病みクラ すたぽら
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Reluが藍に救い出されてから、三日が経った。二人は再び北海道の家に戻っていた。
Reluはほとんど喋らなかった。食事も最低限しか口にせず、目を合わせることもない。だが、逃げ出そうとはしなかった。
その沈黙が、かえって藍を安心させた。まだReluの心が完全に壊れていない証だから。
「……音楽、やめるのか?」
ある夜、藍が小さく尋ねた。リビングのソファで毛布に包まっているReluに、静かに声をかける。
「やめた方がええやろ。みんなの邪魔になるだけや」
「邪魔になんてなってない。君の音楽があったから、救われた人もいる」
Reluは俯いたまま、かすかに笑った。
「その人らには、悪いことしたな」
藍はそっと彼の隣に座る。
「生きていてくれるだけで、充分だって言う人もいるんじゃないかな」
Reluは黙っていた。けれど、少しだけ顔をこちらに向けた。ほんの少しだけ。
***
その頃、Coe.たちは、Reluを探し続けていた。都内のホテル、昔通ったスタジオ、関係者のもと……手がかりは尽きていた。
「おい、もしかしてRelu、本当にに俺らにもう会わんないつもりなんじゃない……?」
くにの言葉に、こったろが首を振る。
「でもさ、Reluが何も言わずに去るわけない。そう思いたい」
「僕、信じてるよ」
ぽつりと、Coe.が呟いた。
「Reluは……弱いとこあるけどさ、誰よりも僕らのこと、大事に思ってる。だからこそ、こんな風に全部背負おうとするんだよ」
「なら、俺たちがその背負ってるもん、分けてもらわなきゃな」
ゆうがぼそりと、けれど力強く言った。
***
その日の夜。
Reluは部屋で一人、ギターを抱えていた。藍が寝静まったあと、誰にも聞かれないように。
音は、まだ鳴った。指が覚えている。
"B♭m7-D♭-G♭-E♭m7"
静かなコード進行。浮かび上がるのは、すたぽらと過ごした日々。何百回もリハーサルを重ね、夜を明かし、叫び合ったあの時間。
(俺の全部は、あそこに置いてきた)
涙が頬を伝う。止まらなかった。
音が鳴るたび、壊れていくはずの自分が、少しずつ"戻って"くるのがわかった。
ギターを抱えて、Reluは泣きながら、初めてのメロディを紡いだ。
それは、誰にも届かない。けれど確かに、彼の中で"生きること"を始めた音だった。
Reluはほとんど喋らなかった。食事も最低限しか口にせず、目を合わせることもない。だが、逃げ出そうとはしなかった。
その沈黙が、かえって藍を安心させた。まだReluの心が完全に壊れていない証だから。
「……音楽、やめるのか?」
ある夜、藍が小さく尋ねた。リビングのソファで毛布に包まっているReluに、静かに声をかける。
「やめた方がええやろ。みんなの邪魔になるだけや」
「邪魔になんてなってない。君の音楽があったから、救われた人もいる」
Reluは俯いたまま、かすかに笑った。
「その人らには、悪いことしたな」
藍はそっと彼の隣に座る。
「生きていてくれるだけで、充分だって言う人もいるんじゃないかな」
Reluは黙っていた。けれど、少しだけ顔をこちらに向けた。ほんの少しだけ。
***
その頃、Coe.たちは、Reluを探し続けていた。都内のホテル、昔通ったスタジオ、関係者のもと……手がかりは尽きていた。
「おい、もしかしてRelu、本当にに俺らにもう会わんないつもりなんじゃない……?」
くにの言葉に、こったろが首を振る。
「でもさ、Reluが何も言わずに去るわけない。そう思いたい」
「僕、信じてるよ」
ぽつりと、Coe.が呟いた。
「Reluは……弱いとこあるけどさ、誰よりも僕らのこと、大事に思ってる。だからこそ、こんな風に全部背負おうとするんだよ」
「なら、俺たちがその背負ってるもん、分けてもらわなきゃな」
ゆうがぼそりと、けれど力強く言った。
***
その日の夜。
Reluは部屋で一人、ギターを抱えていた。藍が寝静まったあと、誰にも聞かれないように。
音は、まだ鳴った。指が覚えている。
"B♭m7-D♭-G♭-E♭m7"
静かなコード進行。浮かび上がるのは、すたぽらと過ごした日々。何百回もリハーサルを重ね、夜を明かし、叫び合ったあの時間。
(俺の全部は、あそこに置いてきた)
涙が頬を伝う。止まらなかった。
音が鳴るたび、壊れていくはずの自分が、少しずつ"戻って"くるのがわかった。
ギターを抱えて、Reluは泣きながら、初めてのメロディを紡いだ。
それは、誰にも届かない。けれど確かに、彼の中で"生きること"を始めた音だった。