恋愛メンタルマネジメント
「旅行の件はごめんね。立成くんがコールのスタッフを操っているのを確かめたかったんだけど、快を騙すみたいになって」
彼の部屋のソファーに落ち着いたところで詫びられた。色々なことがありすぎて理解が追いつかない恩田を、王子が連れ帰ってくれたのだ。
「彼が快のデスク周りをうろつくようになって、そのことでバタバタして上手くフォローもできなくて」
おかしなことをしていないか確かめるために監視カメラの録画をチェックしたり、熊田と相談して、どちらかが彼の動きを見張ることにしていたという。
「シス管さんにも手伝ってもらって快のパソコンはチェックしたけど、彼が業務データを弄った形跡はなかったみたい。万が一でも、彼のせいで快の仕事がダメになるなんてことは避けたかったからね。でも言えば彼に無罪の俺を探っていたと反撃を受けそうで秘密だったんだ」
「なるほど」
忙しいというのは本当で、通常業務の他に恩田のために動いてくれていたのだ。心変わりを疑っていじけていた自分が申し訳ない。
「不安にさせてごめん。もっと完璧に護りたかったけど、僕の力不足」
「いえ、そんな」
頭を下げられて慌てる。とにかく嫌われてはいなかった。だが一応聞いておきたいことがある。
「俺は恋人のままでいいんでしょうか」
「当たり前でしょう」
不服そうに眉を上げられた。王子にそんな顔は珍しい。だがついでだから聞いてしまおう。
「立成さんの話をそのまま信じてはいませんが、この際だから聞きます」
「何?」
「俺に夜のテクニックがなくて、つまらないから別れたいと思っているというのは全くの嘘ということでいいでしょうか」
「全く、そんなデタラメまで言ったの、彼は」
彼が額に拳を当てて唸る。だがすぐに顔を上げた。と思ったらそのままソファーに押し倒された。
「品のない嘘は嫌い」
「……すみません」
「うん。騙される快も悪いけど、ちゃんと実感させてあげられなかった僕も悪いから許してあげる」
「では、離していただけるとありがたいというか」
「まぁ、遠慮せずに」
いつもの王子スマイルに妖しげなものが混じる。そのままキスが降りてきて降参する羽目になった。
「快」
時々名前を口にしながら互いの唇を感じ合う。そうしていれば身体も昂っていく。
「ベッドに行こう。証明してあげるから」
「証明ってなんの……わ!」
王子が恩田を軽々と抱き上げて、そのまま寝室に運ばれていった。ベッドに降ろされて、真上からそれは綺麗に微笑まれる。
「僕がどれだけ快の姿に興奮するか教えてあげるよ」
「え? えっと」
「大丈夫。僕に任せていればいいから。快は僕の興奮した顔でも見ていて」
それは顔に自信がある者の台詞だと思う暇もなく、衣服を取られて肌を晒してしまった。素肌を撫でられながら耳や首元にキスされるだけで身体は熱を上げる。指先で恩田の状態を知って気をよくしたように、彼も衣服を取り去ってしまう。
「極上に気持ちよくしてあげる。快は素質があるからもうすぐだと思うんだ」
よく分からないことを言ったかと思うと、彼がローションとフィンドルを取り出した。すらりとした指に嵌めれば全く卑猥に見えないものを使って、彼はどこまでも卑猥に恩田の中に侵入してくる。
「う……っ」
「辛い?」
「いえ。辛くはなくて」
「じゃあ、気持ちいい?」
聞かれて、自分の身体がよく分からなかった。相変わらず、彼の指は恩田の感じる部分を中から的確に責めてくる。全身が熱を孕んで昂っているのに、欲のまま放ちたいのとはまた別の感覚に襲われる。
「冥賀さん、俺も……」
奇人に言われたことを気にしている訳ではないが、奉仕され通しは申し訳なくて手を伸ばす。軽く握り込むようにして擦り上げれば、彼が低く呻き声を上げる。
「すみません。痛かったですか?」
やんわりと手を外されて焦った。
「ううん」
だが王子は苦笑して恩田に抱きついてくる。しつこく責められていた後ろから指先が離れて、寂しがるようにそこがヒクヒクと震えている。
