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「じゃあ、今日から──すたぽら合宿、開幕!!」
こったろの元気な掛け声が、朝の山荘に響く。
場所は、都心から電車で2時間ほど離れた、静かな山の中。
ログハウス風の大きな宿泊施設を借りて、3泊4日の合宿がスタートした。
「うわ、マジで山……自然しかない……」
くにが窓から外を見て、あきれた声を上げる。
「虫出そう」「ヤダ」「帰りたい」
「まあまあ、くにくん。空気おいしいよ」とゆうが笑う。
「……でもさ、たまにはこういうのもいいよね。音作りも、配信も、ちょっと忘れて」
「──とはいえ!」
Reluが手を挙げた。
「今回の目的は“新曲制作”。それぞれ1曲ずつ、デモを作って、最後に発表会や!」
「いい曲だったやつは、すたぽらの次のミニアルバムに採用!」
「勝負やぞ、みんな!」
「「「おーっ!!!」」」
全員の目に、いつもより強い光が宿っていた。
**
合宿初日──
午前は軽くミーティングを行い、午後からはそれぞれの部屋にこもって、曲作りに集中することになった。
Coe.とReluは、1階奥の和室。
「じゃあ、俺はギター持って、外でネタ出ししてくるわ。先にメロ浮かんだら、録っといて」
「うん、分かった。……気をつけて」
Reluが笑って出ていくと、Coe.はそっとノートを開いた。
今回書きたい曲のテーマは──「出会い」。
自分が、Reluに出会って変わったように。
誰かと出会うことで、世界の色が変わることを、ちゃんと音にしたい。
──そのとき。
隣の部屋から、ギターの音がうっすら聞こえてきた。
こったろのものだ。明るくて、勢いがある。
「……負けてらんないな」
Coe.はそう言って、鍵盤を叩き始めた。
**
一方その頃。
2階の作業部屋では、くにが机に足を乗せながらノートPCとにらめっこしていた。
「ん~~~~~~~~~~、思いつかん!!」
「おれの強みって、なんだっけ……ラップ……?メロディ……?」
「てか、みんな本気出しすぎなんだよな……」
正直、ちょっとだけ焦っていた。
すたぽらの活動が安定し、個人ファンも増えてきた中で。
“グループにちゃんと貢献できてるか?”という思いが、ずっと頭にあった。
──ピンポーン
「お?」
ドアを開けると、ゆうが立っていた。
「おやつ休憩だって。こったろくんが買い込んだお菓子、広げてるよ」
「おー助かる、糖分……!」
「……くにくん、ちょっと元気ない?」
「いや別に?」
「……僕ね、くにくんの歌詞、すごく好きだよ」
「?」
「“等身大”っていうか、キメすぎないのに、まっすぐ届くから」
「たぶん、いちばんリスナーに近い視点で書けるの、くにくんなんじゃないかな」
くには、一瞬、何も言えなくなった。
そんな風に言われたこと、あまりなかったから。
「……ありがとな」
「うん。お菓子食べよ」
**
2日目の夜。
夕食後、リビングには誰かの作った曲が小さく流れていた。
流したのは、ゆう。
アコースティックギターを基調にした、温かく優しいメロディ。
「この曲、歌詞まだだけど、伝えたいことは“ありがとう”なんだ」
「活動が始まって、色々あったけど、今こうしてみんなといられるのが奇跡だなって」
Reluがうなずく。
「分かるわ。……俺も似たようなこと、考えとった」
「せやから、今回の俺の曲、“帰れる場所”っていうテーマで作っとる」
「派手ではないけど、誰かの心の居場所になれるような」
「……ちょっとずるいな、ふたりとも」
と、くにが笑う。
「そんなん言われたら、こっちも本気出すしかないじゃん」
「よっしゃ、次は俺のターンだな!」
こったろがノートPCをつないで、自分の曲を再生する。
力強いビートと、ポジティブなメッセージ。
“どんな自分でも、全力で生きろ”って言葉が跳ねるように踊っていた。
「やっぱ、こったろの曲はテンション上がるな」とRelu。
「うん、ライブ映えしそう」とCoe.。
「……ありがと」
普段は明るく振る舞うこったろも、そのときだけは少し照れていた。
**
合宿最終日。
ついに、曲の発表会が始まる。
