番外編
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ゆうの場合:「ゆさんは泣かない、はずだった」
「……Reluの曲、こわいくらい優しかった」
誰もいない教室。ひとり机に突っ伏して、ゆうは鼻をすすった。
「やだなぁ……ゆさん、泣かないって決めてたのに」
スマホから流れるReluの声は、どこまでも真っ直ぐだった。
傷ついたまま、誰かのために祈り続けるような声だった。
「……ゆさん、わかってたのかもしれない。Reluがほんとはすごく、泣き虫だったって」
ふと、手帳を開くと、過去にReluが書いた歌詞の一節があった。
『誰にも言えなかった寂しさを、
誰かに届くように歌っていた。』
「……ゆさん、今度はReluの代わりに、歌うから。だから、安心して、夢の中でいっぱい叫んでいいんだよ」
そう言って、ゆうはそっと目を閉じた。
夜の校舎に、祈りのような鼻歌が、やさしく響いた。
くにの場合:「俺な、あの時、逃げたんだ」
「Reluのやつ、すげーな……マジでさぁ……ズルい」
くには河原のベンチに座って、何度も『Prayers』を繰り返し再生していた。
最初は耳を塞ぎたかった。自分がReluにしてしまったことを、思い出すから。
「俺、あのとき見て見ぬふりした。笑ってた。Reluを“敵”にして、なんか自分が正しい気になってた」
ポケットの中の、折れたキーホルダー。
それは昔、Reluとおそろいで持ってたもの。
「ごめんな。……でも、今度こそ、俺は立ち向かう。お前の代わりになんて無理だけど……せめて、胸張って会えるくらいの“くに”になりたい」
彼は夜空に向かって、音もなく頭を下げた。
「……ありがとう。生きてくれてた時も、死んだ後も、俺に本気でぶつかってくれて」
その涙は、誰も見ていなかった。
—
こったろの場合:「お前が俺に教えてくれたこと」
自宅の防音室。
こったろはピアノの前に座っていた。
Reluの『Prayers』にインスパイアされ、自分でも曲を書き始めていた。
「Relu、俺、ずっと“音楽って楽しい”だけでやってたんだ。でも、お前が消えて……その意味、ちょっとわかった気がする」
彼の前に置かれたスコアブックには、まだ未完成の旋律。
「……音楽で、誰かを守るなんて、簡単じゃねぇ。けどさ、それでもやりたいと思えるようになったのは、お前のせいだよ」
そして、そっと弾いた一音。
それは、Reluの『Prayers』と混ざるように、静かに空間に溶けていった。
—
Coe.の場合:「僕のイチゴは、もう甘くない」
夜のキッチン。
Coe.は無言でイチゴを洗っていた。
Reluの声が流れる部屋で、ただ、洗って、切って、並べる。
それが、彼にできる“供養”だった。
「ねぇRelu、僕、すごく悔しいよ。あんなに近くにいたのに……全然気づけなかった」
涙はもう出ない。ただ、心が空っぽになっていた。
「君が残した“祈り”、ちゃんと受け取ったよ。だから……僕も、誰かのために歌うよ。君みたいに、強くなれないかもしれないけど」
イチゴの皿を持って、ベランダに出た。
夜風が吹いて、星が瞬いた。
「祈りって、君の代わりに、僕らが“生きる”ってことなんだね」
—
そして、それぞれの夜が明けた。
誰かが祈ってくれたように。
今度は、自分たちが祈る番だ。
その先にあるのが、希望か、痛みか、答えはわからない。
けれど彼らは、Reluの“声”に導かれて、一歩、また一歩、前に進み始めていた。
「……Reluの曲、こわいくらい優しかった」
誰もいない教室。ひとり机に突っ伏して、ゆうは鼻をすすった。
「やだなぁ……ゆさん、泣かないって決めてたのに」
スマホから流れるReluの声は、どこまでも真っ直ぐだった。
傷ついたまま、誰かのために祈り続けるような声だった。
「……ゆさん、わかってたのかもしれない。Reluがほんとはすごく、泣き虫だったって」
ふと、手帳を開くと、過去にReluが書いた歌詞の一節があった。
『誰にも言えなかった寂しさを、
誰かに届くように歌っていた。』
「……ゆさん、今度はReluの代わりに、歌うから。だから、安心して、夢の中でいっぱい叫んでいいんだよ」
そう言って、ゆうはそっと目を閉じた。
夜の校舎に、祈りのような鼻歌が、やさしく響いた。
くにの場合:「俺な、あの時、逃げたんだ」
「Reluのやつ、すげーな……マジでさぁ……ズルい」
くには河原のベンチに座って、何度も『Prayers』を繰り返し再生していた。
最初は耳を塞ぎたかった。自分がReluにしてしまったことを、思い出すから。
「俺、あのとき見て見ぬふりした。笑ってた。Reluを“敵”にして、なんか自分が正しい気になってた」
ポケットの中の、折れたキーホルダー。
それは昔、Reluとおそろいで持ってたもの。
「ごめんな。……でも、今度こそ、俺は立ち向かう。お前の代わりになんて無理だけど……せめて、胸張って会えるくらいの“くに”になりたい」
彼は夜空に向かって、音もなく頭を下げた。
「……ありがとう。生きてくれてた時も、死んだ後も、俺に本気でぶつかってくれて」
その涙は、誰も見ていなかった。
—
こったろの場合:「お前が俺に教えてくれたこと」
自宅の防音室。
こったろはピアノの前に座っていた。
Reluの『Prayers』にインスパイアされ、自分でも曲を書き始めていた。
「Relu、俺、ずっと“音楽って楽しい”だけでやってたんだ。でも、お前が消えて……その意味、ちょっとわかった気がする」
彼の前に置かれたスコアブックには、まだ未完成の旋律。
「……音楽で、誰かを守るなんて、簡単じゃねぇ。けどさ、それでもやりたいと思えるようになったのは、お前のせいだよ」
そして、そっと弾いた一音。
それは、Reluの『Prayers』と混ざるように、静かに空間に溶けていった。
—
Coe.の場合:「僕のイチゴは、もう甘くない」
夜のキッチン。
Coe.は無言でイチゴを洗っていた。
Reluの声が流れる部屋で、ただ、洗って、切って、並べる。
それが、彼にできる“供養”だった。
「ねぇRelu、僕、すごく悔しいよ。あんなに近くにいたのに……全然気づけなかった」
涙はもう出ない。ただ、心が空っぽになっていた。
「君が残した“祈り”、ちゃんと受け取ったよ。だから……僕も、誰かのために歌うよ。君みたいに、強くなれないかもしれないけど」
イチゴの皿を持って、ベランダに出た。
夜風が吹いて、星が瞬いた。
「祈りって、君の代わりに、僕らが“生きる”ってことなんだね」
—
そして、それぞれの夜が明けた。
誰かが祈ってくれたように。
今度は、自分たちが祈る番だ。
その先にあるのが、希望か、痛みか、答えはわからない。
けれど彼らは、Reluの“声”に導かれて、一歩、また一歩、前に進み始めていた。