第4章 ~両親との記憶~
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1時間程して目を覚ましたりおが、リビングへとやってきた。
「大丈夫ですか? アジトで過呼吸を起こしたのでしょう? もう少し休んだ方が……」
リビングで本を読んでいた昴がりおに声を掛ける。
「部屋で一人でいるより、あなたと一緒がいい」
りおは昴のところまで歩み寄る。
「早く変装を解いて。秀一さんに戻ってよ。昴さんも好きだけど……今は秀一さんに会いたい」
珍しくカワイイわがままを言うりおに、昴は思わず目を見開いた。
「珍しいですね。あなたがそんなことを言うなんて。
昴の時も秀一の時もあまり態度が変わらないので、どっちでも良いのかと思っていましたよ」
「……そんな訳ないでしょ。あなた(昴)に抱かれた覚えはないもの」
ムッと口を尖らせたりおの言葉を聞いて、昴はしばし考える。
「確かに。私(昴)とはキス止まり…でしたね」
昴はそういうと、するりとウィッグを外した。メガネを取り、変声機チョーカーも外すとテーブルに置く。
「おいで、りお」
両手を広げてりおの名を呼んだ。
りおは数歩近づくとソファーに膝を乗せ、赤井の上にまたがった。そのまま赤井の首元に腕を絡めて抱きつく。
「どうした? 今日のりおは甘えん坊だな」
「ん……。甘えん坊の私はイヤ?」
「そんなことはない。大歓迎さ。ただ、こんなに密着していると…昼間も焦らされたし…お前を抱きたくなってしまう。今日は発作も起こしたんだから、さすがにそれは…」
赤井はりおの背中をさすりながら、優しく声をかけた。
「じゃあ……キスして」
絡めた腕をゆっくりゆるめると、りおは赤井の顔をジッと見つめる。
「いいよ」
りおのキスの誘いに赤井はそう返事をすると、左手でりおの後頭部に優しく触れ、そっと口づけた。
2,3度唇をついばむと舌を絡ませる。
いつもより積極的なりおのキスに、赤井の方が先に余裕がなくなった。
「んっ…ふ…ぅ…ぁ…りお…っ…ストッ…プ…!」
「秀…い…ちさ…もっと…」
ようやく唇を離したが、りおはまだ足りないと駄々をこねる。
「ちょっ……こ、これ以上は…本当にダメだ。こんなキスを仕掛けてきて…お前は俺を試しているのか?!」
すぐにでも押し倒したい衝動を抑え、赤井はりおの肩を掴むと自分の体から引き離す。真意を伺うようにりおの顔を覗き込んだ。
「ッ!」
りおの顔はキスで蕩けてはいるが、どこか辛そうだった。
「どうした? 辛いのか? アジトで見せられた写真……心がざわつくんだろう?」
「……うん…ざわざわして…苦しいの」
りおは胸元の服をぎゅっと掴むと苦しそうに下を向いた。
「すぐにでもあの爆破の情景がフラッシュバックしそうで…。だから…お願い。この苦しさが分からなくなるくらい私を抱いて? 私の心の中、あなたでいっぱいにしてよ」
「………わかった」
りおの胸の内を知り、赤井はその願いを聞き入れた。今、彼女を抱けばおそらく手加減は出来ないだろう。
彼女の体を考えれば、本当ならここで止めるべきだ。だが今、りおの心はそれを求めている。
彼女が欲しいものを与えられるは自分しかいない。
後で自己嫌悪に陥ると分かっていて、赤井はりおの願いを聞き入れた。愛し合っているからこそできることだ。
「ベッドへ行こう。お前をたくさん愛してやるよ」
赤井はりおを抱きかかえると、寝室へと向かった。