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翌朝。
リビングのテーブルには一枚の紙切れが残されていた。
「今までありがとう。もう迷惑かけないから」
震える文字とにじんだ涙の跡。
それを見つめる17人の表情は固まったまま、誰も言葉を発せられなかった。
「……マジで出ていったんか……?」
暇72の声はかすれていた。
「いや、まだ家の中にいるかも……!」LANが慌てて2階に駆け上がる。
だが、星奈の部屋はきれいに整えられていた。衣服も、愛用のカップも残っている。
ただ、昨夜までそこにいた温もりだけが消えていた。
「なんで止めへんかったんや……」Reluが拳を握りしめる。
Coe.は顔を伏せ、唇を噛んだ。
その沈黙を切り裂いたのは、玄関の乱暴なドアの音だった。
「――お前ら、ちょっと待てや」
低い声と共に現れたのは、社会人組のかなめ、アルケー、そしてれむたちだった。
普段は穏やかな彼らの表情に、怒気がはっきりと浮かんでいる。
「どういうことだよ、これ」
かなめがテーブルの紙を指さす。
「星奈が出ていく? こんなもん書かせて、あんたら何やってんだ」
「ち、違う! 俺たちは何も……!」LANが必死に弁解しようとする。
だが、その声はかなめの怒りの前ではかき消された。
「守るって言ってただろ!」
珍しく声を荒げたかなめの言葉に、17人は息を呑む。
「……俺ら、守りたかったんや。でも、気づいたら……」Reluが口を開くが、れむが遮った。
「言い訳はいらねぇよ」
普段冷静なれむの声は鋭く、容赦がなかった。
「俺たちがどれだけ気を張って、外から星奈を守ってると思ってる? お前らは一番近くにいて、なんで気づけなかったんだ」
「……っ」
誰も反論できなかった。
「昨日、学校で何があったか知ってるか?」アルケーが静かに言う。
「水をかけられて笑われて、それでも『大丈夫』って笑ってたんだ。……俺のところにまで噂が流れてきた」
「そんな……」
しのが青ざめる。
「それを、なんで本人から聞いてやれなかったんだよ」
アルケーの言葉は重く落ち、胸に突き刺さる。
Coe.は顔を覆った。昨日、窓越しに見た星奈の必死の笑顔を思い出していた。
助けようとしたのに、彼女に「大丈夫」と言われて足を止めてしまった自分。
その判断が、彼女を追い詰めた。
「……僕のせいだ」
かすれた声がリビングに落ちた。
「僕が助けられんかったから、あの子は――」
「違う」
かなめが低く言った。
「一人のせいじゃない。……全員の責任だ」
「いいか、今から言うことをよく聞け」
かなめはリーダーの声で全員を見渡した。
「星奈は今、心が折れかけてる。居場所を失ったって思い込んでるんだ。……それを作ったのは、お前ら自身だ」
「……」
「でもまだ遅くない。これからどうするかは、お前ら次第だ」
れむも続ける。
「俺たちは社会人として守る覚悟をしてる。でも、一緒に暮らしてるお前らが変わらなきゃ、また同じことが起きる」
「言っとくけどな」アルケーが冷たく言い放つ。
「星奈が本当にどっかで倒れてたりしたら、俺たち、絶対にお前らを許さないからな」
その言葉に、17人は一斉に息を呑んだ。
重苦しい沈黙が落ちる。
その中で、Coe.が小さく手を挙げた。
「……僕、星奈を探しに行く」
震える声だったが、瞳は真っ直ぐだった。
「俺も行く!」とくにが続く。
「……自分ら全員で探さなきゃ意味ないやろ」Reluが強く言う。
次々に立ち上がる仲間たち。
17人全員が、星奈を探しに行く決意を口にした。
社会人たちは黙ってその姿を見守り、やがてうるみやが小さく笑った。
「……やっと顔がマジになったな」
かなめもわずかにうなずく。
「それでいい。……見つけてこい。必ずだ」
その瞬間、リビングに重く垂れ込めていた空気が切り替わった。
後悔と自己嫌悪に押し潰されていた17人の中に、ようやく「取り戻す」という決意が灯った。
――星奈を探し出す。
