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「……お知らせです。すたぽら、初の単独リアルイベントやります!」
くにの声が、配信越しに震えていた。
「実際にリスナーさんの前で、ライブ形式で……俺たち、パフォーマンスします」
「ずっと夢だった、でも、遠いと思ってた。でも──」
「叶います。みんなのおかげで」
コメント欄が歓声と涙で溢れる。
「うそでしょ!?」
「リアルで会えるの!?」
「おめでとう!!ずっと応援しててよかった😭」
ディスコードの裏でも、他のメンバーが話していた。
「まさか、ほんとにオファー来るとはなぁ」とこったろが呟く。
「しかも単独だよ?他の箱と一緒じゃない。俺らだけで、全部やるんだよ?」とCoe.。
Reluは、深く息を吐いて、静かに言った。
「正直……こっからが本番やと思う。画面越しと、生の空気って全然違うから」
「けど、逆に言えば、“本物の絆”を見せられる場になる」
そのとき、ひとり黙っていたゆうがぽつりとつぶやいた。
「……大丈夫かな、俺」
その小さな声に、全員の空気が止まった。
**
本番まで、2ヶ月。
会場は、300人規模の都内小ホール。
音響や照明の確認に加え、歌や朗読劇、トークパートの構成まで、すべてを自分たちで作り上げる必要があった。
それは、嬉しくて、怖い作業でもあった。
こったろは、スプレッドシートにびっしりとタスクを書き込み、みんなに分担を振り分けていった。
「俺、グッズ系やるわ!缶バとかアクスタ、デザイン案あとで送る!」
「Relu、舞台演出と楽曲構成お願い」
「くに、朗読劇の台本どう?手伝える?」
「ゆうは──うーん、衣装かな?ステージに映える色考えてくれたら嬉しい」
名前を呼ばれたゆうは、一瞬だけ目を泳がせた。
「……うん。わかった」
笑って見せたその顔が、少しだけ、無理をしていた。
**
その夜。
ゆうは、自室でひとり、鏡の前に立っていた。
ライトを当てて、ステージを意識した立ち姿を取る。
「……これで、みんなの前に立てるのかな」
「笑っていられるかな」
彼は配信や動画では、自由奔放なキャラクターとして親しまれている。
けれども、実は人前に立つのが得意な方ではない。
「音声だけだから」「コメント越しだから」できたこと。
生の空気、目の前の視線。
それは彼にとって、未知数だった。
そのとき、LINEが震えた。
くに:
お疲れ、今日ちょっと時間ある?
よければ、台本の相談したい
ゆう:
いいよ、いま通話できる
**
深夜のDiscord通話。
くにの声は、いつもより静かだった。
「正直言うとさ……俺も、ちょっと怖い」
「ステージ立ったことないし、間違えたらどうしようって思うし」
「でも、やろうって思えるのは、たぶん、隣に“仲間”がいるからなんだよね」
「ゆうが隣に立っててくれるって、思えるから」
しばらく沈黙があって、ゆうはぽつりと答えた。
「……ありがとう。俺、たぶんね、本当は怖がりなんだ」
「“明るくて自由”ってキャラでいようとするけど、中身はビビりで」
「でも──くにとなら、立てるかもって、ちょっと思った」
「うん。一緒に、やろう」
その言葉に、くには小さく頷いた。
「じゃあ、朗読劇。ふたりの場面、ちょっと増やしていい?」
「“ステージ上でも、俺ららしさ”出せるように」
「もちろん!」
ふたりは、夜が明けるまで構成を練り続けた。
**
リハーサルが始まった。
マイク、照明、映像確認──やることは山ほどあったが、少しずつ“かたち”が見えてくる。
そんな中、衣装合わせの時間になり、ゆうが選んだカラーは「スモーキーブルー」だった。
「控えめだけど、照明に映えると思って」
「ゆうっぽくて、好きやで」とReluが微笑む。
「透明感あるし、すたぽらの“抜け感”って感じする」とCoe.も言った。
ゆうは照れくさそうに笑いながら、心の中でそっと思った。
(……俺、ここにいていいんだな)
(すたぽらで、“ゆう”として、立っていいんだ)
**
イベント当日。
開演前の控室。
くには、こったろと小さくハイタッチを交わした。