ルールは簡単。
それぞれ作ったデモ音源を再生し、他メンバーが感想を伝える。
まずは、Relu。
タイトルは『nest』(=巣、帰る場所)
落ち着いたピアノに、包み込むようなリズム。
そして、Reluの透き通るボーカルが乗る。
「俺の“居場所”は、すたぽらで──そして、Coe.で」
言葉は少なかったが、十分に伝わった。
次はCoe.の番。
タイトルは『spectrum』
出会いがもたらした色の変化を、繊細なコード進行とともに描いている。
Coe.の静かな語りが、曲に命を吹き込んだ。
「君に出会って、世界が光を帯びた。そんな曲です」
拍手が起きた。
その後もこったろ、くに、ゆうが順に曲を発表し、全員が真剣に耳を傾けた。
最後には、自然と拍手が重なった。
**
夜、風呂上がりにバルコニーに出ると、ReluとCoe.が並んでいた。
「ええ合宿やったな」とReluがぽつり。
「うん。みんな、ちゃんと“今”を出してて、かっこよかった」
「……俺、前までは人に頼るのが怖かった。けど、今は違う」
「俺は、すたぽらの一部やし、あんたの隣におりたいって、胸張って言える」
Coe.が、少しだけReluの肩にもたれる。
「じゃあ、言ってよ」
「ん?」
「これからも、ずっと隣にいるって」
Reluは、しっかりとCoe.の手を握った。
「──ずっと、そばにおる」
「ほんまに、ありがとう」
夜の星が、ふたりの上で光っていた。
**
その後。
すたぽらの公式Twitterに、全員の写真が投稿された。
【すたぽら合宿終了!】
最高の3泊4日。笑って、泣いて、ぶつかって、また笑って。
それぞれの想いが、音になった。
次のアルバム、ぜったい楽しみにしててください。
ファンのリプライが、あっという間に溢れた。
「新曲、楽しみすぎる😭」
「リルコエ曲が恋愛バクダンの予感」
「すたぽらって、ほんと家族みたいだな……」
そんな言葉を読みながら、すたぽらの5人は、それぞれの部屋で眠りについた。
──また、明日からそれぞれの場所で、戦っていく。
けれど。
帰ってくる場所は、もう、ちゃんとある。
こったろの元気な掛け声が、朝の山荘に響く。
場所は、都心から電車で2時間ほど離れた、静かな山の中。
ログハウス風の大きな宿泊施設を借りて、3泊4日の合宿がスタートした。
「うわ、マジで山……自然しかない……」
くにが窓から外を見て、あきれた声を上げる。
「虫出そう」「ヤダ」「帰りたい」
「まあまあ、くにくん。空気おいしいよ」とゆうが笑う。
「……でもさ、たまにはこういうのもいいよね。音作りも、配信も、ちょっと忘れて」
「──とはいえ!」
Reluが手を挙げた。
「今回の目的は“新曲制作”。それぞれ1曲ずつ、デモを作って、最後に発表会や!」
「いい曲だったやつは、すたぽらの次のミニアルバムに採用!」
「勝負やぞ、みんな!」
「「「おーっ!!!」」」
全員の目に、いつもより強い光が宿っていた。
**
合宿初日──
午前は軽くミーティングを行い、午後からはそれぞれの部屋にこもって、曲作りに集中することになった。
Coe.とReluは、1階奥の和室。
「じゃあ、俺はギター持って、外でネタ出ししてくるわ。先にメロ浮かんだら、録っといて」
「うん、分かった。……気をつけて」
Reluが笑って出ていくと、Coe.はそっとノートを開いた。
今回書きたい曲のテーマは──「出会い」。
自分が、Reluに出会って変わったように。
誰かと出会うことで、世界の色が変わることを、ちゃんと音にしたい。
──そのとき。
隣の部屋から、ギターの音がうっすら聞こえてきた。
こったろのものだ。明るくて、勢いがある。
「……負けてらんないな」
Coe.はそう言って、鍵盤を叩き始めた。
**
一方その頃。
2階の作業部屋では、くにが机に足を乗せながらノートPCとにらめっこしていた。
「ん~~~~~~~~~~、思いつかん!!」
「おれの強みって、なんだっけ……ラップ……?メロディ……?」
「てか、みんな本気出しすぎなんだよな……」
正直、ちょっとだけ焦っていた。
すたぽらの活動が安定し、個人ファンも増えてきた中で。
