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「──ということで!すたぽらの5人が、全国YouTubeオーディション『Creator's Rising 2025』に挑戦します!!」
くにの声がスタジオに響く。
カメラがぐるりとメンバーを映し、こったろが満面の笑みでピースを決めた。
「これはもう、ガチで優勝目指すしかないっしょ!」
「いやでもさ、相手めっちゃ強豪やで……元テレビ出てたコンビもエントリーしてるらしいし」
ゆうが情報をスマホで確認しながら、緊張した顔を見せる。
「しかも、企画内容が全部即興。歌も、トークも、ゲーム実況も、当日にお題が出るらしい」
Reluが眉をひそめる。
「それってつまり、打ち合わせできへんってことか……」
「うん。けど、すたぽらならやれるって、僕は思ってる」
Coe.の穏やかな声が、空気を整える。
「即興でも、僕らはちゃんと“つながってる”。それが一番の強みだよ」
その言葉に、全員が頷いた。
全国から集まるクリエイターグループ20組が、様々な審査形式で競い合うこの大会。
優勝すれば、地上波テレビでの冠番組・渋谷ビジョンでのCM放映・YouTube特別配信枠が与えられる。
夢のステージは、目前にある。
**
予選の収録日、都内のスタジオ。
カメラの前、5人はすたぽらTシャツを着てスタンバイしていた。
他のグループも個性豊かで、派手な衣装やユニークな小道具を持ち込んでいた。
「次、すたぽらさん。ステージ上へお願いします」
スタッフの声にうなずき、5人が歩き出す。
お題は──“10秒で泣ける寸劇”。
「……マジかよ」
くにが小声でぼやいたが、Coe.はすぐに動き出した。
「Reluくん。僕とやってみよう。テーマ、“別れと再会”でどう?」
Reluは驚いた顔をする。
「お、おう……そんなん、できるか……?」
「できるよ。Reluくんなら」
Coe.はそっと、Reluの肩に触れた。
その安心感が、Reluの胸の中に灯をともす。
**
3、2、1──本番スタート。
無音のスタジオに、2人の足音だけが響く。
「行くなよ……Coe.」
Reluが、振り絞るように言う。
「……僕も、本当は行きたくない。でも……夢を、叶えたいんだ」
Coe.の声が震える。
「俺も夢、見つけたばっかやのに……」
Reluが目を伏せ、拳を握る。
Coe.はそっと近づき、手を取る。
「また、会おうね。絶対に」
Reluが、うつむきながら言う。
「──待ってるで。いつまでも」
照明が落ち、10秒間の寸劇が終わる。
観客席から、すすり泣きが聞こえた。
「すごい……あの短時間で……」
「演技っていうか、ホンモノの感情だった……」
ReluとCoe.が、照明の余韻の中でそっと目を合わせる。
ほんの一瞬、指先が触れ合う。
「ナイスや、Reluくん」
「……あんたのおかげや」
ふたりだけに伝わる微笑みが、そこにあった。
**
すたぽらは、無事に予選を突破。
SNSには、“10秒の奇跡”“ReluとCoe.の寸劇すごすぎ”と絶賛の声が溢れた。
YouTube急上昇1位となった切り抜き動画には、コメントが殺到した。
「涙止まらん……Coe.とReluの感情がリアルすぎる」
「演技の域超えてる。これは“愛”やろ」
「10秒で惹き込むって、プロやん」
「この2人、何かあるよね絶対……(確信)」
こったろはにやにやしながら、それをスクショしてみんなに見せてきた。
「やばくね?“すたぽらBL劇場”ってタグできてんだけどw」
「やめろし」
Reluは顔を真っ赤にしてうつむいたが、Coe.はあっけらかんとしていた。
「でも、こういうのも“届いた証拠”だよ」
「うん。俺らの本気が伝わったんやな」
ゆうとくにも、素直に嬉しそうだった。
**
その夜、Coe.とReluはふたりきりで反省会をしていた。
「……正直、寸劇って言われた時、心臓バクバクやった」
Reluがカップラーメンをすする横で、Coe.は笑った。
「えっ、Reluくんめっちゃ自然だったよ?」
「いや……ほんまに“別れたくない”って思ったからや」
