朱闇団との戦いから数日が経った。東京の空は、まるで何事もなかったかのように青く澄んでいる。

だが、美星華の仲間たちは、それぞれが深い余韻と疲れを抱えていた。

「……終わったな」
藍が言った。

「やっと、だな」Reluが煙草に火をつけ、空に向かってふぅと吐き出す。

「藍、今どんな気持ち？」ゆうが優しく尋ねる。

「重かったな。でも、今は……軽い。たぶん、初めてちゃんと“信じて”戦えた気がする」

「それ、めっちゃ成長してんじゃん」くにが笑う。

「俺たち、すごいよな。日本一って言っても、もう誰も笑わねえだろ」こったろが腕を組んだ。

「うん。ここまで来られたの、みんなのおかげだよ」Coe.がイチゴキャンディを口に含みながら微笑む。

美星華は静かに、しかし確実に絆を深めていた。

その夜、久々にメンバー全員で東京の夜景が見渡せる丘に集まった。

「なあ、これからどうする？」
Reluが口を開く。

「美星華はまだ、終わってねぇよな？」くにが問う。

藍は一歩、皆の前に出て言った。

「ここで終わるつもりはない。けど……これから先は、もっと多くを背負うことになる」

「それでもいい」こったろが静かに言う。「俺たちが選んだ道だ」

「俺も」
「もちろん」
「一緒に走りたい」

それぞれの声が重なった。

「じゃあ、行こう。美星華の、新しい物語へ」
藍の声に、全員が頷いた。