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配信の余韻がまだ残るスタジオの空気は、どこか温かかった。
コメント欄には「すたぽら最高!」「Reluの曲神すぎる!」「Coe.くんかわいい!」といったファンの声が溢れ、モニター越しでもその熱気が伝わってくる。
配信が終わった瞬間、Coe.はその場にぺたんと座り込んだ。
「ふぅ……緊張した……けど、楽しかった……!」
それを見ていたReluが笑いながら水のボトルを差し出す。
「おつかれ、自分。ほんま、ようやったな」
「……ありがとう、れるくん」
Coe.は、照れたようにボトルを受け取りながら、少しだけ顔を赤らめた。
彼の中で、Reluはずっと“才能の塊”というイメージだった。歌も、作詞も、曲作りも、全部上手い。
そしてちょっと毒舌だけど、メンバー思いで、いつだってグループの中心にいる。
「今日の曲さ、れるくんが書いたんでしょ? すごく好きだった。あの、2番の歌詞……」
Coe.は口元に手を当て、少し戸惑う。
「“君の声に導かれて 僕のリズムが生まれる”ってとこ……あれって……」
「お、気づいたんか。あれ、実は――」
Reluはそこで言葉を切る。
「いや、やっぱナイショやわ」
「えぇっ! 気になる……!」
「想像に任せたほうがロマンあるやろ? ほら、アイドルってそういうもんやん?」
Coe.はむぅっと頬を膨らませたが、それすらも可愛らしく、Reluは少し目を細めた。
帰り道。
2人は夜のスタジオ前で自販機の前に立っていた。Reluは缶コーヒー、Coe.は苺ミルク。
「お前、ほんまイチゴばっか飲んどるな」
「好きなんだもん。かわいいし、おいしいし……」
「“かわいい”って飲み物に言うか、普通……」
「だって、れるくんだってカッコいい曲書くじゃん。言葉って感情乗せるものだし!」
「……ははっ。なんや、自分、ほんまにアイドルしとるな」
Coe.は少しだけ下を向いて、ぽつりとこぼした。
「れるくんみたいに、曲書けたらいいのにな。僕、まだまだ下手だし、表現もあんまりできないし……」
その声に、Reluは缶コーヒーを片手にポケットからスマホを取り出した。
「見せたるわ」
「え?」
「これ、今日の配信直後のTwitter。タグ付きで“Coe.くんの歌に泣いた”ってめっちゃ出とる」
画面を覗き込んだCoe.は、思わず目を丸くした。
「……ほんとだ……!」
「自分の声は、ちゃんと誰かの心に届いとる。それがいちばん大事なんやで」
Reluの言葉はいつもストレートだ。けれど、どこか優しさを帯びていて、心にすっと沁み込む。
「……れるくん」
「ん?」
「僕、れるくんのこと、すごく尊敬してる」
「そんなん知っとる。今日も3回くらい目、こっちで泳いどったしな」
「っ……そ、それはっ……ちがっ……!」
慌てて言い訳するCoe.を見て、Reluは噴き出すように笑った。
「自分、ほんま可愛すぎて反則やわ」
その一言に、Coe.の顔はみるみるうちに真っ赤になった。
夜の風が涼しいはずなのに、胸の奥が妙に熱い。
数日後。
次のコラボ動画の収録に向けて、すたぽらのメンバーがスタジオに集合していた。
今回の曲は、ReluがCoe.にソロパートを多く割り振っていた。
「ほんまにええの? 歌いこなせんかったら、曲、台無しになるで?」
「……うん。でも、挑戦してみたい」
「……ほな、信じとるで」
Reluのその声に、Coe.は大きく頷いた。
彼の中で、何かが変わりはじめていた。
歌うことが楽しい。
みんなと一緒にいることが嬉しい。
そして――Reluと一緒にいる時間が、心地いい。
録音が終わり、帰り際。
スタジオの扉を閉めようとしたとき、Reluがふいに言った。
「Coe.」
「ん?」
「自分の声、ほんま、好きやわ」
「……っ!」
「また一緒に曲、作ろな」
まっすぐなその言葉に、Coe.の胸が高鳴る。
「うん……! ぜったい!」
まだ言葉にならない感情が、胸の奥で膨らんでいく。