「──え?」
Reluは、少しだけ顔を伏せる。
「演技ちゃうねん。お前が離れていく想像したら、胸、ぐってなって……」
Coe.は、その言葉に驚いたように目を見開いた。
「……Reluくん」
「俺、あんたのこと、めっちゃ……大事に思ってる」
素直じゃなかったReluの口から、初めて出た“告白に近い本音”。
Coe.の目に、ほんのり涙がにじんだ。
「僕も、ずっとそうだよ」
Reluは、静かにCoe.の手を握った。
言葉よりも、行動で──
2人の距離は、もう誤魔化せないほど近づいていた。
**
そして迎えた決勝ラウンド。
お題は「生放送で即興ラジオトーク」。
テーマは──“夢”。
マイクの前に並ぶ5人。
スタジオには、大勢の観客と複数の審査員。
全国配信で数十万人が視聴する中、Reluが最初に口を開いた。
「……俺の夢は、“言葉にせんでも伝わる歌”を作ることや」
「無口で不器用やから、ちゃんと想いを伝えるの苦手で……けど、すたぽらに出会って、歌に気持ち込めたら、届くんやって知って──」
Reluがマイク越しに、ふと隣のCoe.を見る。
「──今は、隣におる仲間にも、ちゃんと伝えたい。何回も、伝えたい」
Coe.の目が優しく細まる。
「……僕の夢は、“誰かにとっての居場所”になること」
「居場所をくれたのは、すたぽらのメンバーで……Reluくんで」
言葉の重なりが、まるでハーモニーのように溶け合っていく。
こったろが締める。
「──すたぽらは、夢そのものです!」
スタジオに拍手が鳴り響いた。
**
後日、結果発表。
すたぽらは──準優勝だった。
惜しくも優勝は逃したが、審査員からの評価は高く、視聴者人気では断トツ1位。
公式コメントで「圧倒的な感情力とチーム力」と称賛された。
「……くそ、あと一歩やったのにな」
Reluが悔しそうに呟くと、Coe.が肩を寄せた。
「でも、僕は最高だったと思うよ。Reluくんがいたから、あの言葉が言えた」
「……そうか」
「うん。だから、次はもっと遠くへ行こう」
ふたりの視線が交わる。
夢のその先へ。手を取り合って、また進む。
くにの声がスタジオに響く。
カメラがぐるりとメンバーを映し、こったろが満面の笑みでピースを決めた。
「これはもう、ガチで優勝目指すしかないっしょ!」
「いやでもさ、相手めっちゃ強豪やで……元テレビ出てたコンビもエントリーしてるらしいし」
ゆうが情報をスマホで確認しながら、緊張した顔を見せる。
「しかも、企画内容が全部即興。歌も、トークも、ゲーム実況も、当日にお題が出るらしい」
Reluが眉をひそめる。
「それってつまり、打ち合わせできへんってことか……」
「うん。けど、すたぽらならやれるって、僕は思ってる」
Coe.の穏やかな声が、空気を整える。
「即興でも、僕らはちゃんと“つながってる”。それが一番の強みだよ」
その言葉に、全員が頷いた。
全国から集まるクリエイターグループ20組が、様々な審査形式で競い合うこの大会。
優勝すれば、地上波テレビでの冠番組・渋谷ビジョンでのCM放映・YouTube特別配信枠が与えられる。
夢のステージは、目前にある。
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予選の収録日、都内のスタジオ。
カメラの前、5人はすたぽらTシャツを着てスタンバイしていた。
他のグループも個性豊かで、派手な衣装やユニークな小道具を持ち込んでいた。
「次、すたぽらさん。ステージ上へお願いします」
スタッフの声にうなずき、5人が歩き出す。
お題は──“10秒で泣ける寸劇”。
「……マジかよ」
くにが小声でぼやいたが、Coe.はすぐに動き出した。
「Reluくん。僕とやってみよう。テーマ、“別れと再会”でどう?」
Reluは驚いた顔をする。
「お、おう……そんなん、できるか……?」
「できるよ。Reluくんなら」
Coe.はそっと、Reluの肩に触れた。
その安心感が、Reluの胸の中に灯をともす。
**
3、2、1──本番スタート。
無音のスタジオに、2人の足音だけが響く。
