平凡な会社員の友聖の前に、ある晚探偵を名乗る男佐々木が現れる。
護衛だと言いながら強引に口説いてくる彼に友聖も次第に惹かれていくが、果たして彼の目的は？

カシンは特別な位の医師でありながら、失恋で引き籠もり、力を弱らせていた。
そんなカシンに国王の息子を救ってほしいという依頼がやってくる。
しばらく城に滞在することになったカシンは、そこで元第一王子で王位を継がなかったザンヤと出会い──。

富田は職場の弁護士事務所のボス大岡が好き。
だが彼からデートのセッティングを頼まれて脈なしを自覚しているから、現状維持を願っている。
そんな平和な職場に厄介なバイトがやってきて……。

貢本は兄の有村の会社で働いている。
密かに憧れている有村には恋人がいるが、貢本にも知哉という恋人がいるから不満はない。
だが有村は何故か知哉を嫌っていて──。

慈は噺家の新太が好き。
彼のために看護師の資格を取って公私共にサポートしている。
内科医で大家の快人に不毛な追っかけはやめろと言われるが、新太を想う気持ちは止められない。
だが次第にいつまでも進展しない関係に悩むようになる。
そんな頃快人に告白されて──。

『カタクリ色の恋噺』の続き。
新太を護るために仕事に忙殺された慈は、体調を崩して大里総合病院に向かうことになる。そこで一年前苦い別れ方をした快人と再会して──。

弁護士の資格を持つ探偵宇美原は、あくどい仕事をして大金を得て暮らしていた。
そんな宇美原の前に、邪気の欠片もない会社員涼本が現れる。
俗世を教えて遊んでやるつもりで近づくが、宇美原の方が彼の魅力に嵌っていき……。

恋人の自殺でメンタルを壊し、社員からバイトに降格して働く七輝の前に、上司の嵯峨が異動してくる。
怪我が原因で夢を一つ諦めた過去を持ちながら、今を精一杯生きる彼の姿に七輝は惹かれていく。
彼の気持ちを受け入れて、新しい恋に進もうとする。
けれど元恋人の死にはとんでもない事実が隠されていて──。