病みクラ すたぽら
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──あの日、すたぽらの五人と藍は、再び一つの場所に集まっていた。
Reluの部屋ではなく、事務所のスタジオ。かつて多くの楽曲が生まれ、笑い声と熱意で満ちていた場所だ。
だがその空間は今、沈黙と覚悟に包まれていた。
「……じゃあ、最後の曲、作るんやな」
Reluが口を開く。
「うん。俺たち、全部歌にする。お前が背負ったものも、俺たちが見てきたことも、今この瞬間も」
こったろがそう言いながら、ギターを抱えた。
Coe.がパソコンの前に座り、DAWソフトを開く。
「君の音がなきゃ、完成しない。Reluさん、お願い」
Reluはしばし黙っていたが、やがてスタジオの隅に置かれた椅子に腰を下ろし、ゆっくりとキーボードに手を置いた。
「……わかった。でも、これが最後や」
「最後にするかどうかは、俺たちが決めることだろ」
くにがそう返して、笑った。
数時間後、スタジオには新たな旋律が響いていた。
言葉にできなかった怒り、悲しみ、諦め、希望。
Reluが撒いた火種を、彼ら自身の手で燃やし尽くすかのように。
そして、夜が更けたころ──。
「……タイトル、どうする?」
ゆうがマイクの前で尋ねた。
Reluは一度目を閉じ、静かに答えた。
「『BAN』。全部、入れたる」
誰もが頷いた。
それは復讐でも、赦しでもなかった。
ただ一つ、心からの叫びだった。
──投稿予定日、決定。
『BAN』、公開は明日。
全ての過去を、明日へぶつける。
Reluの部屋ではなく、事務所のスタジオ。かつて多くの楽曲が生まれ、笑い声と熱意で満ちていた場所だ。
だがその空間は今、沈黙と覚悟に包まれていた。
「……じゃあ、最後の曲、作るんやな」
Reluが口を開く。
「うん。俺たち、全部歌にする。お前が背負ったものも、俺たちが見てきたことも、今この瞬間も」
こったろがそう言いながら、ギターを抱えた。
Coe.がパソコンの前に座り、DAWソフトを開く。
「君の音がなきゃ、完成しない。Reluさん、お願い」
Reluはしばし黙っていたが、やがてスタジオの隅に置かれた椅子に腰を下ろし、ゆっくりとキーボードに手を置いた。
「……わかった。でも、これが最後や」
「最後にするかどうかは、俺たちが決めることだろ」
くにがそう返して、笑った。
数時間後、スタジオには新たな旋律が響いていた。
言葉にできなかった怒り、悲しみ、諦め、希望。
Reluが撒いた火種を、彼ら自身の手で燃やし尽くすかのように。
そして、夜が更けたころ──。
「……タイトル、どうする?」
ゆうがマイクの前で尋ねた。
Reluは一度目を閉じ、静かに答えた。
「『BAN』。全部、入れたる」
誰もが頷いた。
それは復讐でも、赦しでもなかった。
ただ一つ、心からの叫びだった。
──投稿予定日、決定。
『BAN』、公開は明日。
全ての過去を、明日へぶつける。