「行くなよ……Coe.」
Reluが、振り絞るように言う。
「……僕も、本当は行きたくない。でも……夢を、叶えたいんだ」
Coe.の声が震える。
「俺も夢、見つけたばっかやのに……」
Reluが目を伏せ、拳を握る。
Coe.はそっと近づき、手を取る。
「また、会おうね。絶対に」
Reluが、うつむきながら言う。
「──待ってるで。いつまでも」
照明が落ち、10秒間の寸劇が終わる。
観客席から、すすり泣きが聞こえた。
「すごい……あの短時間で……」
「演技っていうか、ホンモノの感情だった……」
ReluとCoe.が、照明の余韻の中でそっと目を合わせる。
ほんの一瞬、指先が触れ合う。
「ナイスや、Reluくん」
「……あんたのおかげや」
ふたりだけに伝わる微笑みが、そこにあった。
**
すたぽらは、無事に予選を突破。
SNSには、“10秒の奇跡”“ReluとCoe.の寸劇すごすぎ”と絶賛の声が溢れた。
YouTube急上昇1位となった切り抜き動画には、コメントが殺到した。
「涙止まらん……Coe.とReluの感情がリアルすぎる」
「演技の域超えてる。これは“愛”やろ」
「10秒で惹き込むって、プロやん」
「この2人、何かあるよね絶対……(確信)」
こったろはにやにやしながら、それをスクショしてみんなに見せてきた。
「やばくね?“すたぽらBL劇場”ってタグできてんだけどw」
「やめろし」
Reluは顔を真っ赤にしてうつむいたが、Coe.はあっけらかんとしていた。
「でも、こういうのも“届いた証拠”だよ」
「うん。俺らの本気が伝わったんやな」
ゆうとくにも、素直に嬉しそうだった。
**
その夜、Coe.とReluはふたりきりで反省会をしていた。
「……正直、寸劇って言われた時、心臓バクバクやった」
Reluがカップラーメンをすする横で、Coe.は笑った。
「えっ、Reluくんめっちゃ自然だったよ?」
「いや……ほんまに“別れたくない”って思ったからや」
「──え?」
Reluは、少しだけ顔を伏せる。
「演技ちゃうねん。お前が離れていく想像したら、胸、ぐってなって……」
Coe.は、その言葉に驚いたように目を見開いた。
「……Reluくん」
「俺、あんたのこと、めっちゃ……大事に思ってる」
素直じゃなかったReluの口から、初めて出た“告白に近い本音”。
Coe.の目に、ほんのり涙がにじんだ。
「僕も、ずっとそうだよ」
Reluは、静かにCoe.の手を握った。
言葉よりも、行動で──
2人の距離は、もう誤魔化せないほど近づいていた。
**
そして迎えた決勝ラウンド。
お題は「生放送で即興ラジオトーク」。
テーマは──“夢”。
マイクの前に並ぶ5人。
スタジオには、大勢の観客と複数の審査員。
全国配信で数十万人が視聴する中、Reluが最初に口を開いた。
「……俺の夢は、“言葉にせんでも伝わる歌”を作ることや」
「無口で不器用やから、ちゃんと想いを伝えるの苦手で……けど、すたぽらに出会って、歌に気持ち込めたら、届くんやって知って──」
Reluがマイク越しに、ふと隣のCoe.を見る。
「──今は、隣におる仲間にも、ちゃんと伝えたい。何回も、伝えたい」
Coe.の目が優しく細まる。
「……僕の夢は、“誰かにとっての居場所”になること」
「居場所をくれたのは、すたぽらのメンバーで……Reluくんで」
言葉の重なりが、まるでハーモニーのように溶け合っていく。
こったろが締める。
「──すたぽらは、夢そのものです!」
スタジオに拍手が鳴り響いた。
**
後日、結果発表。
すたぽらは──準優勝だった。
惜しくも優勝は逃したが、審査員からの評価は高く、視聴者人気では断トツ1位。
公式コメントで「圧倒的な感情力とチーム力」と称賛された。
「……くそ、あと一歩やったのにな」
Reluが悔しそうに呟くと、Coe.が肩を寄せた。
「でも、僕は最高だったと思うよ。Reluくんがいたから、あの言葉が言えた」
「……そうか」
「うん。だから、次はもっと遠くへ行こう」
ふたりの視線が交わる。
夢のその先へ。手を取り合って、また進む。