番外編
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Reluがいなくなってから、実家の居間は妙に広く感じるようになった。
「……アイツ、ほんまに消えよったんか」
兄としては、複雑な気持ちがあった。
小さい頃から、弟はちょっと変わってた。口数は少ないし、目が合ってもすぐ逸らす。
でも、音楽のことになると急に熱くなる。うるさいぐらいに語ってきた。
(理解できひんわ……)
そう思っていた。いや、理解「しようとしなかった」。
中学の時、Reluが作った曲を聴かされたことがある。
感想を求められたが、返したのは「ふーん、まぁ悪くないやん」だけだった。
(ほんまは、めっちゃ良かったんや。泣きそうになったくらい)
でも、兄貴としてプライドがあった。
「弟に感動した」なんて、悔しくて言えなかった。
「なあ、Relu」
テレビも消えた静かな部屋で、ぽつりと呟く。
「お前、俺が一度でも褒めたことあるか? 一度でも、ちゃんと向き合ったこと、あったか?」
きっとない。
弟は、家族の誰にも本音を言わず、誰にも頼らず、いなくなった。
それを「勝手なやつ」と呼ぶか、「強すぎるやつ」と呼ぶか。
でも今は、ただこう思う。
(俺、もっとお前と話したかった)
どんな音楽が好きか。
どんな夢を見てたのか。
その全部を、今になって知りたくなる。
兄はスマホを取り出し、Reluの名前で検索する。
出てくるのは、過去にアップされた曲や、ネット記事。
けれど、そこにReluの本心はない。
「帰ってこいなんて言わん。お前のやりたいこと、邪魔する気もない」
だけど――
「……一回だけでええ。俺と、普通に話せへんか?」
画面に映る弟の後ろ姿に、問いかけるように呟いた。
「……アイツ、ほんまに消えよったんか」
兄としては、複雑な気持ちがあった。
小さい頃から、弟はちょっと変わってた。口数は少ないし、目が合ってもすぐ逸らす。
でも、音楽のことになると急に熱くなる。うるさいぐらいに語ってきた。
(理解できひんわ……)
そう思っていた。いや、理解「しようとしなかった」。
中学の時、Reluが作った曲を聴かされたことがある。
感想を求められたが、返したのは「ふーん、まぁ悪くないやん」だけだった。
(ほんまは、めっちゃ良かったんや。泣きそうになったくらい)
でも、兄貴としてプライドがあった。
「弟に感動した」なんて、悔しくて言えなかった。
「なあ、Relu」
テレビも消えた静かな部屋で、ぽつりと呟く。
「お前、俺が一度でも褒めたことあるか? 一度でも、ちゃんと向き合ったこと、あったか?」
きっとない。
弟は、家族の誰にも本音を言わず、誰にも頼らず、いなくなった。
それを「勝手なやつ」と呼ぶか、「強すぎるやつ」と呼ぶか。
でも今は、ただこう思う。
(俺、もっとお前と話したかった)
どんな音楽が好きか。
どんな夢を見てたのか。
その全部を、今になって知りたくなる。
兄はスマホを取り出し、Reluの名前で検索する。
出てくるのは、過去にアップされた曲や、ネット記事。
けれど、そこにReluの本心はない。
「帰ってこいなんて言わん。お前のやりたいこと、邪魔する気もない」
だけど――
「……一回だけでええ。俺と、普通に話せへんか?」
画面に映る弟の後ろ姿に、問いかけるように呟いた。