ステージが終わるその前に
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Reluさんがいなくなったあと、グループの空気は明らかに変わった。
楽曲は完成しても、どこか「間」があった。
録音ブースのマイクの前に立つと、その空白が、鋭利な音として胸に刺さった。
Reluさんの声が、そこにない。
当たり前だった存在が、ふっと消えた。
その事実に、誰も言葉をかけられないまま、時間だけが過ぎていった。
ぼくは――置いていかれた気がしてた。
Reluさんの声が一番近くにあったのは、たぶん僕だと思う。
一緒にハモリを録って、何度もミックスをやり直して、笑って、「このパートはお前でしょ」って譲り合って。
その積み重ねの先にあったのが、「すたぽら」だった。
でも、Reluさんは一言もなく姿を消した。
どうして言ってくれなかったんだろう。
僕にだけでも、何か……一言でも。
そんな想いが胸に積もって、ある夜、言葉がこぼれた。
「歌で返すしかないな……」
そう決めたとき、筆は止まらなかった。
Reluさんがいた頃の音源を聴き直して、ハモリのズレや、息の混じり方まで全部思い出して。
あいつの声が、確かにそこに存在していた証を、形にしたかった。
新曲のタイトルは、「Stella」
“星”って意味。
Reluさんの名前はどこにも出してないけど、わかる人にはわかるように、全部を織り込んだ。
「帰ってきてほしいとか、そういうことじゃないんだ。
ただ、お前の声が、今でも胸に残ってるって、それだけなんだ」
この歌は祈りでも懇願でもない。
ただ、Reluさんと過ごした時間が確かに存在したってことを、自分自身に刻みつけるための歌だ。
MVの撮影では、Reluさんの立っていたポジションを空けたままにした。
そこに誰も入れたくなかった。
あいつの輪郭が、たとえ今そこになくても、「いた」ことは消せない。
歌は、リスナーの間で静かに、でも確実に広がっていった。
「れるちの声が聴こえた気がした」
「この曲、Reluのことだよね?」
「なんでかわからんけど、泣けた」
コメント欄に並ぶその言葉の一つひとつが、俺の胸をえぐった。
でも、それでよかった。
Reluさんの声は、どこにも行ってなかった。
僕の中に、生きてる。
あの音も、あの感情も、全部まだここにある。
そして――Relu自身も、どこかで聴いていた。
部屋の隅で、膝を抱えて、震えながら。
流れ落ちる涙を、誰にも見せることなく。
僕の声は、ちゃんと届いてた。
たとえそれが、今すぐ「帰ってくる理由」にはならなかったとしても――
僕たちは、まだ繋がっている。
音で、言葉で、祈りで。
Reluさん、まだ、僕の中で生きてるよ。
そして、歌は終わらないよ。
楽曲は完成しても、どこか「間」があった。
録音ブースのマイクの前に立つと、その空白が、鋭利な音として胸に刺さった。
Reluさんの声が、そこにない。
当たり前だった存在が、ふっと消えた。
その事実に、誰も言葉をかけられないまま、時間だけが過ぎていった。
ぼくは――置いていかれた気がしてた。
Reluさんの声が一番近くにあったのは、たぶん僕だと思う。
一緒にハモリを録って、何度もミックスをやり直して、笑って、「このパートはお前でしょ」って譲り合って。
その積み重ねの先にあったのが、「すたぽら」だった。
でも、Reluさんは一言もなく姿を消した。
どうして言ってくれなかったんだろう。
僕にだけでも、何か……一言でも。
そんな想いが胸に積もって、ある夜、言葉がこぼれた。
「歌で返すしかないな……」
そう決めたとき、筆は止まらなかった。
Reluさんがいた頃の音源を聴き直して、ハモリのズレや、息の混じり方まで全部思い出して。
あいつの声が、確かにそこに存在していた証を、形にしたかった。
新曲のタイトルは、「Stella」
“星”って意味。
Reluさんの名前はどこにも出してないけど、わかる人にはわかるように、全部を織り込んだ。
「帰ってきてほしいとか、そういうことじゃないんだ。
ただ、お前の声が、今でも胸に残ってるって、それだけなんだ」
この歌は祈りでも懇願でもない。
ただ、Reluさんと過ごした時間が確かに存在したってことを、自分自身に刻みつけるための歌だ。
MVの撮影では、Reluさんの立っていたポジションを空けたままにした。
そこに誰も入れたくなかった。
あいつの輪郭が、たとえ今そこになくても、「いた」ことは消せない。
歌は、リスナーの間で静かに、でも確実に広がっていった。
「れるちの声が聴こえた気がした」
「この曲、Reluのことだよね?」
「なんでかわからんけど、泣けた」
コメント欄に並ぶその言葉の一つひとつが、俺の胸をえぐった。
でも、それでよかった。
Reluさんの声は、どこにも行ってなかった。
僕の中に、生きてる。
あの音も、あの感情も、全部まだここにある。
そして――Relu自身も、どこかで聴いていた。
部屋の隅で、膝を抱えて、震えながら。
流れ落ちる涙を、誰にも見せることなく。
僕の声は、ちゃんと届いてた。
たとえそれが、今すぐ「帰ってくる理由」にはならなかったとしても――
僕たちは、まだ繋がっている。
音で、言葉で、祈りで。
Reluさん、まだ、僕の中で生きてるよ。
そして、歌は終わらないよ。
