story
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「やばい、これ……拡散されてる」
Reluの呟きが、深夜のグループチャットに響いた。
静まり返ったディスコード。誰もが、その“異変”に気づいていた。
きっかけは、ある1本のYouTube動画。
すたぽらの新作「【地雷系メイク】男6人でやってみた【閲覧注意】」。
ネタとして作った企画だった。メイクしながら雑談、遊び心満載、リスナーとの距離感も意識した“いつもの”すたぽらだった。
けれど、投稿から6時間後──
Twitter(X)で、あるユーザーの投稿がバズった。
「これ、不快。女性の見た目を馬鹿にしてるように見える」
「メイク文化を“笑いのネタ”にするの、どうなの?」
「もう推せない、無理」
1万リポスト。
瞬く間に炎上は広がった。
メンバーたちは、各自コメント欄を確認しながら凍りついていた。
こったろ:「……やばいな、これ。今すぐ非公開にする?」
くに:「いや、でも、悪意なかったじゃん。笑わせたかっただけで──」
ゆう:「でも、実際に“傷ついた”って声がある。そこは無視できないよね」
Relu:「動画の演出とタイトル、ちょっと誤解生む作りにはなってたかもな……」
沈黙。
その中で、唯一、何も言わなかった男がいた。
リーダー・Coe.。
彼はずっと、画面を見つめていた。炎上中の投稿、コメント、引用、DM──すべてを黙々と見ていた。
**
次の日、Coe.はひとり、動画を再視聴した。
「……確かに、軽率だったかもしれん」
「俺らは、“笑ってほしい”と思ってた。でも、その笑いが誰かを傷つけることもある」
彼は、手帳に何かを書き出し始めた。
・動画の構成
・カット割り
・字幕の表現
・衣装の意図
・説明不足だった部分
(誰も悪気はなかった。でも、“知らなかった”では済まないこともある)
(リーダーってのは、メンバーの盾であり、責任を取る人間や)
彼は、ディスコードにメッセージを打った。
Coe.:
今日21時、全員VC来れる?
ちょっと話したいことがある
**
その夜。
6人は揃って、音声チャットを繋いだ。
「まず、全員に謝らせてほしい」と、Coe.は口を開いた。
「今回の動画は、リーダーとしての俺の判断ミスや。もっと丁寧に確認して、もっと“伝える意図”を考えるべきやった」
「それで……今から、選択肢を出す」
「1つ。動画を非公開にして、謝罪文を公式から出す」
「2つ。動画は残すが、説明文に意図を明記し、メンバー全員でライブ配信して、正面から“対話”を試みる」
沈黙が流れる。
「……どっちが正解なんだろう」とくにが呟いた。
「俺、怖いよ。何言われるかわかんないし、配信中にもっと荒れるかもって思っちゃう」
「でも逃げるのも、違う気がしてて」
Reluがうなずいた。
「俺は、ライブ配信に賛成や。逃げずに“説明して理解してもらう”って姿勢は、すたぽららしい気がする」
「やっぱ、言葉にしないと伝わらんやろ」
ゆうも頷く。
「コメント全部、読んだよ。厳しい意見もあったけど、“すたぽらが好きだから残念だった”って声も多かった」
「そういう人に、ちゃんと話がしたい」
こったろは、静かに手を挙げた。
「俺も、ライブで行こう。みんなで、言葉にしよう」
最後にくにが、少し迷ってから言った。
「……わかった。逃げない。俺たち、ちゃんとやる」
Coe.は静かに目を閉じて、深くうなずいた。
**
配信当日。
タイトルはシンプルに──
「すたぽらから、大切なお話をします」
画面には、6人が揃って映っていた。
いつものような明るさではなく、真剣な表情で。
最初に口を開いたのは、Coe.だった。
「こんばんは、すたぽらのCoe.です。今日の配信は、先日投稿した動画についてのお話をします」
