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シェアハウス生活、初日の夜。
トラブル続きの一日をなんとか終えた13人は、まばらに自分の部屋に散っていった。が、次の日の朝、静かなはずのリビングにまたしても嵐が吹き荒れた。
「おい!誰や、俺の歯ブラシ使ったん!」
Reluの怒声がリビング中に響き渡る。まだパジャマ姿のLANが、マグカップを片手に眉をひそめた。
「は?知らねぇよ、勝手に疑うな」
「お前しかおらんやろ!?洗面台に置いてたのに、濡れて戻されとんねんぞ!」
「俺のは青い歯ブラシだっつってんだろ」
Reluが怒鳴り、LANがにらみ返す。
「もう、朝からうるさい」
星奈がため息をつきながらリビングに入ってくる。ボサボサ頭で、まだ眠たげだが、目だけは鋭く光っている。
「歯ブラシぐらいで騒ぐとかガキか?てか使われたくないなら名前書いとけよ」
「名前書いてたわボケ!」
「うわ、キレすぎ。ガチで小学生やん」
みことがソファの上で体を伸ばしながら茶々を入れる。
「うわぁ、朝から喧嘩か……ええ趣味してんな」
「お前もやな!!」
Reluが怒りの矛先をみことに向けた瞬間、藍がスッと現れた。
「はい、歯ブラシは新しいのを全員分用意して、名前札もつけます。問題解決」
「……神か?」
「えっへへ、藍くん、好き〜」
こさめがふわっと微笑んで藍に抱きつこうとするが、横からすちが寝ぼけて通り過ぎ、「そこ邪魔……」と呟きながら倒れこむ。
「うー、寝れんかった……騒音多すぎ……」
「寝てばっかやな、すち」
暇72が苦笑いしながらトーストを焼いている。ゆうはカップにミルクを注ぎながらぼそりと呟く。
「ゆさんのプリン、冷蔵庫から消えてたんだけど……」
「え、それって昨日俺が食ったやつかも」
くにがのんびり答えると、ゆうの目がすっと黒くなる。
「……ころす」
「ひえっ!?冗談冗談!買ってくるって!」
「買ってきても許さない……」
「うわあああああ!!」
叫びながら逃げるくに。Reluが肩をすくめて吐き捨てる。
「な?無理やって、こんなん」
LANも深く頷いた。「俺もそう思う。マジで地獄」
しかしそのとき、こったろがスッと立ち上がって手を叩いた。
「みんなー!朝の会やろっか!」
「小学校かよ」
「でも、やらないよりはマシでしょ?ね、星奈ちゃん」
星奈は少し考えたあと、静かに頷いた。
「じゃあ、朝の会ルール作るよ。毎朝、リビングに集まって、今日の予定と注意事項確認。異論あるやつは前に出ろ」
誰も出てこない。
「よろしい」
笑顔を浮かべる星奈。だがその笑顔の裏には、明らかな威圧感があった。
朝の会が始まり、LANが「今日の掃除は俺とReluやろ」と淡々と言う。
Reluは「……了解」と渋々返す。
まだギスギスした空気が残っているが、確実に前進していた。
藍が小さく笑いながら、テーブルに目を落とした。
「少しずつでいい。ほんの少しずつでも、きっと」
そう、最悪の夜ではあったが、それは始まりの夜でもあった。
シェアハウスで迎える最初の朝。
リビングに最初に姿を見せたのは、すちだった。寝癖のままふらふらと冷蔵庫を開けて、昨日のケーキを探す。
「……あれ、ない。ん……昨日食ったっけ?」
「あー!?すちくん!?まさかそれ、僕のいちごショート食べたの君だったの!?」
Coe.の叫び声が部屋中に響き渡る。
「んー……知らん。多分、夢……」
「夢じゃないよぉぉ!!!」
バタバタと駆け込んできたのは、Reluだった。
「うるさい!朝からなんやねん!!」
「おはようございます……」
こさめが眠たそうな目で階段を降りてきた。ほんのり京都弁で、「今日もええ天気やなぁ」と呟く。
「うわぁ……うるさい朝やな。こさめ、朝飯あるん?」
みことが欠伸混じりに聞く。