――今度こそ、守る。
その想いだけが胸に燃えていた。
リビングのテーブルには一枚の紙切れが残されていた。
「今までありがとう。もう迷惑かけないから」
震える文字とにじんだ涙の跡。
それを見つめる17人の表情は固まったまま、誰も言葉を発せられなかった。
「……マジで出ていったんか……?」
暇72の声はかすれていた。
「いや、まだ家の中にいるかも……!」LANが慌てて2階に駆け上がる。
だが、星奈の部屋はきれいに整えられていた。衣服も、愛用のカップも残っている。
ただ、昨夜までそこにいた温もりだけが消えていた。
「なんで止めへんかったんや……」Reluが拳を握りしめる。
Coe.は顔を伏せ、唇を噛んだ。
その沈黙を切り裂いたのは、玄関の乱暴なドアの音だった。
「――お前ら、ちょっと待てや」
低い声と共に現れたのは、社会人組のかなめ、アルケー、そしてれむたちだった。
普段は穏やかな彼らの表情に、怒気がはっきりと浮かんでいる。
「どういうことだよ、これ」
かなめがテーブルの紙を指さす。
「星奈が出ていく? こんなもん書かせて、あんたら何やってんだ」
「ち、違う! 俺たちは何も……!」LANが必死に弁解しようとする。
だが、その声はかなめの怒りの前ではかき消された。
「守るって言ってただろ!」
珍しく声を荒げたかなめの言葉に、17人は息を呑む。
「……俺ら、守りたかったんや。でも、気づいたら……」Reluが口を開くが、れむが遮った。
「言い訳はいらねぇよ」
普段冷静なれむの声は鋭く、容赦がなかった。
「俺たちがどれだけ気を張って、外から星奈を守ってると思ってる? お前らは一番近くにいて、なんで気づけなかったんだ」
「……っ」
誰も反論できなかった。
「昨日、学校で何があったか知ってるか?」アルケーが静かに言う。
「水をかけられて笑われて、それでも『大丈夫』って笑ってたんだ。……俺のところにまで噂が流れてきた」
「そんな……」
しのが青ざめる。
「それを、なんで本人から聞いてやれなかったんだよ」
アルケーの言葉は重く落ち、胸に突き刺さる。
Coe.は顔を覆った。昨日、窓越しに見た星奈の必死の笑顔を思い出していた。
助けようとしたのに、彼女に「大丈夫」と言われて足を止めてしまった自分。
その判断が、彼女を追い詰めた。
「……僕のせいだ」
かすれた声がリビングに落ちた。
「僕が助けられんかったから、あの子は――」
「違う」
かなめが低く言った。
「一人のせいじゃない。……全員の責任だ」
「いいか、今から言うことをよく聞け」
かなめはリーダーの声で全員を見渡した。
「星奈は今、心が折れかけてる。居場所を失ったって思い込んでるんだ。……それを作ったのは、お前ら自身だ」
「……」
「でもまだ遅くない。これからどうするかは、お前ら次第だ」
れむも続ける。
「俺たちは社会人として守る覚悟をしてる。でも、一緒に暮らしてるお前らが変わらなきゃ、また同じことが起きる」
「言っとくけどな」アルケーが冷たく言い放つ。
「星奈が本当にどっかで倒れてたりしたら、俺たち、絶対にお前らを許さないからな」
その言葉に、17人は一斉に息を呑んだ。
重苦しい沈黙が落ちる。
その中で、Coe.が小さく手を挙げた。
「……僕、星奈を探しに行く」
震える声だったが、瞳は真っ直ぐだった。
「俺も行く!」とくにが続く。
「……自分ら全員で探さなきゃ意味ないやろ」Reluが強く言う。
次々に立ち上がる仲間たち。
17人全員が、星奈を探しに行く決意を口にした。
社会人たちは黙ってその姿を見守り、やがてうるみやが小さく笑った。
「……やっと顔がマジになったな」
かなめもわずかにうなずく。
「それでいい。……見つけてこい。必ずだ」
その瞬間、リビングに重く垂れ込めていた空気が切り替わった。
後悔と自己嫌悪に押し潰されていた17人の中に、ようやく「取り戻す」という決意が灯った。
――星奈を探し出す。
――今度こそ、守る。
その想いだけが胸に燃えていた。