「まず、今回の動画によって、不快な思いをさせてしまった皆さんに、心からお詫び申し上げます」
「本当に、申し訳ありませんでした」
全員が頭を下げた。
コメント欄は一瞬ざわついたが、すぐに静かになった。
こったろ:「動画の中での表現、企画意図が十分に伝わらず、笑いのためとはいえ、配慮に欠けていました」
ゆう:「自分たちは良かれと思ってやったけど、見てる人の感情を想像できてなかった」
くに:「みんなが安心して見られる動画を作るのが、俺たちの“責任”だって、改めて感じました」
Relu:「動画を見てくれてる人は、敵じゃなくて、仲間やと思ってる。だから、今回の件をきっかけに、もっと優しい形で笑わせられるようにしたい」
Coe.:「この件で、俺たち自身もすごく学びました。これからは、ちゃんと伝わる形で、楽しいことを作っていきたいと思います」
画面の下に、徐々にコメントが流れていく。
「真摯に話してくれてありがとう」
「謝罪配信とかしなくていいって思ってたけど、聞けてよかった」
「これからも、応援してます」
そして──
「リーダーがCoe.で、本当によかった」
その言葉に、彼は思わず苦笑した。
(よかったかどうかは、わからん)
(でも──“信じてくれた人”には、応えたい)
**
配信が終わった後、ディスコードには少しだけ明るい空気が戻っていた。
くに:「なんか、肩の荷が下りた気がする」
ゆう:「また企画会議しようよ。ちょっと疲れたけど、やっぱ楽しいの作りたい」
Relu:「今度は“感謝の気持ち”伝える動画やろうや。リベンジも込めて」
こったろ:「いいね、それ。次のネタ帳、もう開いてる」
Coe.は、モニターを見ながら、笑って呟いた。
「──じゃあ、リーダーとして、次の号令出すか」
「“すたぽら再出発”の動画、つくろう」
それは、痛みの中から生まれた“信頼”の物語。
そして、そこに立つリーダーの背中は、確かに仲間たちを守る盾となっていた。
Reluの呟きが、深夜のグループチャットに響いた。
静まり返ったディスコード。誰もが、その“異変”に気づいていた。
きっかけは、ある1本のYouTube動画。
すたぽらの新作「【地雷系メイク】男6人でやってみた【閲覧注意】」。
ネタとして作った企画だった。メイクしながら雑談、遊び心満載、リスナーとの距離感も意識した“いつもの”すたぽらだった。
けれど、投稿から6時間後──
Twitter(X)で、あるユーザーの投稿がバズった。
「これ、不快。女性の見た目を馬鹿にしてるように見える」
「メイク文化を“笑いのネタ”にするの、どうなの?」
「もう推せない、無理」
1万リポスト。
瞬く間に炎上は広がった。
メンバーたちは、各自コメント欄を確認しながら凍りついていた。
こったろ:「……やばいな、これ。今すぐ非公開にする?」
くに:「いや、でも、悪意なかったじゃん。笑わせたかっただけで──」
ゆう:「でも、実際に“傷ついた”って声がある。そこは無視できないよね」
Relu:「動画の演出とタイトル、ちょっと誤解生む作りにはなってたかもな……」
沈黙。
その中で、唯一、何も言わなかった男がいた。
リーダー・Coe.。
彼はずっと、画面を見つめていた。炎上中の投稿、コメント、引用、DM──すべてを黙々と見ていた。
**
次の日、Coe.はひとり、動画を再視聴した。
「……確かに、軽率だったかもしれん」
「俺らは、“笑ってほしい”と思ってた。でも、その笑いが誰かを傷つけることもある」
彼は、手帳に何かを書き出し始めた。
・動画の構成
・カット割り
・字幕の表現
・衣装の意図
・説明不足だった部分
(誰も悪気はなかった。でも、“知らなかった”では済まないこともある)
(リーダーってのは、メンバーの盾であり、責任を取る人間や)
彼は、ディスコードにメッセージを打った。
Coe.:
今日21時、全員VC来れる?
