番外編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『言葉にできなかった音』(こったろの視点)
教室の隅でひとり、こったろはピアノを弾いていた。無人の音楽室。空気は冷たく、鍵盤の音だけがやけに響く。
Reluが消えてから、こったろは自分の「鈍さ」に気づいた。
「なんで……わからなかったんだろうな」
あの時、笑ってたReluの顔の裏に、あんなにも苦しみがあったなんて。
「ごめん……俺、鈍くてさ……」
ピアノの旋律に合わせて、こったろは小さく歌った。震えた声は不格好で、でも真っ直ぐだった。
言葉にできなかった音が
今になって胸を叩くよ
君の悲しみに 俺はどこまで寄り添えてた?
その音が、誰かの胸に届くかはわからない。
でも、Reluが戻ってきたときに――胸を張って言えるように。
「俺も、変わるからさ」
『誰かの涙を、背負えたなら』(ゆうの視点)
屋上で風に吹かれていた。ゆうの髪が揺れて、涙も乾いていった。
「ゆさん、何もできなかった」
ゆうはポケットから、小さなリングノートを取り出した。
Reluがくれたものだ。
“英語のラップ、練習しとけよ”
そんな一言が添えられていた。
「ねぇ、Relu。ゆさん、ちゃんとやってるよ」
ゆうはノートを開いた。ぎこちなく、けどまっすぐな英語で詩を書き続けていた。
If your pain is deep like the ocean,
I'll swim through every wave to reach you.
「今からでも、ゆさん……誰かの涙を背負える人間になりたい」
青い空の下、風に乗ってReluの声が聞こえた気がした。
『夢の続きを知る者』(LANの視点)
LANは、舞台の袖に立っていた。廃校で行われる有志ライブ。客席は少ない。
「Reluの夢……俺が繋ぐ」
マイクを握る手が震えていた。けど、ステージに立つと決めたのは自分だ。
どこかで君が見ているなら
俺の音を聞いてほしい
泣いても 叫んでも 届くまで やめないから
終演後、拍手はまばらだった。
けどLANは、それでも誇らしかった。
「俺、見つけたよ。Reluの残した音の続きを」
『静かな誓い』(すち、いるま、みこと)
旧図書室。窓から差し込む光の中、3人は集まっていた。
すちが口を開く。「……おれ、気づいてたのに。見て見ぬふりした」
いるまが頷いた。「あいつ、たまに変な笑い方してた。無理してるって、気づけたのにな」
みことは静かに言った。「後悔しない奴なんて、おらんよ」
3人は黙ってノートに手を伸ばした。
Reluに宛てた、未来への手紙。
“今度こそ、見逃さない。
お前のSOS、ちゃんと拾う。
だからまた、会おう”
『声なき世界から』(Reluの意識)
夢と現実の狭間。Reluは、白く濁った世界にいた。
音もなく、誰の声も届かない。
(ここが、俺の終点なんかな)
けど、どこか遠くから音が聞こえた。
こったろのピアノ。
くにのラップ。
ゆうの英詩。
LANのステージ。
(……まだ、終われへんよな)
音の欠片が繋がり、光となり、Reluの眠る身体へと降りていく。
(もう少し……目、覚ましたら……また、歌えるやろか)
薄れゆく意識の中で、Reluは微笑んだ。
“ありがとう。……聞こえてる”
教室の隅でひとり、こったろはピアノを弾いていた。無人の音楽室。空気は冷たく、鍵盤の音だけがやけに響く。
Reluが消えてから、こったろは自分の「鈍さ」に気づいた。
「なんで……わからなかったんだろうな」
あの時、笑ってたReluの顔の裏に、あんなにも苦しみがあったなんて。
「ごめん……俺、鈍くてさ……」
ピアノの旋律に合わせて、こったろは小さく歌った。震えた声は不格好で、でも真っ直ぐだった。
言葉にできなかった音が
今になって胸を叩くよ
君の悲しみに 俺はどこまで寄り添えてた?
その音が、誰かの胸に届くかはわからない。
でも、Reluが戻ってきたときに――胸を張って言えるように。
「俺も、変わるからさ」
『誰かの涙を、背負えたなら』(ゆうの視点)
屋上で風に吹かれていた。ゆうの髪が揺れて、涙も乾いていった。
「ゆさん、何もできなかった」
ゆうはポケットから、小さなリングノートを取り出した。
Reluがくれたものだ。
“英語のラップ、練習しとけよ”
そんな一言が添えられていた。
「ねぇ、Relu。ゆさん、ちゃんとやってるよ」
ゆうはノートを開いた。ぎこちなく、けどまっすぐな英語で詩を書き続けていた。
If your pain is deep like the ocean,
I'll swim through every wave to reach you.
「今からでも、ゆさん……誰かの涙を背負える人間になりたい」
青い空の下、風に乗ってReluの声が聞こえた気がした。
『夢の続きを知る者』(LANの視点)
LANは、舞台の袖に立っていた。廃校で行われる有志ライブ。客席は少ない。
「Reluの夢……俺が繋ぐ」
マイクを握る手が震えていた。けど、ステージに立つと決めたのは自分だ。
どこかで君が見ているなら
俺の音を聞いてほしい
泣いても 叫んでも 届くまで やめないから
終演後、拍手はまばらだった。
けどLANは、それでも誇らしかった。
「俺、見つけたよ。Reluの残した音の続きを」
『静かな誓い』(すち、いるま、みこと)
旧図書室。窓から差し込む光の中、3人は集まっていた。
すちが口を開く。「……おれ、気づいてたのに。見て見ぬふりした」
いるまが頷いた。「あいつ、たまに変な笑い方してた。無理してるって、気づけたのにな」
みことは静かに言った。「後悔しない奴なんて、おらんよ」
3人は黙ってノートに手を伸ばした。
Reluに宛てた、未来への手紙。
“今度こそ、見逃さない。
お前のSOS、ちゃんと拾う。
だからまた、会おう”
『声なき世界から』(Reluの意識)
夢と現実の狭間。Reluは、白く濁った世界にいた。
音もなく、誰の声も届かない。
(ここが、俺の終点なんかな)
けど、どこか遠くから音が聞こえた。
こったろのピアノ。
くにのラップ。
ゆうの英詩。
LANのステージ。
(……まだ、終われへんよな)
音の欠片が繋がり、光となり、Reluの眠る身体へと降りていく。
(もう少し……目、覚ましたら……また、歌えるやろか)
薄れゆく意識の中で、Reluは微笑んだ。
“ありがとう。……聞こえてる”