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冷たい夜風が、春の終わりを運んでくる。
窓辺に吊るされた風鈴が、ちりん……と小さく鳴いた。
「……あいつ、今もどこかで曲作ってると思うんだ」
Coe.のその言葉に、部屋にいた全員が静かに頷いた。
「自分勝手に姿を消して、平気な顔してるとは思えない。だってReluさんは、優しいから」
「だから余計に怖いよな……。あいつが無理してる気がして」
こったろの声も、少し震えていた。
「でも、なんで俺たちには何も言わなかったんだよ……!俺たち、あいつにそんなこと言わせるくらい、頼りなかったのかよ!」
そう叫んだのは、くにだった。
「……違う。違うよ、くにお」
ゆうが、静かに首を振る。
「Reluくんは、全部を背負ってたんだよ。ゆさんたちに言えないくらい、重い何かを……」
重い沈黙が落ちる。
「……じゃあ、見つけよう。もう一度、俺たちの声を届けよう」
Coe.の声は、震えていても確かだった。
「Reluさんが、全部から逃げたいほど辛かったなら、今度は僕たちがReluさんを“見つけ出す理由”にならなきゃ……」
こったろがPCを開き、くにが携帯を握りしめる。ゆうはいつものようにふわっとしていたが、その瞳だけは、真剣だった。
***
「なあ、藍。俺さ……ほんまはな、ずっと怖かったんよ」
Reluは、PCの前で止まった手をゆっくりと握りしめながら言った。
「自分のことが好きやなかった。才能言われても、ほんまにそんなんあんのか不安やったし、みんなに置いてかれんのも……死ぬより怖かった」
藍は、横で静かに座っていた。
「今もそう思ってるの?」
Reluは、ほんの一瞬だけ笑って、
「ちゃうな。今は、置いてかれるのが怖いんやない。置いていくのが怖いんや」
「……」
「だから俺、あいつらに嫌われようとした。嫌われたら、俺が消えても泣かへん思った」
「それでも、君のことを嫌いになる人なんていないよ」
「なぁ、藍……それでも、俺、間違ってたんかな」
藍は、PCに映る波形データを見つめながら、そっと言った。
「君の“灯火”が、まだ誰かの心を照らすなら……それはきっと、間違いじゃないよ」
「……そっか」
「曲ができたら、聴かせて?」
「……藍になら、ええよ」
***
その夜、こったろの元に一本の電話が入る。
「もしもし、こったろさん……Reluくんのこと、聞いたかもしれません」
それは、Reluとかつて関わりのあったクリエイターの一人からだった。
「名前出していいかわからないんですけど、2週間ほど前に“藍”って名乗る男性と一緒にレコーディングスタジオに来ていて……」
こったろの手が、震えた。
「藍……?それって、Reluが言ってた――」
「たぶん、あれが最後になるかもしれないって言ってました。……Reluくん、ほんとに大丈夫なんでしょうか……?」
通話を終えたこったろは、深夜にも関わらずすぐにくにへ電話した。
「手がかり、出た」
その言葉に、部屋の空気が一気に張り詰める。
「Reluは、“藍”って人と一緒にいた。音楽は、まだ諦めてないみたいだ」
「よっしゃ……!それなら、まだ間に合う」
「行こう。絶対に見つける。Reluに、全部ぶつける。何度でも」
今、彼らの“声”が再び響き始める。
それは、かつての残響を辿る旅。
そして、再びReluの心へと届くまでの物語。
窓辺に吊るされた風鈴が、ちりん……と小さく鳴いた。
「……あいつ、今もどこかで曲作ってると思うんだ」
Coe.のその言葉に、部屋にいた全員が静かに頷いた。
「自分勝手に姿を消して、平気な顔してるとは思えない。だってReluさんは、優しいから」
「だから余計に怖いよな……。あいつが無理してる気がして」
こったろの声も、少し震えていた。
「でも、なんで俺たちには何も言わなかったんだよ……!俺たち、あいつにそんなこと言わせるくらい、頼りなかったのかよ!」
そう叫んだのは、くにだった。
「……違う。違うよ、くにお」
ゆうが、静かに首を振る。
「Reluくんは、全部を背負ってたんだよ。ゆさんたちに言えないくらい、重い何かを……」
重い沈黙が落ちる。
「……じゃあ、見つけよう。もう一度、俺たちの声を届けよう」
Coe.の声は、震えていても確かだった。
「Reluさんが、全部から逃げたいほど辛かったなら、今度は僕たちがReluさんを“見つけ出す理由”にならなきゃ……」
こったろがPCを開き、くにが携帯を握りしめる。ゆうはいつものようにふわっとしていたが、その瞳だけは、真剣だった。
***
「なあ、藍。俺さ……ほんまはな、ずっと怖かったんよ」
Reluは、PCの前で止まった手をゆっくりと握りしめながら言った。
「自分のことが好きやなかった。才能言われても、ほんまにそんなんあんのか不安やったし、みんなに置いてかれんのも……死ぬより怖かった」
藍は、横で静かに座っていた。
「今もそう思ってるの?」
Reluは、ほんの一瞬だけ笑って、
「ちゃうな。今は、置いてかれるのが怖いんやない。置いていくのが怖いんや」
「……」
「だから俺、あいつらに嫌われようとした。嫌われたら、俺が消えても泣かへん思った」
「それでも、君のことを嫌いになる人なんていないよ」
「なぁ、藍……それでも、俺、間違ってたんかな」
藍は、PCに映る波形データを見つめながら、そっと言った。
「君の“灯火”が、まだ誰かの心を照らすなら……それはきっと、間違いじゃないよ」
「……そっか」
「曲ができたら、聴かせて?」
「……藍になら、ええよ」
***
その夜、こったろの元に一本の電話が入る。
「もしもし、こったろさん……Reluくんのこと、聞いたかもしれません」
それは、Reluとかつて関わりのあったクリエイターの一人からだった。
「名前出していいかわからないんですけど、2週間ほど前に“藍”って名乗る男性と一緒にレコーディングスタジオに来ていて……」
こったろの手が、震えた。
「藍……?それって、Reluが言ってた――」
「たぶん、あれが最後になるかもしれないって言ってました。……Reluくん、ほんとに大丈夫なんでしょうか……?」
通話を終えたこったろは、深夜にも関わらずすぐにくにへ電話した。
「手がかり、出た」
その言葉に、部屋の空気が一気に張り詰める。
「Reluは、“藍”って人と一緒にいた。音楽は、まだ諦めてないみたいだ」
「よっしゃ……!それなら、まだ間に合う」
「行こう。絶対に見つける。Reluに、全部ぶつける。何度でも」
今、彼らの“声”が再び響き始める。
それは、かつての残響を辿る旅。
そして、再びReluの心へと届くまでの物語。
