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「──来週、配信お休み?」
「うん。珍しく全員、予定バラバラでさ」
くにがスケジュール表を見ながら、呟く。
「俺は地元帰るけど、みんなは?」
こったろは即答した。「ソロ動画撮りだめ!」「サムネ作りすぎて夢に出そう」
「俺、両親に会いに行く」と言ったのはゆうだった。
Reluはその時、ふと思い出す。
最近、Coe.が「少し休みが欲しいな」って呟いていたことを。
──なら、誘ってみるか。
「……なあ、Coe.。今度の休み、どっか行かん?」
「えっ」
「ほら、オフっぽいやつ。旅行、てほどじゃないけど、ふたりで」
少しの間。
Coe.が小さく、嬉しそうに笑う。
「うん。行きたい」
**
そして週末。
ふたりは電車に揺られて、箱根へ向かっていた。
駅前の温泉街。足湯通り。まんじゅうの匂い。
スマホをそっと閉じて、日常から少し離れる。
「なんか、旅行って感じするな……」
Reluが珍しくはしゃいでいた。
「うん。こういう空気、好きだな。静かで、ぬるくて」
Coe.は、歩きながら横目でReluを見る。
最近、すこし雰囲気が変わった。
表情も言葉も、前より柔らかくなった気がする。
……もしかして、自分と同じ気持ちだからだろうか。
ふたりは温泉宿に着くと、さっそく部屋に荷物を置いて、近くの山を散歩することにした。
春の風が、やさしく吹いていた。
**
山道を抜けた先に、小さなベンチがあった。
そこに並んで座って、ふたりは缶コーヒーを開ける。
「……なあ、Reluくんってさ」
「ん?」
「昔から、歌やってた?」
Reluは缶を見つめたまま、少し黙る。
「……せやな。高校のときにバンドやっとって。ギターと歌、独学で」
「意外……バンドって」
「でも、辞めてしもた。……ひとり、仲間が音信不通になってな。そっから、音楽に触れるの怖うなって」
「そっか……」
「せやけど、すたぽらに入って、また歌いたいって思えた。……Coe.のおかげや」
Reluはそう言って、照れたように笑う。
「俺、あんたの歌好きやねん。言葉とか、音の強さとか──全部、惚れた」
Coe.はそっと目を伏せる。
「……僕も、同じだよ」
「Reluくんの歌、最初聞いたとき、びっくりした。こんなに感情が乗る声、あるんだって」
「僕……ずっと、感情をうまく出せなくて。無理して明るくしたり、平気なふりしてた」
「けど、Reluくんと歌ったとき、“本当の声”を出せた気がした」
風が、ふたりの言葉を運んでいく。
静かで、穏やかで、何も飾らない時間。
Coe.がぽつりと呟く。
「好きになってよかった」
Reluが、小さく笑った。
「俺もや」
**
夜。
ふたりは温泉に入って、浴衣姿で部屋に戻る。
布団を敷いて、横に並ぶようにして寝転んだ。
「……さっき、ファンのコメント読んでたけど」
Coe.がスマホを見せながら笑う。
「リルコエ、結婚秒読み」
「お幸せに」
「旅行してるって聞いただけでご飯3杯いける」
「……もう隠す気ないやん、みんな」
Reluが肩をすくめる。
「別に、ええけどな。今さら隠しても、ばれてるやろし」
「それに、俺……本気やから」
「中途半端な気持ちで“好き”なんて言わん。あんたと、ちゃんと向き合いたい」
Coe.の顔が、少しだけ赤くなる。
「……Reluくん、ほんとずるい」
「何がや」
「そういうとこ、真剣すぎて……僕、また惚れる」
そして、ふたりは静かに手を繋いだ。
指と指、触れ合う温度。
恋人としての、はじめての夜。
何も言わずに、ただ、同じ天井を見ていた。
**
翌朝。
チェックアウト後、帰りの電車までの間に立ち寄ったのは──
「えっ、ここって……」
「神社や。恋愛成就のな」
Reluが、照れ隠しに笑う。
「なんか、来たかったんや。意味とか……ないけど、縁起いいやろ?」
「ふふ、Reluくんってほんと可愛い」
「うるさいわ」
ふたりは並んで、おみくじを引く。
Relu:中吉「“共に歩むことで、強くなる”」
Coe.:小吉「“愛、深まる時。素直な言葉が鍵”」
顔を見合わせて、笑った。
そのあとで、ふたりともそっと、願った。
──この関係が、ずっと続きますように。
**
帰り道、電車の窓に映る景色を見ながら、Coe.が呟いた。
「Reluくん、またどっか行こうね。今度はもっと遠くまで」
「せやな……ふたりで、もっと色んなとこ行きたい」
「夢とか、未来とか……不安やけど、あんたと一緒なら怖くない」
「……これからも、隣で、ずっとおってや」
「うん。ずっと、隣にいる」
電車が静かに走っていく。
心の距離は、もうどこまでも近かった。
**
そして。
その夜、ふたりがインスタに投稿したのは──
【📷 温泉旅館の庭にて、寄り添うシルエット】
キャプションは、こうだった。
「ちょっと休憩。でも、ちゃんと進んでるよ。
君と一緒なら、どこまででも。 #すたぽら #リルコエ旅」
コメント欄は、お祭り騒ぎだった。
でも、ふたりはスマホを閉じて、
