ステージが終わるその前に
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目が覚めても、昼なのか夜なのかわからへん部屋やった。
カーテンは閉じたまま。時計は止まったまま。
ただ、スマホのバッテリーが切れるたび、「生きてるんやな」って、ようやく実感できた。
声帯結節と診断されてから、Reluは一切の歌をやめた。
しゃべることも減らした。
言葉が喉に詰まるのが怖かった。
「歌えんReluなんて、誰が望むねん」
毎日そう思って、ノートにだけ気持ちを吐き出していた。
それは歌詞ではなく、ただの黒い文字の羅列だった。
感情がうまく形にならない。
言葉も、旋律も、全部音を失って、心の中で腐っていった。
たまにスマホを開いて、グループの動画を再生する。
自分が映っている部分になると、自動的に指が停止ボタンに向かった。
「また一緒に歌おうよ」
Coe.の声が、頭の中で何度も響いた。
優しすぎて、鋭すぎて、逃げた自分を刺し続けた。
自分の声を忘れそうになっていた。
それでも、胸の奥底に残っていたのは――
あの日、音楽に救われた夜の記憶。
あの日、Coe.に「光ってる」と言われた言葉。
自分が歌を愛してた気持ちは、消えてへん。
ただ、怖かっただけや。
誰かに必要とされなくなることが。
また「何者でもない自分」に戻ってしまうことが。
それでも。
それでも――
もう一度、声と向き合いたいと思った。
自分の意思で、自分のタイミングで。
Reluは静かに、ボイスメモを開いた。
マイクを口元に近づけて、息を整える。
喉はまだ万全じゃない。
でも、今の自分の声を、録ってみたかった。
震える指で、録音ボタンを押す。
「……俺の、声や」
小さくて、掠れて、頼りなくて――
でも、確かにそこにあった。
Reluの声は、まだ、生きていた。
カーテンは閉じたまま。時計は止まったまま。
ただ、スマホのバッテリーが切れるたび、「生きてるんやな」って、ようやく実感できた。
声帯結節と診断されてから、Reluは一切の歌をやめた。
しゃべることも減らした。
言葉が喉に詰まるのが怖かった。
「歌えんReluなんて、誰が望むねん」
毎日そう思って、ノートにだけ気持ちを吐き出していた。
それは歌詞ではなく、ただの黒い文字の羅列だった。
感情がうまく形にならない。
言葉も、旋律も、全部音を失って、心の中で腐っていった。
たまにスマホを開いて、グループの動画を再生する。
自分が映っている部分になると、自動的に指が停止ボタンに向かった。
「また一緒に歌おうよ」
Coe.の声が、頭の中で何度も響いた。
優しすぎて、鋭すぎて、逃げた自分を刺し続けた。
自分の声を忘れそうになっていた。
それでも、胸の奥底に残っていたのは――
あの日、音楽に救われた夜の記憶。
あの日、Coe.に「光ってる」と言われた言葉。
自分が歌を愛してた気持ちは、消えてへん。
ただ、怖かっただけや。
誰かに必要とされなくなることが。
また「何者でもない自分」に戻ってしまうことが。
それでも。
それでも――
もう一度、声と向き合いたいと思った。
自分の意思で、自分のタイミングで。
Reluは静かに、ボイスメモを開いた。
マイクを口元に近づけて、息を整える。
喉はまだ万全じゃない。
でも、今の自分の声を、録ってみたかった。
震える指で、録音ボタンを押す。
「……俺の、声や」
小さくて、掠れて、頼りなくて――
でも、確かにそこにあった。
Reluの声は、まだ、生きていた。