「ちょっとだけやけど、お味噌汁作っといたでぇ」
「さすが、天使……」
その時だった。
「こら、誰や!トイレのスリッパ脱ぎ散らかしたやつ!!」
いるまの怒号が響く。
「知らねーよ!」
「絶対LANくんだよ。俺、昨日も見たし」
くにが無責任に指を差す。
「ちげーし!俺、ちゃんと揃えて出たし!」
「んじゃ、ゆさんやろ?」
Reluが横目で見る。
「ええぇ〜?ゆさんスリッパとか脱がないよぉ……はだしが気持ちいいんだもん」
「だからそれがあかんっちゅーねん!」
「うわぁ」
みことが口癖のようにぼやいた。
星奈がリビングに現れ、朝から苛立ちを全開にしていた。
「男子ども、うっさい!ちゃんと片付けぐらいしろ!!」
「おはよう、星奈ちゃん……」
藍が静かに挨拶しながら、キッチンに立つ。炊飯器の蓋を開けて、炊けたご飯の匂いに微笑む。
「今日は俺が朝食担当ってことで、和定食にしてみたよ。食べたい人は座ってね」
「ありがと、藍くん……。心が洗われる」
Coe.が目に涙を浮かべながら席に着いた。
「すまん、俺もさすがに腹減った」
LANがぼそっと言って席に着く。
「ま、こうやって朝飯食えるのもありがたいことやな……てか、Relu、自分牛乳出しっぱなしやぞ」
「は!?お前が先に出したんちゃうんか!?」
「ちがうわ!自分の目の前やろ!!」
「うわぁ」
みことがまた呟いた。
がやがやとした空間に、藍の声が静かに響いた。
「食べ終わったら、今日の担当分担表を見ること。今日は掃除当番、LANとRelu、風呂掃除は暇72とこさめ。ゴミ出しは、くにとみことね」
「うぇぇ……俺、外出たくない……」
「文句言うなら代わってくれる人探せば?」
星奈がにやりと笑う。
「それより、私が昨日言った通り、次私物勝手に触ったら拳が飛ぶからね?」
「了解でーす」
ゆうがふわふわした笑顔で返事するが、信用は誰もしていない。
こうして、最悪な朝が始まり、シェアハウス生活はますます混沌としていった。
トラブル続きの一日をなんとか終えた13人は、まばらに自分の部屋に散っていった。が、次の日の朝、静かなはずのリビングにまたしても嵐が吹き荒れた。
「おい!誰や、俺の歯ブラシ使ったん!」
Reluの怒声がリビング中に響き渡る。まだパジャマ姿のLANが、マグカップを片手に眉をひそめた。
「は?知らねぇよ、勝手に疑うな」
「お前しかおらんやろ!?洗面台に置いてたのに、濡れて戻されとんねんぞ!」
「俺のは青い歯ブラシだっつってんだろ」
Reluが怒鳴り、LANがにらみ返す。
「もう、朝からうるさい」
星奈がため息をつきながらリビングに入ってくる。ボサボサ頭で、まだ眠たげだが、目だけは鋭く光っている。
「歯ブラシぐらいで騒ぐとかガキか?てか使われたくないなら名前書いとけよ」
「名前書いてたわボケ!」
「うわ、キレすぎ。ガチで小学生やん」
みことがソファの上で体を伸ばしながら茶々を入れる。
「うわぁ、朝から喧嘩か……ええ趣味してんな」
「お前もやな!!」
Reluが怒りの矛先をみことに向けた瞬間、藍がスッと現れた。
「はい、歯ブラシは新しいのを全員分用意して、名前札もつけます。問題解決」
「……神か?」
「えっへへ、藍くん、好き〜」
こさめがふわっと微笑んで藍に抱きつこうとするが、横からすちが寝ぼけて通り過ぎ、「そこ邪魔……」と呟きながら倒れこむ。
「うー、寝れんかった……騒音多すぎ……」
「寝てばっかやな、すち」
暇72が苦笑いしながらトーストを焼いている。ゆうはカップにミルクを注ぎながらぼそりと呟く。
「ゆさんのプリン、冷蔵庫から消えてたんだけど……」
「え、それって昨日俺が食ったやつかも」
くにがのんびり答えると、ゆうの目がすっと黒くなる。
「……ころす」
「ひえっ!?冗談冗談!買ってくるって!」
「買ってきても許さない……」
