願わくば、届かずに-Coe.の夜-
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ライブ翌日、Coe.はスタッフにこう頼んだ。
「次のライブ、センターのマイク……あえてそのまま、空けといて」
Reluが戻ってくる保証はない。連絡もない。
でも、希望という名の空席は、そこに残しておくことに意味があった。
彼がもし、どこかで音楽を続けることを許されたなら。
戻る場所をなくさないように。
そう思って、Coe.は今日も歌う。
観客のいない場所でも、
返事のない誰かにでも、
声が枯れるまで――。