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「は?シェアハウス?誰と?」
Reluの苛立った声が部屋に響いた。Coe.は机の上に置かれた紙を見ながら、申し訳なさそうに眉を下げる。
「その……シクフォニと。藍くんと星奈ちゃんも一緒に」
「うわぁ、マジか。最悪やん」
Reluがソファに体を投げ出して、関西弁を強めにぼやいた。くにはぽんとReluの背を叩き、微笑んだ。
「ま、まぁまぁ。そうだけど、これも何かの縁かも知れないし?仲良うやろう?」
「無理やろ、あいつらとは」
Reluが即座に切り捨てるように言った。Coe.がその横で小さくため息をつく。
「言ってももう決まったことだし……僕たちだけじゃどうにもならないんだよ」
「なあ、でもマジでなんであいつらと?あいつらのせいで俺らのMVの公開日ずらされたんやで?」
「たまたま、だってば。たまたま!」
くにがなぜか割って入る。「俺、喧嘩とかよくわかんねーけど、同じ家とか、なんかワクワクするけどなー」
「くにお、アホ……」
ゆうがふわふわした口調で呟いた。
「仲良くできると思うなら幻想だよぉ……あ、でも一緒に住んだらこっそり寝顔とか撮れたりするのかな?えへ」
Coe.がゆうの発言を聞いて青ざめる。「やめてね!?トラブルになるからほんとに!」
***
一方その頃、シクフォニ側も同じように荒れていた。
「は?誰と住むって?」
LANが手に持っていた書類をテーブルに叩きつけた。星奈がソファに座ってニヤニヤしながらそれを眺めている。
「すたぽら、だってさ。やだねぇ、まじで。可愛い系アイドルグループだっけ?」
「舐めた態度とったら殺す」
いるまが低い声でぼそりと呟いた。
「うわー、いきなり物騒」
星奈が笑った。「でもそのくらいの気持ちでいないとやられるでしょ。あいつら腹黒そうだし」
「Reluとか絶対性格悪いタイプじゃん」
暇72が珍しく毒を吐いた。こさめが「まぁまぁ、仲良うしよやー」となだめる。
「でも、こさめちゃん、前『Coe.の声好き』とか言ってなかった?」
みことがニヤニヤしながら茶化す。こさめは頬を染めたが、すぐにふわっと笑って返す。
「好きと仲良くしたいは別やでぇ?」
「うわぁ」
LANがため息をつく。「どっちにしろ、やるからには勝つ。どっちが上かはっきりさせよう」
***
そして迎えた、シェアハウス初日。
「こんにちはー……」
Coe.が玄関を開けると、すでに中ではLANと星奈が靴を脱いでいた。
「よっ、久しぶり」
LANの声にCoe.は引きつった笑顔を返す。「ひ、久しぶりだね」
「で、お前がリーダーだっけ?まぁ、足引っ張らないようにしてくれたらそれでいい」
「はは、……そっちこそね」
Reluとみことが後ろから入ってきた。
「お、始まってんなー。LANくん、今日もイケボやな」
「うっさい、こっちはやる気ねぇから。干渉してくんな」
Reluがすかさず返す。
「はーいはーい、毒舌王子さんっと」
みことがひらひら手を振りながら奥へ行く。
「やめてくれる!?マジで今日から地獄じゃん……」
こったろとくにも続いて入ってくる。こったろが優しい笑みで「仲良くしよーね?」と言うが、誰も返事しない。
「あっれー……」
ゆうは入ってすぐに「あ、空気悪い。帰っていい?」と呟く。すちが寝ぼけ眼で後ろからついてきて、「うるさい、寝る」とだけ言ってリビングに沈む。
「もうこの家壊れてない!?」
星奈が大声で叫ぶ。「いい?ルールだけは作るよ。守れないやつは私がぶっ飛ばすからね!」
「え、こわ……」
Coe.が震える。藍がやってきて、場を収めるようにみんなを見回した。
「まずは、よろしくね。喧嘩してもいいけど、手は出さないこと。あと、飯当番、掃除当番、風呂順、全部ルールにして紙に書いとくからね」
「え、飯とか無理」
「掃除やりたくないー」
「うるせぇ!俺がやるから文句言うな!」
いるまの一喝で一瞬空気が静まり返る。
「……こわ。けど、ありがとな」
暇72がぽそっと言って、少しだけ空気が和らぐ。
だがその後も初日から、
・LANとReluが風呂順で激突
・ゆうの私物をみことが勝手に触って泣かせる
・くにが寝ぼけてLANの部屋に突入
・すちが冷蔵庫のケーキを勝手に食べてCoe.がブチ切れ
・星奈が「もう男子全員並んで正座しろ!!!」
と、トラブルが絶えなかった。
誰一人、仲良くなる気配はない。
だが、藍だけは静かに微笑みながら、こう呟いた。
「……それでも、この13人なら、きっと面白くなる」