「快のその、手慣れた感じじゃない愛撫に堪らなく興奮する。興奮しすぎて、欲のまま責め立てたくなってしまう」
彼の部屋のソファーに落ち着いたところで詫びられた。色々なことがありすぎて理解が追いつかない恩田を、王子が連れ帰ってくれたのだ。
「彼が快のデスク周りをうろつくようになって、そのことでバタバタして上手くフォローもできなくて」
おかしなことをしていないか確かめるために監視カメラの録画をチェックしたり、熊田と相談して、どちらかが彼の動きを見張ることにしていたという。
「シス管さんにも手伝ってもらって快のパソコンはチェックしたけど、彼が業務データを弄った形跡はなかったみたい。万が一でも、彼のせいで快の仕事がダメになるなんてことは避けたかったからね。でも言えば彼に無罪の俺を探っていたと反撃を受けそうで秘密だったんだ」
「なるほど」
忙しいというのは本当で、通常業務の他に恩田のために動いてくれていたのだ。心変わりを疑っていじけていた自分が申し訳ない。
「不安にさせてごめん。もっと完璧に護りたかったけど、僕の力不足」
「いえ、そんな」
頭を下げられて慌てる。とにかく嫌われてはいなかった。だが一応聞いておきたいことがある。
「俺は恋人のままでいいんでしょうか」
「当たり前でしょう」
不服そうに眉を上げられた。王子にそんな顔は珍しい。だがついでだから聞いてしまおう。
「立成さんの話をそのまま信じてはいませんが、この際だから聞きます」
「何?」
「俺に夜のテクニックがなくて、つまらないから別れたいと思っているというのは全くの嘘ということでいいでしょうか」
「全く、そんなデタラメまで言ったの、彼は」
彼が額に拳を当てて唸る。だがすぐに顔を上げた。と思ったらそのままソファーに押し倒された。
「品のない嘘は嫌い」
「……すみません」
「うん。騙される快も悪いけど、ちゃんと実感させてあげられなかった僕も悪いから許してあげる」
「では、離していただけるとありがたいというか」
「まぁ、遠慮せずに」
いつもの王子スマイルに妖しげなものが混じる。そのままキスが降りてきて降参する羽目になった。
「快」
時々名前を口にしながら互いの唇を感じ合う。そうしていれば身体も昂っていく。
「ベッドに行こう。証明してあげるから」
「証明ってなんの……わ!」
王子が恩田を軽々と抱き上げて、そのまま寝室に運ばれていった。ベッドに降ろされて、真上からそれは綺麗に微笑まれる。
「僕がどれだけ快の姿に興奮するか教えてあげるよ」
「え? えっと」
「大丈夫。僕に任せていればいいから。快は僕の興奮した顔でも見ていて」
それは顔に自信がある者の台詞だと思う暇もなく、衣服を取られて肌を晒してしまった。素肌を撫でられながら耳や首元にキスされるだけで身体は熱を上げる。指先で恩田の状態を知って気をよくしたように、彼も衣服を取り去ってしまう。
「極上に気持ちよくしてあげる。快は素質があるからもうすぐだと思うんだ」
よく分からないことを言ったかと思うと、彼がローションとフィンドルを取り出した。すらりとした指に嵌めれば全く卑猥に見えないものを使って、彼はどこまでも卑猥に恩田の中に侵入してくる。
「う……っ」
「辛い?」
「いえ。辛くはなくて」
「じゃあ、気持ちいい?」
聞かれて、自分の身体がよく分からなかった。相変わらず、彼の指は恩田の感じる部分を中から的確に責めてくる。全身が熱を孕んで昂っているのに、欲のまま放ちたいのとはまた別の感覚に襲われる。
「冥賀さん、俺も……」
奇人に言われたことを気にしている訳ではないが、奉仕され通しは申し訳なくて手を伸ばす。軽く握り込むようにして擦り上げれば、彼が低く呻き声を上げる。
「すみません。痛かったですか?」
やんわりと手を外されて焦った。
「ううん」
だが王子は苦笑して恩田に抱きついてくる。しつこく責められていた後ろから指先が離れて、寂しがるようにそこがヒクヒクと震えている。
「快のその、手慣れた感じじゃない愛撫に堪らなく興奮する。興奮しすぎて、欲のまま責め立てたくなってしまう」