story
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
チャリティイベントの賑やかな熱が残る翌日、Snow Manの9人は撮影と打ち合わせのため、都内のスタジオに集まっていた。いつも通り笑い合いながら冗談を交わす彼らだったが、その胸の奥に、昨日出会った「青龍星奈」の存在がくっきりと残っていた。
「なあ、昨日の……星奈さん。やっぱり気になるよな」
ふと岩本が切り出すと、他のメンバーも一斉に頷いた。
「なんていうか、ただの『美人』とか『上品』ってだけじゃないんだよね。あの人」
阿部が静かに言った。
「近寄るな、って言われてる感じなのに、逆に気になってしかたない。あれ、なんなんだろうな」
ラウールが、腕を組んで難しい顔をする。
「ちょっと調べてみたんだけどさ」
向井がスマホを差し出す。「青龍星奈」の名前を検索して表示されたのは、いくつかのパーティや式典で撮られた彼女の写真だった。
どれも笑っていなかった。
社交界の華として紹介されながらも、その瞳はどこか遠く、誰とも目を合わせていない。何枚もの写真に共通しているのは、“孤立”と“沈黙”だった。
「すげぇ綺麗なのに……笑ってないんだな、ほんとに」
目黒がぽつりとつぶやいた。
「うん。笑ってないし、誰かと並んでても、心ここにあらずって感じ」
佐久間も真剣な表情で言葉を続けた。
星奈は、常に人と距離をとっていた。写真の中でも、現実の彼女でも、誰かと笑い合う姿は見られない。
「でも、そういう人だからこそ、放っておけないんだよな……」
深澤が少し苦笑しながら言うと、渡辺が頷いた。
「なんか……助けを求めてるように見えた。本人は絶対にそんな顔見せてないけど」
9人は一致していた。彼女を「放っておけない」と感じたこと。それが誰か一人の感情ではなく、全員の胸に同時に芽生えたことが、不思議で、どこか運命めいて思えた。
──
数日後、再び星奈に会うチャンスが訪れた。
彼女は某企業のレセプションに姿を現した。Snow Manも招待されており、会場の一角で、再び彼女の姿を見つけた。
変わらず淡いブルーを基調としたドレス。整えられた髪、完璧な立ち居振る舞い。そして、冷たい視線。
彼女は、まるでガラス越しに世界を見ているかのようだった。会場の人々が笑い、会話を弾ませる中で、彼女だけがひとり、感情を閉じ込めていた。
「よし、話しかけてみる」
勢いよく佐久間が立ち上がろうとする。
「待って。焦っても多分だめだ」
阿部が手を伸ばして止めた。
「昨日のあの感じ……簡単に心を開く人じゃない。ちゃんと、こっちが見られてる気がする」
それでも、ラウールが意を決して近づいた。
「……こんにちは」
丁寧に微笑んで声をかける。
星奈は一瞬、彼に視線を向けた。だが、その目には感情がなかった。まるで機械のような応対だった。
「……こんにちは。何かご用でしょうか?」
その声も、表情も、礼儀正しいのに、どこか刺すように冷たい。まるで“それ以上、踏み込むな”と釘を刺すようだった。
「いや、特に……ご挨拶だけです。失礼しました」
ラウールは丁寧に頭を下げ、離れていった。その背中を、星奈はすぐに見送りもせず、視線をそらしてしまった。
「……めっちゃ冷たいな」
戻ってきたラウールが苦笑する。
「でも、無視じゃなかった。反応はあった」
深澤が少し前向きに言った。
「それ、好意的に捉えすぎじゃね?」
渡辺が茶々を入れるが、メンバーの誰もがわかっていた。
冷たい、けれど心の奥で何かを閉じ込めている──そのことに気づいたのだ。
──
その夜、ホテルの一室でメンバーたちは集まり、星奈について語り合っていた。
「俺さ、なんか思うんだよね」
岩本が静かに切り出す。「あの冷たさって、誰かを拒絶してるというより、自分を守ってるって感じがした」
「……自分を守るために、壁を作ってる」
目黒がその言葉を繰り返すように呟く。
誰も何も知らなかった。彼女がなぜあんな風に人を遠ざけるのか、何があってあんな視線になるのか──その理由は、まだ闇の中だった。
だが9人は、その冷たさに引かれた。そして、知りたくなったのだ。
青龍星奈という、一枚の氷のような存在の奥に、どんな温度の心があるのか。