Reluの苛立った声が部屋に響いた。Coe.は机の上に置かれた紙を見ながら、申し訳なさそうに眉を下げる。
「その……シクフォニと。藍くんと星奈ちゃんも一緒に」
「うわぁ、マジか。最悪やん」
Reluがソファに体を投げ出して、関西弁を強めにぼやいた。くにはぽんとReluの背を叩き、微笑んだ。
「ま、まぁまぁ。そうだけど、これも何かの縁かも知れないし?仲良うやろう?」
「無理やろ、あいつらとは」
Reluが即座に切り捨てるように言った。Coe.がその横で小さくため息をつく。
「言ってももう決まったことだし……僕たちだけじゃどうにもならないんだよ」
「なあ、でもマジでなんであいつらと?あいつらのせいで俺らのMVの公開日ずらされたんやで?」
「たまたま、だってば。たまたま!」
くにがなぜか割って入る。「俺、喧嘩とかよくわかんねーけど、同じ家とか、なんかワクワクするけどなー」
「くにお、アホ……」
ゆうがふわふわした口調で呟いた。
「仲良くできると思うなら幻想だよぉ……あ、でも一緒に住んだらこっそり寝顔とか撮れたりするのかな?えへ」
Coe.がゆうの発言を聞いて青ざめる。「やめてね!?トラブルになるからほんとに!」
***
一方その頃、シクフォニ側も同じように荒れていた。
「は?誰と住むって?」
LANが手に持っていた書類をテーブルに叩きつけた。星奈がソファに座ってニヤニヤしながらそれを眺めている。
「すたぽら、だってさ。やだねぇ、まじで。可愛い系アイドルグループだっけ?」
「舐めた態度とったら殺す」
いるまが低い声でぼそりと呟いた。
「うわー、いきなり物騒」
星奈が笑った。「でもそのくらいの気持ちでいないとやられるでしょ。あいつら腹黒そうだし」
「Reluとか絶対性格悪いタイプじゃん」
暇72が珍しく毒を吐いた。こさめが「まぁまぁ、仲良うしよやー」となだめる。
「でも、こさめちゃん、前『Coe.の声好き』とか言ってなかった?」
みことがニヤニヤしながら茶化す。こさめは頬を染めたが、すぐにふわっと笑って返す。
「好きと仲良くしたいは別やでぇ?」
「うわぁ」
LANがため息をつく。「どっちにしろ、やるからには勝つ。どっちが上かはっきりさせよう」
***
そして迎えた、シェアハウス初日。
「こんにちはー……」
Coe.が玄関を開けると、すでに中ではLANと星奈が靴を脱いでいた。
「よっ、久しぶり」
LANの声にCoe.は引きつった笑顔を返す。「ひ、久しぶりだね」
「で、お前がリーダーだっけ?まぁ、足引っ張らないようにしてくれたらそれでいい」
「はは、……そっちこそね」
Reluとみことが後ろから入ってきた。
「お、始まってんなー。LANくん、今日もイケボやな」
「うっさい、こっちはやる気ねぇから。干渉してくんな」
Reluがすかさず返す。
「はーいはーい、毒舌王子さんっと」
みことがひらひら手を振りながら奥へ行く。
「やめてくれる!?マジで今日から地獄じゃん……」
こったろとくにも続いて入ってくる。こったろが優しい笑みで「仲良くしよーね?」と言うが、誰も返事しない。
「あっれー……」
ゆうは入ってすぐに「あ、空気悪い。帰っていい?」と呟く。すちが寝ぼけ眼で後ろからついてきて、「うるさい、寝る」とだけ言ってリビングに沈む。
「もうこの家壊れてない!?」
星奈が大声で叫ぶ。「いい?ルールだけは作るよ。守れないやつは私がぶっ飛ばすからね!」
「え、こわ……」
Coe.が震える。藍がやってきて、場を収めるようにみんなを見回した。
「まずは、よろしくね。喧嘩してもいいけど、手は出さないこと。あと、飯当番、掃除当番、風呂順、全部ルールにして紙に書いとくからね」
「え、飯とか無理」
「掃除やりたくないー」
「うるせぇ!俺がやるから文句言うな!」
いるまの一喝で一瞬空気が静まり返る。
「……こわ。けど、ありがとな」
暇72がぽそっと言って、少しだけ空気が和らぐ。
だがその後も初日から、
・LANとReluが風呂順で激突
・ゆうの私物をみことが勝手に触って泣かせる
・くにが寝ぼけてLANの部屋に突入
・すちが冷蔵庫のケーキを勝手に食べてCoe.がブチ切れ
・星奈が「もう男子全員並んで正座しろ!!!」
と、トラブルが絶えなかった。
誰一人、仲良くなる気配はない。
だが、藍だけは静かに微笑みながら、こう呟いた。
「……それでも、この13人なら、きっと面白くなる」
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