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数日後。Reluの遺品が、藍の家から届いた。
中には、ノート数冊と、彼がいつも使っていた作曲用のノートパソコン。
そして――手書きの手紙が、ひとつ。
「……Reluから、俺たち宛だ」
こったろが封筒をそっと開けると、中から一枚の紙が現れた。
淡い筆跡で、そこには短いメッセージが綴られていた。
ーーーーーーーー
『すたぽら』のメンバーへ
先に行くことを許してください。
最後まで、伝えることが怖かった。
でも、みんなが笑ってる顔が大好きでした。
この手紙を見たとき、俺はもういないと思います。
だから、いまだけは素直になります。
音楽をありがとう。
君たちがいたから、俺は幸せでした。
ほな、またな。
―Relu
ーーーーーーーー
「……ずるいな、ほんとに」
くにがぽつりと呟いた。
「最後まで自分勝手だよな、アイツ。全部抱えて、一人で完結させて……でも、こんなん読んだらさ、怒る気も起きねぇよ」
「うん……」
ゆうはしゃくり上げながら、ノートを見つめていた。
そこには、Reluが綴ってきた未公開の歌詞が数ページにわたって残されていた。
ーーーーーーーー
「このノートパソコン、立ち上がるかな……?」
Coe.がそっと電源を入れると、デスクトップに「Final Song」と名づけられたフォルダが現れた。
開くと、複数の楽曲ファイルと、音声メモが一つ。
再生ボタンを押すと、懐かしい声が流れた。
「……この曲は、“終わりじゃない”って伝えるための曲です」
「俺がいなくなったあとも、歌ってほしい。……なぁ、お願いやから、笑って歌ってな」
「『すたぽら』が、俺の全部やった。ほんま、ありがとう」
スタジオの空気が止まる。
誰もが息を呑み、画面を見つめたまま動けなかった。
「これ……」
「うん。Reluの、最後の曲なんだね」
こったろがマイクを手に取る。
「歌おう。Reluが遺してくれた、この音に、俺たちの声を重ねよう」
ーーーーーーーー
曲名は《透明空》。
Reluが病室の窓から見た空の記憶を、そのまま音にしたような、優しくて切ない曲だった。
Coe.がリードを担当し、ゆうがサビを包み込むように重ねる。
「Reluが言ってた。“ゆうの声は、祈りみたいだ”って」
「……ゆさん、祈るように、歌うよ」
くにのラップは、Reluとの日々を綴ったような直球だった。
こったろがそれを支えるように、包み込むハーモニーを添えていく。
「Relu、俺ら、ちゃんと前を向いてるよ」
すべてのパートが重なった瞬間、空気が変わった。
まるで、Reluがそこにいたかのように、音が、息を吹き返した。
藍は黙って、その様子を見つめていた。
胸の奥で何かが、静かに満ちていくのを感じながら。
ーーーーーーーー
楽曲《透明空》は、配信とともに、瞬く間に拡散された。
Reluのメッセージに、世界中のファンが涙し、支え合いながらそれぞれの「さよなら」と向き合った。
そして、「Relu Memorial Live」が発表される。
それは、“彼が生きた証”を音楽で綴る一夜限りのライブだった。
「俺ら……ちゃんと、前に進めてるかな」
くにの問いに、Coe.が微笑む。
「僕はそう思う。だってReluさんの音は、今も僕たちの中心にあるから」
ゆうが優しく続ける。
「Reluは、ゆさんたちの音のなかに、生きてる」
こったろが最後に、深くうなずいた。
「行こう。新しい『すたぽら』を見せに」
藍は、そんな彼らの背中を見送りながら、静かに呟いた。
「……Relu、見てるか。お前が遺したものは、ちゃんと届いたぞ」
空は透き通るように晴れていた。
中には、ノート数冊と、彼がいつも使っていた作曲用のノートパソコン。
そして――手書きの手紙が、ひとつ。
「……Reluから、俺たち宛だ」
こったろが封筒をそっと開けると、中から一枚の紙が現れた。
淡い筆跡で、そこには短いメッセージが綴られていた。
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『すたぽら』のメンバーへ
先に行くことを許してください。
最後まで、伝えることが怖かった。
でも、みんなが笑ってる顔が大好きでした。
この手紙を見たとき、俺はもういないと思います。
だから、いまだけは素直になります。
音楽をありがとう。
君たちがいたから、俺は幸せでした。
ほな、またな。
―Relu
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「……ずるいな、ほんとに」
くにがぽつりと呟いた。
「最後まで自分勝手だよな、アイツ。全部抱えて、一人で完結させて……でも、こんなん読んだらさ、怒る気も起きねぇよ」
「うん……」
ゆうはしゃくり上げながら、ノートを見つめていた。
そこには、Reluが綴ってきた未公開の歌詞が数ページにわたって残されていた。
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「このノートパソコン、立ち上がるかな……?」
Coe.がそっと電源を入れると、デスクトップに「Final Song」と名づけられたフォルダが現れた。
開くと、複数の楽曲ファイルと、音声メモが一つ。
再生ボタンを押すと、懐かしい声が流れた。
「……この曲は、“終わりじゃない”って伝えるための曲です」
「俺がいなくなったあとも、歌ってほしい。……なぁ、お願いやから、笑って歌ってな」
「『すたぽら』が、俺の全部やった。ほんま、ありがとう」
スタジオの空気が止まる。
誰もが息を呑み、画面を見つめたまま動けなかった。
「これ……」
「うん。Reluの、最後の曲なんだね」
こったろがマイクを手に取る。
「歌おう。Reluが遺してくれた、この音に、俺たちの声を重ねよう」
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曲名は《透明空》。
Reluが病室の窓から見た空の記憶を、そのまま音にしたような、優しくて切ない曲だった。
Coe.がリードを担当し、ゆうがサビを包み込むように重ねる。
「Reluが言ってた。“ゆうの声は、祈りみたいだ”って」
「……ゆさん、祈るように、歌うよ」
くにのラップは、Reluとの日々を綴ったような直球だった。
こったろがそれを支えるように、包み込むハーモニーを添えていく。
「Relu、俺ら、ちゃんと前を向いてるよ」
すべてのパートが重なった瞬間、空気が変わった。
まるで、Reluがそこにいたかのように、音が、息を吹き返した。
藍は黙って、その様子を見つめていた。
胸の奥で何かが、静かに満ちていくのを感じながら。
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楽曲《透明空》は、配信とともに、瞬く間に拡散された。
Reluのメッセージに、世界中のファンが涙し、支え合いながらそれぞれの「さよなら」と向き合った。
そして、「Relu Memorial Live」が発表される。
それは、“彼が生きた証”を音楽で綴る一夜限りのライブだった。
「俺ら……ちゃんと、前に進めてるかな」
くにの問いに、Coe.が微笑む。
「僕はそう思う。だってReluさんの音は、今も僕たちの中心にあるから」
ゆうが優しく続ける。
「Reluは、ゆさんたちの音のなかに、生きてる」
こったろが最後に、深くうなずいた。
「行こう。新しい『すたぽら』を見せに」
藍は、そんな彼らの背中を見送りながら、静かに呟いた。
「……Relu、見てるか。お前が遺したものは、ちゃんと届いたぞ」
空は透き通るように晴れていた。
