ステージが終わるその前に
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スターライトポラリス。
この名前には、僕たち五人の願いが込められている。
「どんなに迷っても、北極星のようにそこにあって、誰かの道しるべになれる存在になりたい」
その言葉を最初に口にしたのは、くにだった。
音楽で誰かの心を照らせるなら、それだけでいい――そうやって彼は、誰よりも誠実に、音と人に向き合っていた。
くには最年長で、グループの精神的支柱やった。
言葉数は多くないけど、いつも俺たちを見てくれていた。
レコーディング前には黙ってお茶を買ってきて、誰かが疲れてるとすぐに気づいて、そっと声をかける。
彼がそこにいるだけで、場が落ち着いた。
こったろは真逆や。
自由奔放で、常にどこかに飛び跳ねていて、予測不能な発言を連発する。
けど、映像編集に関しては天才肌で、彼が手がけたMVはどれも光とリズムが踊っていた。
機材に囲まれているときの彼は真剣そのもので、ふざけてるようでいて、芯の部分には強い信念があった。
ゆうは、静かに火を灯すような存在やった。
内向的で、言葉にするのが苦手な分、歌詞にすべてを込める。
彼のノートには何百という言葉の断片が並び、その中から生まれた一行が、曲の軸になることも多かった。
そんな三人と俺、Relu、そして――Coe.
Coe.はReluと同い年で、けど考え方はまるで違った。
彼はどこまでも真っ直ぐで、純粋で、時に危ういくらい真剣に人を信じる。
誰かのことを疑ったり、裏を読んだり、そういうことがまったくできない。
だからこそ、彼の歌は人の心に刺さるんやろうな、って思ってた。
最初のスタジオライブのこと、今でも覚えてる。
二十人も入ればいっぱいの小さな箱。
照明も簡素で、機材の調子も悪くて、リハのときには音割れがひどかった。
でも、本番で歌い出した瞬間――世界が変わった。
こったんの安定した低音が土台を作って、くにおのラップが勢いを生んで、ゆうくんの繊細なフレーズが観客の心を撫でて。
その上に、Coe.とReluの声が重なった。
「これが、すたぽらの音だ」
初めて五人で音を鳴らしたとき、そう確信した。
時間が経つごとに、フォロワーは増えていった。
SNSでの拡散、動画の再生回数、コラボ依頼、フェス出演――
気づけば、夢みたいな日々が現実になっていた。
でも、そのすべてが「当たり前」にならないように、ぼくたちは毎晩集まって話し合った。
音楽のこと、ファンのこと、人生のこと、そして――夢の続きのこと。
笑い合った。
泣いた日もあった。
衝突もしたけど、それすらも前に進むためのエネルギーやった。
誰かが悩んでいるとき、他の誰かが手を伸ばしてくれた。
孤独になりそうなとき、誰かの言葉が背中を押してくれた。
「僕らは、五人でスターライトポラリスだから!」
そう言ってくれたのは、Coe.だった。
誰かが欠けても、きっと同じ星にはならへん。
だからこそ、Reluはこの場所が大好きやった。
でも――
それでも、運命はいつも、残酷なくらい静かに近づいてくる。
この時の俺たちは、まだ知らなかった。
あの光の先にある「終わり」の気配を。
この名前には、僕たち五人の願いが込められている。
「どんなに迷っても、北極星のようにそこにあって、誰かの道しるべになれる存在になりたい」
その言葉を最初に口にしたのは、くにだった。
音楽で誰かの心を照らせるなら、それだけでいい――そうやって彼は、誰よりも誠実に、音と人に向き合っていた。
くには最年長で、グループの精神的支柱やった。
言葉数は多くないけど、いつも俺たちを見てくれていた。
レコーディング前には黙ってお茶を買ってきて、誰かが疲れてるとすぐに気づいて、そっと声をかける。
彼がそこにいるだけで、場が落ち着いた。
こったろは真逆や。
自由奔放で、常にどこかに飛び跳ねていて、予測不能な発言を連発する。
けど、映像編集に関しては天才肌で、彼が手がけたMVはどれも光とリズムが踊っていた。
機材に囲まれているときの彼は真剣そのもので、ふざけてるようでいて、芯の部分には強い信念があった。
ゆうは、静かに火を灯すような存在やった。
内向的で、言葉にするのが苦手な分、歌詞にすべてを込める。
彼のノートには何百という言葉の断片が並び、その中から生まれた一行が、曲の軸になることも多かった。
そんな三人と俺、Relu、そして――Coe.
Coe.はReluと同い年で、けど考え方はまるで違った。
彼はどこまでも真っ直ぐで、純粋で、時に危ういくらい真剣に人を信じる。
誰かのことを疑ったり、裏を読んだり、そういうことがまったくできない。
だからこそ、彼の歌は人の心に刺さるんやろうな、って思ってた。
最初のスタジオライブのこと、今でも覚えてる。
二十人も入ればいっぱいの小さな箱。
照明も簡素で、機材の調子も悪くて、リハのときには音割れがひどかった。
でも、本番で歌い出した瞬間――世界が変わった。
こったんの安定した低音が土台を作って、くにおのラップが勢いを生んで、ゆうくんの繊細なフレーズが観客の心を撫でて。
その上に、Coe.とReluの声が重なった。
「これが、すたぽらの音だ」
初めて五人で音を鳴らしたとき、そう確信した。
時間が経つごとに、フォロワーは増えていった。
SNSでの拡散、動画の再生回数、コラボ依頼、フェス出演――
気づけば、夢みたいな日々が現実になっていた。
でも、そのすべてが「当たり前」にならないように、ぼくたちは毎晩集まって話し合った。
音楽のこと、ファンのこと、人生のこと、そして――夢の続きのこと。
笑い合った。
泣いた日もあった。
衝突もしたけど、それすらも前に進むためのエネルギーやった。
誰かが悩んでいるとき、他の誰かが手を伸ばしてくれた。
孤独になりそうなとき、誰かの言葉が背中を押してくれた。
「僕らは、五人でスターライトポラリスだから!」
そう言ってくれたのは、Coe.だった。
誰かが欠けても、きっと同じ星にはならへん。
だからこそ、Reluはこの場所が大好きやった。
でも――
それでも、運命はいつも、残酷なくらい静かに近づいてくる。
この時の俺たちは、まだ知らなかった。
あの光の先にある「終わり」の気配を。
