ステージが終わるその前に
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夜が嫌いやった。
子どもの頃、家の壁は薄くて、夜になると両親の怒鳴り声が響いた。
割れる食器、鳴り止まない怒号、泣く母の声。
耳を塞いでも、声は心の奥にまで届いた。
Reluは、誰にも呼ばれなかった。
母は「お前」、父は「黙れ」としか言わなかった。
家に居場所はなかった。
中学のとき、リビングに落ちていた古いiPodを見つけた。
傷だらけの画面に表示されたのは、知らない誰かの歌。
不思議と、涙が止まらなかった。
初めて「音」に救われた瞬間だった。
それから、夜になるたびにイヤホンを耳に押し込み、眠れない夜を音で塗りつぶした。
やがて、自分も歌いたいと思うようになった。
高校生になってすぐ、100均のマイクとフリーソフトで録音を始めた。
自分の声が嫌いだった。でも、何度も録って、投稿して、消して――
それでもやめられなかった。
「誰かに届いたらええな」
たったひとつ、そんな想いだけで。
そして出会ったのが、Coe.やった。
初めてDMが届いた日のことは、今でも鮮明に覚えてる。
「声が光ってるね」
そう言ってくれたCoe.の言葉が、Reluにとって生まれて初めての“肯定”だった。
誰かが、自分を“選んだ”という感覚。
それがどれほど救いだったか、誰にも伝えられなかった。
でも――
声が出なくなったあの日、すべてが終わった気がした。
“歌えない自分”には、もう価値がない。
また、「お前」や「黙れ」だけの世界に戻ったような気がして、怖くてたまらなかった。
だから、Reluは消えた。
過去の闇が、今の光をすべて飲み込んでしまう前に。
子どもの頃、家の壁は薄くて、夜になると両親の怒鳴り声が響いた。
割れる食器、鳴り止まない怒号、泣く母の声。
耳を塞いでも、声は心の奥にまで届いた。
Reluは、誰にも呼ばれなかった。
母は「お前」、父は「黙れ」としか言わなかった。
家に居場所はなかった。
中学のとき、リビングに落ちていた古いiPodを見つけた。
傷だらけの画面に表示されたのは、知らない誰かの歌。
不思議と、涙が止まらなかった。
初めて「音」に救われた瞬間だった。
それから、夜になるたびにイヤホンを耳に押し込み、眠れない夜を音で塗りつぶした。
やがて、自分も歌いたいと思うようになった。
高校生になってすぐ、100均のマイクとフリーソフトで録音を始めた。
自分の声が嫌いだった。でも、何度も録って、投稿して、消して――
それでもやめられなかった。
「誰かに届いたらええな」
たったひとつ、そんな想いだけで。
そして出会ったのが、Coe.やった。
初めてDMが届いた日のことは、今でも鮮明に覚えてる。
「声が光ってるね」
そう言ってくれたCoe.の言葉が、Reluにとって生まれて初めての“肯定”だった。
誰かが、自分を“選んだ”という感覚。
それがどれほど救いだったか、誰にも伝えられなかった。
でも――
声が出なくなったあの日、すべてが終わった気がした。
“歌えない自分”には、もう価値がない。
また、「お前」や「黙れ」だけの世界に戻ったような気がして、怖くてたまらなかった。
だから、Reluは消えた。
過去の闇が、今の光をすべて飲み込んでしまう前に。