“グループにちゃんと貢献できてるか?”という思いが、ずっと頭にあった。
──ピンポーン
「お?」
ドアを開けると、ゆうが立っていた。
「おやつ休憩だって。こったろくんが買い込んだお菓子、広げてるよ」
「おー助かる、糖分……!」
「……くにくん、ちょっと元気ない?」
「いや別に?」
「……僕ね、くにくんの歌詞、すごく好きだよ」
「?」
「“等身大”っていうか、キメすぎないのに、まっすぐ届くから」
「たぶん、いちばんリスナーに近い視点で書けるの、くにくんなんじゃないかな」
くには、一瞬、何も言えなくなった。
そんな風に言われたこと、あまりなかったから。
「……ありがとな」
「うん。お菓子食べよ」
**
2日目の夜。
夕食後、リビングには誰かの作った曲が小さく流れていた。
流したのは、ゆう。
アコースティックギターを基調にした、温かく優しいメロディ。
「この曲、歌詞まだだけど、伝えたいことは“ありがとう”なんだ」
「活動が始まって、色々あったけど、今こうしてみんなといられるのが奇跡だなって」
Reluがうなずく。
「分かるわ。……俺も似たようなこと、考えとった」
「せやから、今回の俺の曲、“帰れる場所”っていうテーマで作っとる」
「派手ではないけど、誰かの心の居場所になれるような」
「……ちょっとずるいな、ふたりとも」
と、くにが笑う。
「そんなん言われたら、こっちも本気出すしかないじゃん」
「よっしゃ、次は俺のターンだな!」
こったろがノートPCをつないで、自分の曲を再生する。
力強いビートと、ポジティブなメッセージ。
“どんな自分でも、全力で生きろ”って言葉が跳ねるように踊っていた。
「やっぱ、こったろの曲はテンション上がるな」とRelu。
「うん、ライブ映えしそう」とCoe.。
「……ありがと」
普段は明るく振る舞うこったろも、そのときだけは少し照れていた。
**
合宿最終日。
ついに、曲の発表会が始まる。
ルールは簡単。
それぞれ作ったデモ音源を再生し、他メンバーが感想を伝える。
まずは、Relu。
タイトルは『nest』(=巣、帰る場所)
落ち着いたピアノに、包み込むようなリズム。
そして、Reluの透き通るボーカルが乗る。
「俺の“居場所”は、すたぽらで──そして、Coe.で」
言葉は少なかったが、十分に伝わった。
次はCoe.の番。
タイトルは『spectrum』
出会いがもたらした色の変化を、繊細なコード進行とともに描いている。
Coe.の静かな語りが、曲に命を吹き込んだ。
「君に出会って、世界が光を帯びた。そんな曲です」
拍手が起きた。
その後もこったろ、くに、ゆうが順に曲を発表し、全員が真剣に耳を傾けた。
最後には、自然と拍手が重なった。
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夜、風呂上がりにバルコニーに出ると、ReluとCoe.が並んでいた。
「ええ合宿やったな」とReluがぽつり。
「うん。みんな、ちゃんと“今”を出してて、かっこよかった」
「……俺、前までは人に頼るのが怖かった。けど、今は違う」
「俺は、すたぽらの一部やし、あんたの隣におりたいって、胸張って言える」
Coe.が、少しだけReluの肩にもたれる。
「じゃあ、言ってよ」
「ん?」
「これからも、ずっと隣にいるって」
Reluは、しっかりとCoe.の手を握った。
「──ずっと、そばにおる」
「ほんまに、ありがとう」
夜の星が、ふたりの上で光っていた。
**
その後。
すたぽらの公式Twitterに、全員の写真が投稿された。
【すたぽら合宿終了!】
最高の3泊4日。笑って、泣いて、ぶつかって、また笑って。
それぞれの想いが、音になった。
次のアルバム、ぜったい楽しみにしててください。
ファンのリプライが、あっという間に溢れた。
「新曲、楽しみすぎる😭」
「リルコエ曲が恋愛バクダンの予感」
「すたぽらって、ほんと家族みたいだな……」
そんな言葉を読みながら、すたぽらの5人は、それぞれの部屋で眠りについた。
──また、明日からそれぞれの場所で、戦っていく。
けれど。
帰ってくる場所は、もう、ちゃんとある。