次の曲を作る準備を始めていた。
──ふたりだけの、新しい音を
「うん。珍しく全員、予定バラバラでさ」
くにがスケジュール表を見ながら、呟く。
「俺は地元帰るけど、みんなは?」
こったろは即答した。「ソロ動画撮りだめ!」「サムネ作りすぎて夢に出そう」
「俺、両親に会いに行く」と言ったのはゆうだった。
Reluはその時、ふと思い出す。
最近、Coe.が「少し休みが欲しいな」って呟いていたことを。
──なら、誘ってみるか。
「……なあ、Coe.。今度の休み、どっか行かん?」
「えっ」
「ほら、オフっぽいやつ。旅行、てほどじゃないけど、ふたりで」
少しの間。
Coe.が小さく、嬉しそうに笑う。
「うん。行きたい」
**
そして週末。
ふたりは電車に揺られて、箱根へ向かっていた。
駅前の温泉街。足湯通り。まんじゅうの匂い。
スマホをそっと閉じて、日常から少し離れる。
「なんか、旅行って感じするな……」
Reluが珍しくはしゃいでいた。
「うん。こういう空気、好きだな。静かで、ぬるくて」
Coe.は、歩きながら横目でReluを見る。
最近、すこし雰囲気が変わった。
表情も言葉も、前より柔らかくなった気がする。
……もしかして、自分と同じ気持ちだからだろうか。
ふたりは温泉宿に着くと、さっそく部屋に荷物を置いて、近くの山を散歩することにした。
春の風が、やさしく吹いていた。
**
山道を抜けた先に、小さなベンチがあった。
そこに並んで座って、ふたりは缶コーヒーを開ける。
「……なあ、Reluくんってさ」
「ん?」
「昔から、歌やってた?」
Reluは缶を見つめたまま、少し黙る。
「……せやな。高校のときにバンドやっとって。ギターと歌、独学で」
「意外……バンドって」
「でも、辞めてしもた。……ひとり、仲間が音信不通になってな。そっから、音楽に触れるの怖うなって」
「そっか……」
「せやけど、すたぽらに入って、また歌いたいって思えた。……Coe.のおかげや」
Reluはそう言って、照れたように笑う。
「俺、あんたの歌好きやねん。言葉とか、音の強さとか──全部、惚れた」
Coe.はそっと目を伏せる。
「……僕も、同じだよ」
「Reluくんの歌、最初聞いたとき、びっくりした。こんなに感情が乗る声、あるんだって」
「僕……ずっと、感情をうまく出せなくて。無理して明るくしたり、平気なふりしてた」
「けど、Reluくんと歌ったとき、“本当の声”を出せた気がした」
風が、ふたりの言葉を運んでいく。
静かで、穏やかで、何も飾らない時間。
Coe.がぽつりと呟く。
「好きになってよかった」
Reluが、小さく笑った。
「俺もや」
**
夜。
ふたりは温泉に入って、浴衣姿で部屋に戻る。
布団を敷いて、横に並ぶようにして寝転んだ。
「……さっき、ファンのコメント読んでたけど」
Coe.がスマホを見せながら笑う。
「リルコエ、結婚秒読み」
「お幸せに」
「旅行してるって聞いただけでご飯3杯いける」
「……もう隠す気ないやん、みんな」
Reluが肩をすくめる。
「別に、ええけどな。今さら隠しても、ばれてるやろし」
「それに、俺……本気やから」
「中途半端な気持ちで“好き”なんて言わん。あんたと、ちゃんと向き合いたい」
Coe.の顔が、少しだけ赤くなる。
「……Reluくん、ほんとずるい」
「何がや」
「そういうとこ、真剣すぎて……僕、また惚れる」
そして、ふたりは静かに手を繋いだ。
指と指、触れ合う温度。
恋人としての、はじめての夜。
何も言わずに、ただ、同じ天井を見ていた。
**
翌朝。
チェックアウト後、帰りの電車までの間に立ち寄ったのは──
「えっ、ここって……」
「神社や。恋愛成就のな」
Reluが、照れ隠しに笑う。
「なんか、来たかったんや。意味とか……ないけど、縁起いいやろ?」
「ふふ、Reluくんってほんと可愛い」
「うるさいわ」
ふたりは並んで、おみくじを引く。
Relu:中吉「“共に歩むことで、強くなる”」
Coe.:小吉「“愛、深まる時。素直な言葉が鍵”」
顔を見合わせて、笑った。
そのあとで、ふたりともそっと、願った。
──この関係が、ずっと続きますように。
**
帰り道、電車の窓に映る景色を見ながら、Coe.が呟いた。
「Reluくん、またどっか行こうね。今度はもっと遠くまで」
「せやな……ふたりで、もっと色んなとこ行きたい」
「夢とか、未来とか……不安やけど、あんたと一緒なら怖くない」
「……これからも、隣で、ずっとおってや」
「うん。ずっと、隣にいる」
電車が静かに走っていく。
心の距離は、もうどこまでも近かった。
**
そして。
その夜、ふたりがインスタに投稿したのは──
【📷 温泉旅館の庭にて、寄り添うシルエット】
キャプションは、こうだった。
「ちょっと休憩。でも、ちゃんと進んでるよ。
君と一緒なら、どこまででも。 #すたぽら #リルコエ旅」
コメント欄は、お祭り騒ぎだった。
でも、ふたりはスマホを閉じて、
次の曲を作る準備を始めていた。
──ふたりだけの、新しい音を