一生懸命作った作物は、他のどんな物より価値がある。それを持って訪ねて行ったら、きっと喜んでくれるよと思うよ』
『本当に⁉』
オオカミは泣くのを止めました。そして太陽と風と水に手伝ってもらって、一生懸命作物を育てました。
秋になって、たくさんの作物を手に、オオカミがレンガの家に向かいます。
トントントン
『こんにちは。オレはオオカミ。君たちと友達になりたいんだ』
オオカミはたくさんのくだものと、麦と、トウモロコシを手渡しました。
オオカミの後ろでは太陽と風と水がニコニコしながら見守っています。
『こんにちは、オオカミさん。ぼくたちの為にこんなに作ってくれたの? ありがとう! ぜひ中に入って! たくさんお話をしよう!』
子ブタたちはオオカミを家に招き入れてくれました。
『うん! ありがとう!』
オオカミは嬉しそうに礼を言いました。
外では太陽と風と水が優しく微笑んでいます。
丘の上からは早い冬の訪れを知らせる、優しい鐘の音が聞こえてきました。
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