ちょっと話したいことがある
**
その夜。
6人は揃って、音声チャットを繋いだ。
「まず、全員に謝らせてほしい」と、Coe.は口を開いた。
「今回の動画は、リーダーとしての俺の判断ミスや。もっと丁寧に確認して、もっと“伝える意図”を考えるべきやった」
「それで……今から、選択肢を出す」
「1つ。動画を非公開にして、謝罪文を公式から出す」
「2つ。動画は残すが、説明文に意図を明記し、メンバー全員でライブ配信して、正面から“対話”を試みる」
沈黙が流れる。
「……どっちが正解なんだろう」とくにが呟いた。
「俺、怖いよ。何言われるかわかんないし、配信中にもっと荒れるかもって思っちゃう」
「でも逃げるのも、違う気がしてて」
Reluがうなずいた。
「俺は、ライブ配信に賛成や。逃げずに“説明して理解してもらう”って姿勢は、すたぽららしい気がする」
「やっぱ、言葉にしないと伝わらんやろ」
ゆうも頷く。
「コメント全部、読んだよ。厳しい意見もあったけど、“すたぽらが好きだから残念だった”って声も多かった」
「そういう人に、ちゃんと話がしたい」
こったろは、静かに手を挙げた。
「俺も、ライブで行こう。みんなで、言葉にしよう」
最後にくにが、少し迷ってから言った。
「……わかった。逃げない。俺たち、ちゃんとやる」
Coe.は静かに目を閉じて、深くうなずいた。
**
配信当日。
タイトルはシンプルに──
「すたぽらから、大切なお話をします」
画面には、6人が揃って映っていた。
いつものような明るさではなく、真剣な表情で。
最初に口を開いたのは、Coe.だった。
「こんばんは、すたぽらのCoe.です。今日の配信は、先日投稿した動画についてのお話をします」
「まず、今回の動画によって、不快な思いをさせてしまった皆さんに、心からお詫び申し上げます」
「本当に、申し訳ありませんでした」
全員が頭を下げた。
コメント欄は一瞬ざわついたが、すぐに静かになった。
こったろ:「動画の中での表現、企画意図が十分に伝わらず、笑いのためとはいえ、配慮に欠けていました」
ゆう:「自分たちは良かれと思ってやったけど、見てる人の感情を想像できてなかった」
くに:「みんなが安心して見られる動画を作るのが、俺たちの“責任”だって、改めて感じました」
Relu:「動画を見てくれてる人は、敵じゃなくて、仲間やと思ってる。だから、今回の件をきっかけに、もっと優しい形で笑わせられるようにしたい」
Coe.:「この件で、俺たち自身もすごく学びました。これからは、ちゃんと伝わる形で、楽しいことを作っていきたいと思います」
画面の下に、徐々にコメントが流れていく。
「真摯に話してくれてありがとう」
「謝罪配信とかしなくていいって思ってたけど、聞けてよかった」
「これからも、応援してます」
そして──
「リーダーがCoe.で、本当によかった」
その言葉に、彼は思わず苦笑した。
(よかったかどうかは、わからん)
(でも──“信じてくれた人”には、応えたい)
**
配信が終わった後、ディスコードには少しだけ明るい空気が戻っていた。
くに:「なんか、肩の荷が下りた気がする」
ゆう:「また企画会議しようよ。ちょっと疲れたけど、やっぱ楽しいの作りたい」
Relu:「今度は“感謝の気持ち”伝える動画やろうや。リベンジも込めて」
こったろ:「いいね、それ。次のネタ帳、もう開いてる」
Coe.は、モニターを見ながら、笑って呟いた。
「──じゃあ、リーダーとして、次の号令出すか」
「“すたぽら再出発”の動画、つくろう」
それは、痛みの中から生まれた“信頼”の物語。
そして、そこに立つリーダーの背中は、確かに仲間たちを守る盾となっていた。