「大丈夫、みんなちゃんと信じてる」
「うん、ありがとう」
ゆうは、深呼吸を何度も繰り返していたが、くにの手が肩をぽんと叩く。
「俺が一緒にいるから、大丈夫」
「……うん、ありがとう」
**
幕が開く。
照明が差し込み、歓声が押し寄せる。
最初の挨拶、曲披露──緊張と喜びが入り混じる。
そして、いよいよ朗読劇。
物語の中で、ふたりのキャラクターが対話する場面。
「ねぇ、なんで黙ってたの?」
「怖かったんだ。お前が、いなくなるかもしれないって」
「バカだな。俺はお前の隣が、一番落ち着く場所だよ」
その瞬間、観客席から小さなすすり泣きの声が漏れた。
ふたりの声が、感情が、言葉ではなく“心”で伝わっていた。
**
イベントの最後、こったろがマイクを持った。
「今日、来てくれたみんな、ありがとう」
「そして──支えてくれた、メンバー全員にありがとう」
「すたぽらは、まだまだ未完成かもしれないけど──」
「だからこそ、これからもっと面白くなるから、見ててな!」
ステージが暗転する中、ゆうはくにの手を、そっと握った。
「俺たち、ちゃんとステージに立てたね」
「うん。次は、もっと大きいとこ、目指そう」
ふたりの間に流れる空気は、確かに“仲間”としての絆だった。
**
イベント翌日。
SNSには「最高だった!」「泣いた」「すたぽらって、やっぱすごい」と感動の声が溢れた。
そして、ファンの中でも特に注目されたのが──
「ゆうくん、リアルでもめちゃくちゃ素敵だった」
「くにゆうの朗読劇、尊すぎた……」
「距離感がリアルで自然、まさに“相方”って感じ」
そんなコメントが、彼らの努力と成長を何よりも証明していた。
すたぽらは、また一歩、その先へ。
“夢”が現実に近づいた分、次の一歩はさらに高くなる。
けれどその一歩を、誰かと並んで踏み出せる限り──彼らはきっと、大丈夫だ。
くにの声が、配信越しに震えていた。
「実際にリスナーさんの前で、ライブ形式で……俺たち、パフォーマンスします」
「ずっと夢だった、でも、遠いと思ってた。でも──」
「叶います。みんなのおかげで」
コメント欄が歓声と涙で溢れる。
「うそでしょ!?」
「リアルで会えるの!?」
「おめでとう!!ずっと応援しててよかった😭」
ディスコードの裏でも、他のメンバーが話していた。
「まさか、ほんとにオファー来るとはなぁ」とこったろが呟く。
「しかも単独だよ?他の箱と一緒じゃない。俺らだけで、全部やるんだよ?」とCoe.。
Reluは、深く息を吐いて、静かに言った。
「正直……こっからが本番やと思う。画面越しと、生の空気って全然違うから」
「けど、逆に言えば、“本物の絆”を見せられる場になる」
そのとき、ひとり黙っていたゆうがぽつりとつぶやいた。
「……大丈夫かな、俺」
その小さな声に、全員の空気が止まった。
**
本番まで、2ヶ月。
会場は、300人規模の都内小ホール。
音響や照明の確認に加え、歌や朗読劇、トークパートの構成まで、すべてを自分たちで作り上げる必要があった。
それは、嬉しくて、怖い作業でもあった。
こったろは、スプレッドシートにびっしりとタスクを書き込み、みんなに分担を振り分けていった。
「俺、グッズ系やるわ!缶バとかアクスタ、デザイン案あとで送る!」
「Relu、舞台演出と楽曲構成お願い」
「くに、朗読劇の台本どう?手伝える?」
「ゆうは──うーん、衣装かな?ステージに映える色考えてくれたら嬉しい」
名前を呼ばれたゆうは、一瞬だけ目を泳がせた。
「……うん。わかった」
笑って見せたその顔が、少しだけ、無理をしていた。
**
その夜。
ゆうは、自室でひとり、鏡の前に立っていた。
ライトを当てて、ステージを意識した立ち姿を取る。
「……これで、みんなの前に立てるのかな」
「笑っていられるかな」
彼は配信や動画では、自由奔放なキャラクターとして親しまれている。
けれども、実は人前に立つのが得意な方ではない。
「音声だけだから」「コメント越しだから」できたこと。
生の空気、目の前の視線。
それは彼にとって、未知数だった。
そのとき、LINEが震えた。
くに:
お疲れ、今日ちょっと時間ある?
