番外編
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――くにの視点――
Reluがいなくなってから、音楽が聴けなくなった。
イヤホンを耳に入れても、どんなビートも言葉も、心に届かない。
あんなに好きだったラップも、頭に何ひとつ浮かばなかった。
「なぁ……Relu」
空に向かって、何度も問いかけた。
そのたびに、何も返ってこないってわかってるのに。
けどある日――SNSのタイムラインに、ふと流れてきた一つの曲。
「Silhouette」
無意識に再生ボタンを押していた。
♪影を踏んだ 君が見ていた空の色は
泣きたくなるくらい綺麗だった
その歌声に、くにの心臓が跳ねた。
「……これ、Relu、だろ」
断言できた。声の震え、言葉の置き方、どこか優しい語尾の抜け方。
すべてが、自分の知ってるReluそのものだった。
思い出した。Reluと過ごした時間を。
どうしようもないくらい不器用で、
でも何倍も真っ直ぐで、
いつも周りのことばっか気にしてて。
「なんで……なんで、何も言ってくれなかったんだよ……!」
くには机を殴った。拳からは血が滲んでいた。
けど、その痛みさえ、Reluの痛みに比べたら些細なものだと思えた。
その夜、くにはずっと「Silhouette」を聴いていた。
何十回も、何百回も。涙が枯れるまで。
数日後、くには久しぶりにペンを握った。
Reluに届くかどうかなんて、わからない。
でも、どうしても言葉にしなきゃ、何も始まらない気がした。
「泣いてええんやで」って、お前は言ってくれたけど
今だけは その言葉をお前に返すよ
「泣いていいんだよ」
俺らの知らないとこで 全部背負ったお前に
筆跡はぐちゃぐちゃで、韻もバラバラだった。
けどそれが、**本当の“ラップ”**だと思えた。
Reluが最後に信じてくれた、誰かを救うための音楽。
それを、今度は自分が背負っていく番だと、ようやくわかった。
――後日談(藍の視点)
藍はある日、机の中に封筒が届いているのを見つけた。差出人不明。
中には、ボイスメモと手紙が入っていた。
手紙には一言だけ――
「Reluは、俺の相棒だった。だから俺は、この先も、あいつのリリックを抱えて生きていく」
藍はイヤホンを差し、再生ボタンを押す。
その瞬間、くにの声が流れた。
Reluへの祈りと後悔、そして、これからの未来が――
くにの声で、くにのリズムで、確かに刻まれていた。
藍は静かに笑った。
「……Relu、お前の音、ちゃんと届いてるよ」
Reluがいなくなってから、音楽が聴けなくなった。
イヤホンを耳に入れても、どんなビートも言葉も、心に届かない。
あんなに好きだったラップも、頭に何ひとつ浮かばなかった。
「なぁ……Relu」
空に向かって、何度も問いかけた。
そのたびに、何も返ってこないってわかってるのに。
けどある日――SNSのタイムラインに、ふと流れてきた一つの曲。
「Silhouette」
無意識に再生ボタンを押していた。
♪影を踏んだ 君が見ていた空の色は
泣きたくなるくらい綺麗だった
その歌声に、くにの心臓が跳ねた。
「……これ、Relu、だろ」
断言できた。声の震え、言葉の置き方、どこか優しい語尾の抜け方。
すべてが、自分の知ってるReluそのものだった。
思い出した。Reluと過ごした時間を。
どうしようもないくらい不器用で、
でも何倍も真っ直ぐで、
いつも周りのことばっか気にしてて。
「なんで……なんで、何も言ってくれなかったんだよ……!」
くには机を殴った。拳からは血が滲んでいた。
けど、その痛みさえ、Reluの痛みに比べたら些細なものだと思えた。
その夜、くにはずっと「Silhouette」を聴いていた。
何十回も、何百回も。涙が枯れるまで。
数日後、くには久しぶりにペンを握った。
Reluに届くかどうかなんて、わからない。
でも、どうしても言葉にしなきゃ、何も始まらない気がした。
「泣いてええんやで」って、お前は言ってくれたけど
今だけは その言葉をお前に返すよ
「泣いていいんだよ」
俺らの知らないとこで 全部背負ったお前に
筆跡はぐちゃぐちゃで、韻もバラバラだった。
けどそれが、**本当の“ラップ”**だと思えた。
Reluが最後に信じてくれた、誰かを救うための音楽。
それを、今度は自分が背負っていく番だと、ようやくわかった。
――後日談(藍の視点)
藍はある日、机の中に封筒が届いているのを見つけた。差出人不明。
中には、ボイスメモと手紙が入っていた。
手紙には一言だけ――
「Reluは、俺の相棒だった。だから俺は、この先も、あいつのリリックを抱えて生きていく」
藍はイヤホンを差し、再生ボタンを押す。
その瞬間、くにの声が流れた。
Reluへの祈りと後悔、そして、これからの未来が――
くにの声で、くにのリズムで、確かに刻まれていた。
藍は静かに笑った。
「……Relu、お前の音、ちゃんと届いてるよ」