「うわあああああ!!」
叫びながら逃げるくに。Reluが肩をすくめて吐き捨てる。
「な?無理やって、こんなん」
LANも深く頷いた。「俺もそう思う。マジで地獄」
しかしそのとき、こったろがスッと立ち上がって手を叩いた。
「みんなー!朝の会やろっか!」
「小学校かよ」
「でも、やらないよりはマシでしょ?ね、星奈ちゃん」
星奈は少し考えたあと、静かに頷いた。
「じゃあ、朝の会ルール作るよ。毎朝、リビングに集まって、今日の予定と注意事項確認。異論あるやつは前に出ろ」
誰も出てこない。
「よろしい」
笑顔を浮かべる星奈。だがその笑顔の裏には、明らかな威圧感があった。
朝の会が始まり、LANが「今日の掃除は俺とReluやろ」と淡々と言う。
Reluは「……了解」と渋々返す。
まだギスギスした空気が残っているが、確実に前進していた。
藍が小さく笑いながら、テーブルに目を落とした。
「少しずつでいい。ほんの少しずつでも、きっと」
そう、最悪の夜ではあったが、それは始まりの夜でもあった。
シェアハウスで迎える最初の朝。
リビングに最初に姿を見せたのは、すちだった。寝癖のままふらふらと冷蔵庫を開けて、昨日のケーキを探す。
「……あれ、ない。ん……昨日食ったっけ?」
「あー!?すちくん!?まさかそれ、僕のいちごショート食べたの君だったの!?」
Coe.の叫び声が部屋中に響き渡る。
「んー……知らん。多分、夢……」
「夢じゃないよぉぉ!!!」
バタバタと駆け込んできたのは、Reluだった。
「うるさい!朝からなんやねん!!」
「おはようございます……」
こさめが眠たそうな目で階段を降りてきた。ほんのり京都弁で、「今日もええ天気やなぁ」と呟く。
「うわぁ……うるさい朝やな。こさめ、朝飯あるん?」
みことが欠伸混じりに聞く。
「ちょっとだけやけど、お味噌汁作っといたでぇ」
「さすが、天使……」
その時だった。
「こら、誰や!トイレのスリッパ脱ぎ散らかしたやつ!!」
いるまの怒号が響く。
「知らねーよ!」
「絶対LANくんだよ。俺、昨日も見たし」
くにが無責任に指を差す。
「ちげーし!俺、ちゃんと揃えて出たし!」
「んじゃ、ゆさんやろ?」
Reluが横目で見る。
「ええぇ〜?ゆさんスリッパとか脱がないよぉ……はだしが気持ちいいんだもん」
「だからそれがあかんっちゅーねん!」
「うわぁ」
みことが口癖のようにぼやいた。
星奈がリビングに現れ、朝から苛立ちを全開にしていた。
「男子ども、うっさい!ちゃんと片付けぐらいしろ!!」
「おはよう、星奈ちゃん……」
藍が静かに挨拶しながら、キッチンに立つ。炊飯器の蓋を開けて、炊けたご飯の匂いに微笑む。
「今日は俺が朝食担当ってことで、和定食にしてみたよ。食べたい人は座ってね」
「ありがと、藍くん……。心が洗われる」
Coe.が目に涙を浮かべながら席に着いた。
「すまん、俺もさすがに腹減った」
LANがぼそっと言って席に着く。
「ま、こうやって朝飯食えるのもありがたいことやな……てか、Relu、自分牛乳出しっぱなしやぞ」
「は!?お前が先に出したんちゃうんか!?」
「ちがうわ!自分の目の前やろ!!」
「うわぁ」
みことがまた呟いた。
がやがやとした空間に、藍の声が静かに響いた。
「食べ終わったら、今日の担当分担表を見ること。今日は掃除当番、LANとRelu、風呂掃除は暇72とこさめ。ゴミ出しは、くにとみことね」
「うぇぇ……俺、外出たくない……」
「文句言うなら代わってくれる人探せば?」
星奈がにやりと笑う。
「それより、私が昨日言った通り、次私物勝手に触ったら拳が飛ぶからね?」
「了解でーす」
ゆうがふわふわした笑顔で返事するが、信用は誰もしていない。
こうして、最悪な朝が始まり、シェアハウス生活はますます混沌としていった。