よければ、台本の相談したい
ゆう:
いいよ、いま通話できる
**
深夜のDiscord通話。
くにの声は、いつもより静かだった。
「正直言うとさ……俺も、ちょっと怖い」
「ステージ立ったことないし、間違えたらどうしようって思うし」
「でも、やろうって思えるのは、たぶん、隣に“仲間”がいるからなんだよね」
「ゆうが隣に立っててくれるって、思えるから」
しばらく沈黙があって、ゆうはぽつりと答えた。
「……ありがとう。俺、たぶんね、本当は怖がりなんだ」
「“明るくて自由”ってキャラでいようとするけど、中身はビビりで」
「でも──くにとなら、立てるかもって、ちょっと思った」
「うん。一緒に、やろう」
その言葉に、くには小さく頷いた。
「じゃあ、朗読劇。ふたりの場面、ちょっと増やしていい?」
「“ステージ上でも、俺ららしさ”出せるように」
「もちろん!」
ふたりは、夜が明けるまで構成を練り続けた。
**
リハーサルが始まった。
マイク、照明、映像確認──やることは山ほどあったが、少しずつ“かたち”が見えてくる。
そんな中、衣装合わせの時間になり、ゆうが選んだカラーは「スモーキーブルー」だった。
「控えめだけど、照明に映えると思って」
「ゆうっぽくて、好きやで」とReluが微笑む。
「透明感あるし、すたぽらの“抜け感”って感じする」とCoe.も言った。
ゆうは照れくさそうに笑いながら、心の中でそっと思った。
(……俺、ここにいていいんだな)
(すたぽらで、“ゆう”として、立っていいんだ)
**
イベント当日。
開演前の控室。
くには、こったろと小さくハイタッチを交わした。
「大丈夫、みんなちゃんと信じてる」
「うん、ありがとう」
ゆうは、深呼吸を何度も繰り返していたが、くにの手が肩をぽんと叩く。
「俺が一緒にいるから、大丈夫」
「……うん、ありがとう」
**
幕が開く。
照明が差し込み、歓声が押し寄せる。
最初の挨拶、曲披露──緊張と喜びが入り混じる。
そして、いよいよ朗読劇。
物語の中で、ふたりのキャラクターが対話する場面。
「ねぇ、なんで黙ってたの?」
「怖かったんだ。お前が、いなくなるかもしれないって」
「バカだな。俺はお前の隣が、一番落ち着く場所だよ」
その瞬間、観客席から小さなすすり泣きの声が漏れた。
ふたりの声が、感情が、言葉ではなく“心”で伝わっていた。
**
イベントの最後、こったろがマイクを持った。
「今日、来てくれたみんな、ありがとう」
「そして──支えてくれた、メンバー全員にありがとう」
「すたぽらは、まだまだ未完成かもしれないけど──」
「だからこそ、これからもっと面白くなるから、見ててな!」
ステージが暗転する中、ゆうはくにの手を、そっと握った。
「俺たち、ちゃんとステージに立てたね」
「うん。次は、もっと大きいとこ、目指そう」
ふたりの間に流れる空気は、確かに“仲間”としての絆だった。
**
イベント翌日。
SNSには「最高だった!」「泣いた」「すたぽらって、やっぱすごい」と感動の声が溢れた。
そして、ファンの中でも特に注目されたのが──
「ゆうくん、リアルでもめちゃくちゃ素敵だった」
「くにゆうの朗読劇、尊すぎた……」
「距離感がリアルで自然、まさに“相方”って感じ」
そんなコメントが、彼らの努力と成長を何よりも証明していた。
すたぽらは、また一歩、その先へ。
“夢”が現実に近づいた分、次の一歩はさらに高くなる。
けれどその一歩を、誰かと並んで踏み出せる限り──彼らはきっと、大丈夫だ。