それが“恋”なのかどうかは、まだわからない。
でも――この気持ちは、確かに始まっていた。
コメント欄には「すたぽら最高!」「Reluの曲神すぎる!」「Coe.くんかわいい!」といったファンの声が溢れ、モニター越しでもその熱気が伝わってくる。
配信が終わった瞬間、Coe.はその場にぺたんと座り込んだ。
「ふぅ……緊張した……けど、楽しかった……!」
それを見ていたReluが笑いながら水のボトルを差し出す。
「おつかれ、自分。ほんま、ようやったな」
「……ありがとう、れるくん」
Coe.は、照れたようにボトルを受け取りながら、少しだけ顔を赤らめた。
彼の中で、Reluはずっと“才能の塊”というイメージだった。歌も、作詞も、曲作りも、全部上手い。
そしてちょっと毒舌だけど、メンバー思いで、いつだってグループの中心にいる。
「今日の曲さ、れるくんが書いたんでしょ? すごく好きだった。あの、2番の歌詞……」
Coe.は口元に手を当て、少し戸惑う。
「“君の声に導かれて 僕のリズムが生まれる”ってとこ……あれって……」
「お、気づいたんか。あれ、実は――」
Reluはそこで言葉を切る。
「いや、やっぱナイショやわ」
「えぇっ! 気になる……!」
「想像に任せたほうがロマンあるやろ? ほら、アイドルってそういうもんやん?」
Coe.はむぅっと頬を膨らませたが、それすらも可愛らしく、Reluは少し目を細めた。
帰り道。
2人は夜のスタジオ前で自販機の前に立っていた。Reluは缶コーヒー、Coe.は苺ミルク。
「お前、ほんまイチゴばっか飲んどるな」
「好きなんだもん。かわいいし、おいしいし……」
「“かわいい”って飲み物に言うか、普通……」
「だって、れるくんだってカッコいい曲書くじゃん。言葉って感情乗せるものだし!」
「……ははっ。なんや、自分、ほんまにアイドルしとるな」
Coe.は少しだけ下を向いて、ぽつりとこぼした。
「れるくんみたいに、曲書けたらいいのにな。僕、まだまだ下手だし、表現もあんまりできないし……」
その声に、Reluは缶コーヒーを片手にポケットからスマホを取り出した。
「見せたるわ」
「え?」
「これ、今日の配信直後のTwitter。タグ付きで“Coe.くんの歌に泣いた”ってめっちゃ出とる」
画面を覗き込んだCoe.は、思わず目を丸くした。
「……ほんとだ……!」
「自分の声は、ちゃんと誰かの心に届いとる。それがいちばん大事なんやで」
Reluの言葉はいつもストレートだ。けれど、どこか優しさを帯びていて、心にすっと沁み込む。
「……れるくん」
「ん?」
「僕、れるくんのこと、すごく尊敬してる」
「そんなん知っとる。今日も3回くらい目、こっちで泳いどったしな」
「っ……そ、それはっ……ちがっ……!」
慌てて言い訳するCoe.を見て、Reluは噴き出すように笑った。
「自分、ほんま可愛すぎて反則やわ」
その一言に、Coe.の顔はみるみるうちに真っ赤になった。
夜の風が涼しいはずなのに、胸の奥が妙に熱い。
数日後。
次のコラボ動画の収録に向けて、すたぽらのメンバーがスタジオに集合していた。
今回の曲は、ReluがCoe.にソロパートを多く割り振っていた。
「ほんまにええの? 歌いこなせんかったら、曲、台無しになるで?」
「……うん。でも、挑戦してみたい」
「……ほな、信じとるで」
Reluのその声に、Coe.は大きく頷いた。
彼の中で、何かが変わりはじめていた。
歌うことが楽しい。
みんなと一緒にいることが嬉しい。
そして――Reluと一緒にいる時間が、心地いい。
録音が終わり、帰り際。
スタジオの扉を閉めようとしたとき、Reluがふいに言った。
「Coe.」
「ん?」
「自分の声、ほんま、好きやわ」
「……っ!」
「また一緒に曲、作ろな」
まっすぐなその言葉に、Coe.の胸が高鳴る。
「うん……! ぜったい!」
まだ言葉にならない感情が、胸の奥で膨らんでいく。
それが“恋”なのかどうかは、まだわからない。
でも――この気持ちは、確かに始まっていた。