そして、そこに触れることができたら──もしかしたら、彼女はもう一度、人を信じられるかもしれない。
まだ、何も始まっていない。
けれど、もう誰一人として、星奈のことをただの“気になる人”とは思っていなかった。
「なあ、昨日の……星奈さん。やっぱり気になるよな」
ふと岩本が切り出すと、他のメンバーも一斉に頷いた。
「なんていうか、ただの『美人』とか『上品』ってだけじゃないんだよね。あの人」
阿部が静かに言った。
「近寄るな、って言われてる感じなのに、逆に気になってしかたない。あれ、なんなんだろうな」
ラウールが、腕を組んで難しい顔をする。
「ちょっと調べてみたんだけどさ」
向井がスマホを差し出す。「青龍星奈」の名前を検索して表示されたのは、いくつかのパーティや式典で撮られた彼女の写真だった。
どれも笑っていなかった。
社交界の華として紹介されながらも、その瞳はどこか遠く、誰とも目を合わせていない。何枚もの写真に共通しているのは、“孤立”と“沈黙”だった。
「すげぇ綺麗なのに……笑ってないんだな、ほんとに」
目黒がぽつりとつぶやいた。
「うん。笑ってないし、誰かと並んでても、心ここにあらずって感じ」
佐久間も真剣な表情で言葉を続けた。
星奈は、常に人と距離をとっていた。写真の中でも、現実の彼女でも、誰かと笑い合う姿は見られない。
「でも、そういう人だからこそ、放っておけないんだよな……」
深澤が少し苦笑しながら言うと、渡辺が頷いた。
「なんか……助けを求めてるように見えた。本人は絶対にそんな顔見せてないけど」
9人は一致していた。彼女を「放っておけない」と感じたこと。それが誰か一人の感情ではなく、全員の胸に同時に芽生えたことが、不思議で、どこか運命めいて思えた。
──
数日後、再び星奈に会うチャンスが訪れた。
彼女は某企業のレセプションに姿を現した。Snow Manも招待されており、会場の一角で、再び彼女の姿を見つけた。
変わらず淡いブルーを基調としたドレス。整えられた髪、完璧な立ち居振る舞い。そして、冷たい視線。
彼女は、まるでガラス越しに世界を見ているかのようだった。会場の人々が笑い、会話を弾ませる中で、彼女だけがひとり、感情を閉じ込めていた。
「よし、話しかけてみる」
勢いよく佐久間が立ち上がろうとする。
「待って。焦っても多分だめだ」
阿部が手を伸ばして止めた。
「昨日のあの感じ……簡単に心を開く人じゃない。ちゃんと、こっちが見られてる気がする」
それでも、ラウールが意を決して近づいた。
「……こんにちは」
丁寧に微笑んで声をかける。
星奈は一瞬、彼に視線を向けた。だが、その目には感情がなかった。まるで機械のような応対だった。
「……こんにちは。何かご用でしょうか?」
その声も、表情も、礼儀正しいのに、どこか刺すように冷たい。まるで“それ以上、踏み込むな”と釘を刺すようだった。
「いや、特に……ご挨拶だけです。失礼しました」
ラウールは丁寧に頭を下げ、離れていった。その背中を、星奈はすぐに見送りもせず、視線をそらしてしまった。
「……めっちゃ冷たいな」
戻ってきたラウールが苦笑する。
「でも、無視じゃなかった。反応はあった」
深澤が少し前向きに言った。
「それ、好意的に捉えすぎじゃね?」
渡辺が茶々を入れるが、メンバーの誰もがわかっていた。
冷たい、けれど心の奥で何かを閉じ込めている──そのことに気づいたのだ。
──
その夜、ホテルの一室でメンバーたちは集まり、星奈について語り合っていた。
「俺さ、なんか思うんだよね」
岩本が静かに切り出す。「あの冷たさって、誰かを拒絶してるというより、自分を守ってるって感じがした」
「……自分を守るために、壁を作ってる」
目黒がその言葉を繰り返すように呟く。
誰も何も知らなかった。彼女がなぜあんな風に人を遠ざけるのか、何があってあんな視線になるのか──その理由は、まだ闇の中だった。
だが9人は、その冷たさに引かれた。そして、知りたくなったのだ。
青龍星奈という、一枚の氷のような存在の奥に、どんな温度の心があるのか。
そして、そこに触れることができたら──もしかしたら、彼女はもう一度、人を信じられるかもしれない。
まだ、何も始まっていない。
けれど、もう誰一人として、星奈のことをただの“気になる人”とは思っていなかった。